【激動の2020年を振り返る】新型コロナウイルスによって生じた変化は世代間で違う?コロナ禍で迎える2021年に期待したいこととは?

ゼネラルリサーチ株式会社

この度、ゼネラルリサーチ株式会社(代表取締役:五條 寿朗、本社:東京都渋谷区)は、全国の20代〜60代男女を対象に、【2020最新版】「この1年の振り返りとwithコロナ時代の未来への展望」に関する意識調査を実施しました。
激動の2020年が終わろうとしています。

今年は新型コロナウイルスの感染拡大という未曽有の事態に陥り、非常に大きな変化があった1年となりました。
緊急事態宣言の発令や外出自粛要請、営業自粛要請を受け、みなさんの生活にも大きな変化が訪れたと思います。
“3密の回避”や“ソーシャルディスタンスの確保”など、「ニューノーマル元年」と言えるのが2020年でしょう。
そして、テレワークの急速な普及により、おうち時間を活用した『おうち〇〇』もたくさん登場しました。

そんな激動の2020年を振り返ってみると、失ったものも多かったかもしれませんが、withコロナだからこそ得られたものも決して少なくないのではないでしょうか。
また、withコロナの中で迎える2021年の日本には、どのような期待を抱いているのでしょう。
(2019年12月に実施した調査結果はこちら:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000034834.html

そこで、ゼネラルリサーチ株式会社では、全国の20代~60代男女を対象に、【2020最新版】「この1年の振り返りとwithコロナ時代の未来への展望」に関する意識調査を実施しました。

◆詳細はこちら:https://general-research.co.jp/report30/

【調査結果のポイント】
  • 年代別|2020年で印象に残っていることと個人的流行語大賞
  • 『人々の暮らしや働き方に希望が見えた』という方の割合は若い世代の方が高い結果に
  • 年代が上がるほど『精神的に貧しくなった』という方が多い
  • 40代は『貧しくなった』理由として『収入が減った』という回答が最多
  • 全ての年代で家族や人との繋がりの大切さに気づくことができたという方多数
  • 年代が上がるほど2021年は『ワクチンの提供開始』に期待している方が多い

【調査1:年代別|2020年で印象に残っていることと個人的流行語大賞】
まずは、激動の2020年で特に印象に残っていることについて伺いました。
【図1】


「2020年で印象に残っていることを選択してください(上位5項目まで)」と質問したところ、
全ての年代で『新型コロナウイルスの感染拡大(20代77.1%、30代82.3%、40代83.7%、50代89.7%、60代95.3%)』という回答が最も多く、次いで『緊急事態宣言の発令(20代44.4%、30代46.1%、40代48.9%、50代45.8%、60代46.2%)』『3密の回避(20代30.9%、30代27.2%、40代24.9%、50代28.2%、60代41.1%)』と続きました。

最も多かった『新型コロナウイルスの感染拡大』という回答は、年代が上がるにつれてその割合も高まっていることが分かりました。
新型コロナウイルス感染症は高齢者の重症化リスクが高いと言われているため、若い世代よりも中高年世代の方が、より身近な問題として捉えているのかもしれません。

■全体での結果はこちら(全25項目中上位15項目のみ抜粋)
【全体】

『新型コロナウイルスの感染拡大(85.8%)』『緊急事態宣言の発令(46.3%)』『3密の回避(30.4%)』『東京2020オリンピックの開催延期(24.9%)』『特別定額給付金(21.9%)』『ソーシャルディスタンスの確保(21.3%)』『鬼滅の刃ブーム(19.5%)』『Go To キャンペーン(Go To トラベル・Go To Eat・Go To 商店街)(19.1%)』『コロナショック・コロナ倒産(17.1%)』『新しい生活様式(ニューノーマル)の誕生(14.2%)』『アベノマスクの配布(14.2%)』『アメリカ大統領選挙(13.6%)』『テレワーク・リモートワークの普及(13.3%)』『安倍首相の辞任/菅政権の発足(12.7%)』『オンライン〇〇(10.1%)』

12月1日に発表された『第37回「現代用語の基礎知識選」ユーキャン新語・流行語大賞』では、2020年の“年間大賞”に「3密」が選ばれましたが、みなさんの“個人的流行語大賞”はどのような言葉なのでしょうか。

そこで、「ご自身の“個人的流行語大賞”を教えてください」と質問したところ、
  • 『3密』
  • 『ソーシャルディスタンス』
  • 『アベノマスク』
  • 『鬼滅の刃』

などの回答が多く寄せられました。

2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大によって新たな言葉が数多く誕生した1年だったということが、みなさんの“個人的流行語大賞”からも読み取れる結果となりましたが、そんな中でも『鬼滅の刃』という回答が多数寄せられ、社会現象となっていることを如実に表す結果となりました。

