トランクルーム市場の現状と2030年までの成長を予測した2023年版 国内トランクルーム市場調査を実施
~1都3県を中心に順調に拡大、2030年の市場規模は約1.5倍となる1,123億円に~
「ハローストレージ」では、コンテナを利用した駐車スペースが広い屋外型トランクルームやビル一棟またビルのフロアの一部を利用した屋内型のトランクルームを展開し、衣類や書籍、趣味のコレクションやお仕事で使う物品や工具、資材など様々な収納にご利用いただいています。
近年では、在宅ワークの増加や家にいる時間が長くなったことから、自宅の整理整頓や荷物の一時保管場所としてトランクルームの需要が高まっています。今後成長が見込まれる国内のトランクルーム市場の実態を調査するため、当社で初となる国内トランクルームの市場調査を実施しました。
◆市場規模は、物件数増加に伴い拡大し、2030年には1,123億円となる見通し
2022年の国内のトランクルーム市場規模は、売上高で前年比6.0%増の747億円でした。物件数では13,200件、室数では569,800室となっています。
今後も市場規模として年4~5%程度の伸びが予想され、2030年には、2022年の1.5倍となる1,123億円まで拡大し、物件数、室数はそれぞれ17,800物件、86万室まで増加する見込みです。業界上位の事業者を中心に出店に意欲的であることや、トランクルームへの認知度のさらなる向上などを要因として、物件の件数を増やしながら拡大していくことが期待されます。
◆エリアリンクの展開する「ハローストレージ」が市場全体の約17.3%を占める
多くの事業者がトランクルーム市場に参入している中で、当社が展開する「ハローストレージ」は、室数で市場全体の約17.3%を占め、業界最大のトランクルームを展開しています。また、エリアを限定して展開する事業者も多い中、「ハローストレージ」は展開エリアを限定することなく、沖縄県を除く全国46都道府県に展開しており、関東エリアに1,311件(62.6%)、近畿エリアに261件(12.5%)、東海エリアに244件(11.7%)を展開しています。2023年末までに47都道府県で唯一未出店の沖縄県への出店も決定し、今後も全国各地で展開していく予定です。
当社は今後もデータベースをもとにした展開力を強みに全国で物件を開発し、2029年末までに現在の約2倍となる20万室の展開を目指しています。業界大手としてトランクルーム利用に関する情報発信やサービス向上を心掛け、今後も業界をけん引してまいります。
◆「ハローストレージ」担当者 代表取締役社長 鈴木 貴佳よりコメント
トランクルーム発祥であり、トランクルーム先進国でもあるアメリカの市場規模は約3兆円にのぼります。また、アメリカでは世帯数の約10%がトランクルームを利用しているというデータもあります。一方で日本はというと、トランクルームの利用は世帯数の約1%にとどまっているというのが現状です。国内の住環境ならびに不動産の業界トレンドに鑑みると、住宅の狭小化も進んでいることもあり今後日本では10倍の成長余地があると考えています。
海外ではメジャーなトランクルームも、日本ではトランクルームを使うことにより得られる生活の豊かさを知っている方は少ないと思っています。今後出店をさらに加速させるとともに、トランクルームの便利さを多くの方に知っていただくために尽力してまいります。
プロフィール
代表取締役社長 鈴木 貴佳
2011年4月の入社から現在までストレージ事業に携わる。
2016年、取締役ストレージ本部長に就任。
出店から店舗開発・施工、その後の集客・運営、トランクルームのオーナー様へのフォローや、店舗が閉鎖する際の対応などストレージ事業全体の統括責任者として従事。
2023年3月28日より代表取締役社長に就任。
ご参考:2022年のトランクルーム市場における物件タイプとエリア別の内訳
◆市場における屋外型と屋内型の内訳
コンテナを利用した屋外型のトランクルームとビル一棟、ビルのフロアの一部を利用した屋内型トランクルームそれぞれのタイプ別の市場規模については、2022年の市場規模全体747億円のうち、屋外型が393億円(52.6%)、屋内型が354億円(47.4%)と屋外型がやや高い傾向でした。
物件数では、屋外型が8,800件、屋内型が4,400件と、屋外型の方が2倍の物件数を展開しています。
◆エリア別の展開状況は、関東エリアがトップ、都道府県別では東京都、神奈川県、埼玉県の順に
2022年の各エリアの市場全体を占める物件数の割合は、関東エリアが全体の54.9%(7,250件)と全体の半数以上を占めています。続いて近畿エリアが14.0%(1,850件)、東海エリアが13.0%(1,710件)という結果になりました。
都道府県別では、東京都が最も多く21.9%(約2,900件)次に神奈川県が14.0%(約1,900件)、埼玉県11.1%(約1,500件)と東京都が最も多い結果となりました。
金額ベースでも、関東エリアが63.3%(473億円)と6割を占めることから、東京都を中心として需要は高まることが予想されます。引き続き、業界全体で1都3県を中心に物件の展開に注力していくと予想されますが、当社は更なる市場拡大に向けて、地方での開拓にも積極的に取り組んでまいります。
調査概要
調査期間:2023年6月~9月
調査対象:全国のトランクルーム事業者
※宅配収納サービス、関連マッチングサービス、法人向け文書保管サービス
法人向け商品保管サービスは対象外
調査内容:日本のトランクルーム市場規模推移、物件形態別構成比、エリア別構成比、事業者シェアの調査
主要事業者への事業展開動向のヒアリング
◆「ハローストレージ」概要
コンテナやビルに設けられたレンタル収納スペースを『ハローストレージ』ブランドとして、2,109物件、99,970室(2023年8月末)を展開しています。ストレージ事業は創業以来の主力事業であり、室数は業界最大規模を有します。屋外型、屋内型のトランクルームをはじめ、建物1棟をトランクルーム専用に設計した店舗やバイク専用のトランクルーム等さまざまな形でサービスを提供しています。
ハローストレージHP:https://www.hello-storage.com/
◆エリアリンク株式会社 会社概要
社名 :エリアリンク株式会社
所在地 :東京都千代田区外神田4-14-1秋葉原UDXビル北ウィング20階
設立 :1995年4月
代表取締役 :鈴木貴佳
資本金 :6,111百万円(2022年12月31日現在)
上場市場 :東証スタンダード市場
社員数 :71名(※2022年12月31日現在)
事業内容 :ストレージ事業、土地権利整備(底地)事業、オフィス事業、アセット事業
ホームページ:https://www.arealink.co.jp/
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