ドラマ化された「女性秘匿捜査官 原麻希」シリーズでおなじみ、警察小説の新旗手・吉川英梨の『十三階の女』が発売! “登場人物が勝手に話し出す言葉を書き留める”という独自の執筆法、脚本家を志した過去を語る
旬な作家の意外な素顔が・・・?旭屋書店「本TUBE」ピックアップ本、著者出演インタビュー企画!【旭屋書店主催イベント:著者出演インタビュー】
旭屋書店では、10月16日から各店舗で“若者も楽しめる警察小説"にて、作家・吉川英梨の新刊『十三階の女』をご紹介&本書をフィーチャーした『本TUBEニュース』コーナーを設置!連動して、1億人の本と本屋の動画投稿サイト「本TUBE」のスペシャル企画、ピックアップ本の著者への直接インタビューも開催!今回は、『十三階の女』発売を記念し、吉川さん自身に、作品についてじっくりと語っていただきました。
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旭屋書店では、作家・吉川英梨の最新作『十三階の女』発売を記念し、著者インタビューを実施した。吉川さんといえば、2008年に『私の結婚に関する予言38』で日本ラブストーリー大賞エンタテインメント特別賞を受賞し作家デビュー。テレビドラマ化された『アゲハ 女性秘匿捜査官・原麻希』をはじめとする「女性秘匿捜査官・原麻希」シリーズ、「新東京水上警察」シリーズなどで人気を博している。
警察小説の新旗手として注目を集めている吉川さんだが、そのバックグラウンドを伺ってみた。
「もともとミステリーが子供の頃から好きだったのもあるんですけど、私の世代って『踊る大捜査線』に夢中になった世代なんです。本を書く仕事をやっていなかったら、警視庁の採用試験を受けたんじゃないかというくらい憧れがありました。」
その後、吉川さんは小説家をストレートに目指したのではなく、まずは脚本家を志した。修行を積んで応募原稿を送り始めるが――。
「原稿を応募したことで、映画製作会社のプロデューサーさんから声がかかって、現場に入って何本も企画を書きました。でも、なかなかデビューの縁がなかったんです。その後は脚本家を離れて、別の仕事をしていました。脚本家への未練はわりとなくて、政治の勉強をしていた時期もありましたね。そして、新たに大学に行きたいと思ったんです。その学費を何とか稼げないかなと思って、『物語ならすぐ書ける』と気づいたんです。偶然、宝島社さんの日本ラブストーリー大賞の締め切りが一か月後で、2、3週間で書いたのが初めての小説でした。」
脚本の世界では何本書いてもだめだった吉川さんだが、小説作品は一発で日本ラブストーリー大賞エンタテインメント特別賞を受賞することに。“小説の方に行けっていうことだったんですかね?”と吉川さんは振り返る。
本作『十三階の女』は、テロリストを愛し、女さえも武器にしながら、男社会で立ち回って国家を守り続ける、魅力的な女刑事が主人公となっている。これらのキャラクターはいかにして生まれ、どのように作品となっていったのだろうか? 執筆の背景を語っていただいた。
「刑事モノですから主人公は捜査能力が高くないとダメなんですよ。運で解決したとかじゃ説得力がない。キャラクターって完璧だと誰も感情移入できないので、どこかで欠落を作らないといけない。今回の主人公・黒江律子の欠落は何なんだろう? って考えたときに、真面目過ぎるがゆえの暴走、女であるがゆえにこうせざるを得なかったというところだと考えました。」
あとは下手な特徴はつけない、というのが吉川さん流の執筆法なのだとか。というのも、吉川さんにしか分からない独特な感覚があるらしく――。
「この感覚を話すのは難しいんですけど、登場人物は“勝手に喋らせておく”という感じです。物語が始まると、台詞とかも目の前で繰り広げられていて、それを書き留めるような作業に近いですね。だから第一稿はもっと長くて完成時の1.5倍くらい。ひどい時は3倍くらいで、台詞も『え?』とか『ん?』とか『・・・』とかが多い。いつもをそこを本にする過程で原稿を削ってきれいに読みやすくしているんです。」
完成時にはぎっしり凝縮されているという吉川作品だからこそ、圧倒的なスピード感に引き込まれて一気に読んでしまう。男性のイメージが強い、長すぎて途中で飽きてしまう・・・など、これまでどこか警察小説に抵抗のあった方も、『十三階の女』は、苦手意識を払拭するきっかけとなる一冊なのではないか。警察小説が好きな方はもちろんのこと、女性作家にしか書けなかった女刑事が織りなすドラマを楽しみたい方も、ぜひ手に取っていただきたい。
単行本: 400ページ 1500円+税
出版社: 双葉社
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