【調査2:『人々の暮らしや働き方に希望が見えた』という方の割合は若い世代の方が高い結果に】
【図2】


さまざまな出来事があった2020年ですが、その影響による日本の変化をどのように感じているのでしょうか。

「2020年に起きた出来事を振り返り、日本はどのように変わったと思いますか?」と質問したところ、
全ての年代で『医療・介護・福祉に課題が残った(20代26.0%、30代28.5%、40代27.0%、50代33.6%、60代42.0%)』という回答が最も多い結果となりました。

こちらも、年代が上がるにつれてその割合が高まっていることから、若い世代よりも中高年の方が、より深刻な問題として捉えているようです。

昨年の調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000034834.html)では、『災害対策や復興・インフラの整備に課題が残った』という回答が最も多い結果でしたが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大による医療体制のひっ迫が問題となっていることもあり、医療・介護・福祉に課題が残ったと感じている方が多いことが読み取れます。

一方、20代・30代は『人々の暮らしや働き方に希望が見えた』と回答した方の割合が他の年代よりも高く、2020年をきっかけに、働き方の多様化に期待している方が若い世代に多いことが伺える結果となりました。

【調査3:年代が上がるほど『精神的に貧しくなった』という方が多い】
【図3】


2020年は、さまざまな「新しい生活様式(ニューノーマル)」が誕生した1年でもありましたが、みなさんの生活にはどのような変化があったのでしょうか。

そこで、「2020年を振り返り、生活にどのような変化が起きましたか?」と質問したところ、60代を除く年代で『経済的に貧しくなった(20代34.5%、30代35.3%、40代38.2%、50代45.0%)』という回答が最も多い結果となり、年代が上がるにつれてその割合も高まっていることが分かりました。

昨年の調査でも、『経済的に貧しくなった』という回答が最も多い結果でしたが、今年も同様の結果となり、特に50代は、半数近くの方がそのように感じていることが分かりました。

一方で、60代の方に関しては『精神的に貧しくなった』という回答が上回る結果となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大によって不要不急の外出を自粛している方は多いと思いますが、そういった制約が、精神的負担に繋がってしまっているようです。

また、今年は年代による差はあまり見られないところも、昨年と異なる結果と言えます。

【調査4:40代は『貧しくなった』理由として『収入が減った』という回答が最多】
【図4】


2020年は経済的・精神的に貧しくなったと感じている方が多いことが分かりましたが、そのよう思う理由には何が挙げられるのでしょうか。
貧しくなった理由と豊かになった理由をそれぞれ伺ってみました。

前の質問で『経済的に貧しくなった』『精神的に貧しくなった』『物質的に貧しくなった』と回答した方に、「貧しくなったと感じる理由を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、
20代・30代・50代は『ストレスを感じることが増えた』という回答が、40代は『収入が減った』という回答が、60代は『人との交流が減った』という回答が最も多い結果となりました。

■全体での結果はこちら(全9項目中上位5項目のみ抜粋)
【全体】

『ストレスを感じることが増えた(42.5%)』『収入が減った(38.9%)』『人との交流が減った(33.4%)』『将来への不安が大きくなった(29.7%)』『プライベートが充実していない(28.3%)』

新型コロナウイルスの感染拡大はあらゆる面に影響を及ぼしていますが、『貧しくなった』と感じる理由は年代によって異なることが分かりました。

現在40代の方は、いわゆる“就職氷河期世代”であるため、非正規雇用者率が高いと言われています。
そのため、今回の新型コロナウイルスの感染拡大によって、収入に最も大きな影響を受けている世代が40代に多いのかもしれません。

■特に貧しくなったと感じる点とは…?
・楽しみなことがことごとく潰され、何のために仕事を頑張らないといけないのか分からなくなった(20代/女性/愛知県)
・経済的な事以外にも人ともなかなか会わなくなって色々な意味で貧しい感じがする(30代/女性/千葉県)
・経済全体が冷え、金回りが悪くなっている。それが末端の庶民を直撃している(40代/男性/兵庫県)
・他人の行動が色々と不快に見える(気になる)ようになった(50代/男性/埼玉県)
・今まで普通に交流していた人たちと、交流ができなくなってしまった(60代/男性/神奈川県)

様々な制約によるストレスで、心の余裕がなくなってきている方もいるようです。

【図5】


続いて、前の質問で『経済的に豊かになった』『精神的に豊かになった』『物質的に豊かになった』と回答した方に、「豊かになったと感じる理由を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、
20代は『プライベートが充実している』『自分の時間が増えた』という回答が、30代は『自分の時間が増えた』『家族や恋人と過ごす時間が増えた』という回答が、40代・60代は『プライベートが充実している』という回答が、50代は『自分の時間が増えた』という回答がそれぞれ最も多い結果となりました。

