豪州宇宙産業の認知度向上に向けた取り組み
〜 日豪宇宙ビジネスの可能性、国内外宇宙企業と交流〜
オーストラリアの宇宙産業は新興技術の開発,製造のハブとして,また,スペースポート(打上げ射場)として理想的な地理的条件を兼ね備えており、国内宇宙産業はすでに年間約64億豪ドル規模に達し、急速に成長しています。
イベント出展報告
オーストラリア大使館商務部は、昨年11月に開催されたアジア最大級の宇宙ビジネスイベント NIHONBASHI SPACE WEEK 2023 へ出展し、豪州の宇宙産業を日本市場に紹介しました。
開催期間中は日本橋各所でイベントが開かれ、150人を超えるスピーカーが参加。オーストラリア大使館も、近年急速に成長する豪州宇宙産業の状況説明を行いました。開催2日目には、豪州宇宙スタートアップ7社がピッチセッションへ登壇し先端技術のアピールをしました。全三日間にわたり出展したオーストラリア大使館商務部ブースには国内外から数多くの来訪者があり、活発な意見、情報交換が行われました。
豪州のアクティビティ
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3日間にわたり日本橋三井ホールでオーストラリア大使館 商務部ブースを構え、豪州宇宙スタートアップ7社が出展しました。
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Stage of Space Agencies では Department of Industry, Science and Resources 前参事官(産業・科学・資源担当)チャーリー・アダムソン氏が登壇し、豪州宇宙セクターにおける産業振興、民間との協業・支援について取り組みを紹介するとともに、日本の宇宙関連企業への期待、豪宇宙庁の取組について発表を行いました。
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プレゼンテーションステージ
豪宇宙企スタートアップ7社がプレゼンテーションステージへ登壇し各社最新の活動、技術を発表しました。
豪州宇宙産業について
オーストラリア政府は2018年に宇宙庁を創設、中長期戦略「Advancing Space Australian Civil Space Strategy 2019-2028」を策定して宇宙産業の振興に注力しています。 これは、オーストラリア政府の宇宙10か年戦略であり、宇宙ビジネスの経済規模を3倍に、宇宙産業に関係する労働人口を約2万人増やすことが目標です。最新の統計によると、豪宇宙産業は年平均で5.7%で拡大しており、国内宇宙企業数は600社を超え、労働人口は1.7万人の規模となっています。
近年、宇宙分野における日豪パートナーシップが拡大しており、2020年には、オーストラリア宇宙庁とJAXA(宇宙航空研究開発機構)が宇宙利用に関する協力覚書に署名。また、昨年JAXAが計画している火星衛星探査カプセルの打ち上げについても日豪が連携する旨の合意しています。こうした連携は、まだ始まりに過ぎませんが、共通の価値観によって支えられており、今後さらなる発展が期待されます。
豪州宇宙セクターにおける注力・注目の分野は、打ち上げ・射場、地球観測(EO)、宇宙状況把握・通信、ロボティクス及びリモートアクセス技術、ポジショニング・ナビゲーション・タイミング(PNT)です。中でも「Downstream」に分類されるCommunication, Technologies and services, EO, PNTに関しては昨今、豪州企業の注力が目立つカテゴリーであり、国内外企業とのパートナーシップ構築が期待されます。
尚、豪州宇宙産業の国内外連携をより一層促進するためのツールとして、Australian Space Industry Capability Database をSIAA Space Industry Association Australia の全面協力を得てローンチされています。豪州宇宙企業事業内容などがの最新情報がオンライン上で簡単に検索が可能です。ぜひご覧ください。
今後の開催予定のイベント
豪州の宇宙分野では今後各種下記に示す様々な国際レベルでのカンファレンスや産業イベントが数多く予定されており、ますます注目されることになると思われます。
2024年
6月5日 |
豪日韓宇宙産業セミナー |
7月初旬 |
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7月下旬 |
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11月下旬 |
2025年
5月下旬 |
大阪万博内宇宙各種イベント |
11月下旬 |
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