株式会社Scalar、ScalarDLにおける台帳管理ソフトウェア ScalarDL Ledger をオープンソース化

株式会社Scalar

株式会社Scalar(本社:東京都新宿区、代表取締役CEO:深津航、代表取締役CTO:山田浩之)は、分散台帳データベースミドルウェア「ScalarDL」の中核コンポーネントである「ScalarDL Ledger」を、Apache License 2.0の元でオープンソース化しました。これにより、高いスケーラビリティを実現しつつ、データの完全性と真正性を保証する同ソフトウェアを、より多くの開発者や企業にご利用いただけるようになりました。

ScalarDLおよびScalarDL Ledgerの概要

ScalarDLは、高いスケーラビリティを実現しつつ、データの完全性と真正性を保証する分散台帳データベースミドルウェアです。ScalarDLは、ScalarDL Ledger(以下、Ledger)と、Ledgerをリアルタイムに監視して改ざん検知強度を高めるScalarDL Auditor(以下、Auditor)から構成されています。

今回オープンソース化されたLedgerは、以下の特徴を備えています。

  • 高いセキュリティ

    • 暗号学的ハッシュや電子署名等を用いて、改ざんの有無を検知し、データの完全性を保証します。

  • 高いスケーラビリティ

    • スケールアウトが可能であり、システムの規模に比例した大量のトランザクションに対応することが可能です。

  • 高い汎用性

    • 製造、電気、運輸業などの幅広い業種で、データの保全、トレーサビリティの確保、第三者証明などのユースケースで実際に用いられています。

オープンソース化の目的

現代のデータ駆動社会において、データの完全性と真正性の保証はますます重要性を増しています。ScalarDLは、多くのエンタープライズ企業でデータの保全、トレーサビリティの確保、第三者証明等のユースケースで活用されています。今回のオープンソース化により、さらに多くのユースケースでの利用が促進されることに期待しています。

有償版との差異

有償版では、テクニカルサポートを受けることが可能です。また、Auditorを用いた構成*を利用することで、多様な攻撃に対応でき、より広範なユースケースに適応できます。さらに、Java以外の言語からアクセスするための機構である「ScalarDL Gateway」も利用可能となり、さまざまなアプリケーションからの利用が可能です。

*Auditorはオプションとして提供されています。

今後の展望

Amazon QLDBのサポートが2025年7月に終了することを受け、Amazon社からのエンドースメントを受けてScalarDLへのマイグレーションが紹介されています。このマイグレーションを容易に実現する仕組み(汎用コントラクト)を現在開発中です。また、ScalarDLの運用を容易にするツールセットの開発、古いデータを低コスト・低速なストレージに移行できるアーカイブ機能の開発、高速な実行エンジンの研究開発なども進めていく予定です。

引き続き、Scalarのビジョンである「データマネジメントの未来を創る」の実現に尽力してまいります。


ScalarDLについては以下を参照ください。 

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会社概要

株式会社Scalar

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URL
https://scalar-labs.com/ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区袋町5番1号 Faro神楽坂209
電話番号
-
代表者名
深津航
上場
未上場
資本金
21億円
設立
2017年12月