40代以外の年代では、『家族や恋人と過ごす時間が増えた』という回答が『収入が増えた』という回答を上回り、経済的な豊かさよりも、家族や恋人との繋がりといった精神的な豊かさを重視している方が多いことも見えてきました。

■全体での結果はこちら(全11項目中上位5項目のみ抜粋)
【全体】
『プライベートが充実している(34.7%)』『自分の時間が増えた(32.4%)』『家族や恋人と過ごす時間が増えた(21.6%)』『収入が増えた(19.3%)』『家族や恋人の大切さを再認識した(18.8%)』


■特に豊かになったと感じる点とは…?
・家族がいるありがたさや、一緒にいる時間が増えたのでコミュニケーションが増え、仲が深まった(20代/女性/岩手県)
・お金より大切なものを見つけられたから(30代/男性/東京都)
・周囲の人の大切さを実感した。本当に必要なものが見えるようになった(40代/女性/秋田県)
・在宅勤務で妻と過ごす時間が増えた(50代/男性/兵庫県)
・家族間の距離を少しとって相手をより思いやるようになった(60代/女性/大阪府)

未曽有の事態だからこそ再認識した良い点も決して少なくないようです。

【調査5:全ての年代で家族や人との繋がりの大切さに気づくことができたという方多数】

新型コロナウイルスの脅威は年末となった現在も続いています。
1日当たりの全国の新規感染者数が3,000人を超える日が発生し、死者数も増加しているなど、まだまだ予断を許さない状況ですが、withコロナ時代へと入ったからこそ得られたもの、気づけたこともたくさんあるでしょう。

そこで、「withコロナだからこそ得られた、気づけたと思うことを具体的に教えてください」と質問したところ、

・直接は会えないからこそ、SNSでの友だちとの会話の大切さや、今仲良くしてくれてる友だちをもっと大切にしたいと思うようになった(20代/女性/愛知県)
・医者や看護師さんのありがたさや、それを発信しようとする方のお心遣いや思いやりがグッときました(30代/女性/静岡県)
・「日常」が当たり前ではない事に気付かされた(40代/男性/東京都)
・世の中にはやらなくていいことがいっぱいあることがわかった(50代/男性/長野県)
・家族の協力の重要性と、人と人との繋がりの価値(60代/男性/三重県)

などの回答が寄せられました。

人との繋がりの大切さや、従来とは全く異なる価値観を持つことができた方が多いようです。
新型コロナウイルスの感染拡大は、暗い話題が多いのも事実ですが、本質的に大切なものを改めて考える良いきっかけとなったとも言えるでしょう。

【調査6:年代が上がるほど2021年は『ワクチンの提供開始』に期待している方が多い】
【図6】


2021年はwithコロナで迎える新年となりますが、2021年の日本にはどのようなことを期待しているのでしょうか。

最後に、「2021年の日本に期待したいことを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、
全ての年代で『ワクチンの提供開始(20代47.1%、30代53.5%、40代57.1%、50代60.2%、60代68.8%)』という回答が最も多い結果となり、年代が上がるにつれてその割合が高まっていることが分かりました。

重症化リスクの高い高齢者に近づくほど、ワクチン提供への期待が大きいことが伺えます。

イギリスやアメリカでは既にワクチンの提供が開始されていますが、日本でも、現在ワクチンの実用化に向けた取り組みを加速させています。
(厚生労働省「新型コロナウイルス感染症のワクチンについて」:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_00184.html

そのため、日本でも2021年中にはワクチンの提供が開始されるでしょう。
ただし、ワクチンを接種すれば100%安心できるわけではありませんので、ワクチンの提供が開始されても、感染防止対策を徹底することを忘れないようにしてください。

【総括】
2020年は世界中が新型コロナウイルスの感染拡大という未曽有の事態に陥りました。
新型コロナウイルスによって失ったものも多いのが事実だと思いますが、新たな価値観が生まれたり、大切なものを再認識したりと、得られたものもたくさんあったようです。

新型コロナウイルスの脅威は当面続くことが予想されますが、2021年は豊かで希望に溢れる日本となるように、新しい生活様式や価値観を取り入れながら、この難局を乗り越えていきたいですね。

そして、来年の調査では、より多くの方が『豊かになった』と感じられるような1年となることを切に願います。

ゼネラルリサーチでは、2021年も引き続き調査を継続してまいります。

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調査概要:【2020最新版】「この1年の振り返りとwithコロナ時代の未来への展望」に関する意識調査
■調査日:2020年12月15日(火)
■調査方法:インターネット調査
■調査人数:1,186人(20代223人、30代232人、40代233人、50代262人、60代236人)
■調査対象:全国の20代~60代男女
■調査主体:ゼネラルリサーチ
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情報通信
本社所在地
東京都渋谷区渋谷2-12-9 エスティ青山ビルB1F~3F
電話番号
03-5468-5825
代表者名
五條 寿朗
上場
未上場
資本金
-
設立
2017年11月