公益財団法人コーセーコスメトロジー研究財団 第30回 表彰・贈呈式を開催
コーセーコスメトロジー研究財団は、コスメトロジー(化粧品学)に関する調査研究に対する助成を行うことにより、広く生活者の保健衛生の向上を図り、美しく豊かな人間生活の実現に寄与することを目的として、1990年に株式会社コーセーの創業者である小林孝三郎により設立されました。以来毎年、化粧品に関連する幅広い分野における特に優れた研究課題を表彰し、研究助成を行っています。
第30回目となる今年度は、全国の主要大学、病院、公的研究機関からの応募125件に対し、選考委員による厳正な審査を行い、特に優れた化粧品関連の研究課題に対し、37件の表彰を行いました。
■ 第30回 コスメトロジー研究振興財団 表彰・助成実績
○ 研究助成
応募総数 125 件
表彰件数
1)素材、物性に関する分野 13 件
2)生体作用、安全性に関する分野 19 件
3)精神、文化に関する分野 5 件 計 37件
助成金総額 5,000万円 (1件あたりの助成金額 200万円、100万円、50万円)
○ 国際交流助成 2件
○ 学術集会支援助成 3件
■小林 保清 理事長挨拶 要旨
当財団は、コーセー創業者の小林孝三郎が、皮膚科学や物理化学などの自然科学に加え、心理や感性、文化にも及ぶ学際的で幅広い研究の集約が必要と考え、平成2年に設立しました。本年で30回目を迎えた研究助成は、累計で助成件数700件以上、助成金総額は8億円を超えました。このたび、企業活動とより一体感をもって研究助成事業が社会に認められることを目指し、財団の名称を「公益財団法人コーセーコスメトロジー研究財団※」へ変更します。また、来年2020年の財団設立30周年を記念し、新しく大学講座等への研究助成事業を開始します。当財団は引き続き、人びとの美しく豊かな生活の実現と化粧品産業の発展に貢献していきたいと考えています。
※・・・2019年11月19日発行リリース参照
https://www.kose.co.jp/company/ja/content/uploads/2019/11/20191119.pdf
■二木 鋭雄 選考委員会委員長 選考経過報告 要旨
本年の応募総数は125件であり、過去最高に並ぶ応募数でした。例年通り「素材・
物性」、「生体作用・安全性」、「精神・文化」の3分野の選考委員の専門的視点で、(1)独創性、(2)発展性、(3)実用の可能性、(4)コスメトロジーへの波及性について採点・推薦いただき、9月30日の選考委員会で慎重な審議を行って候補者を選定しました。その結果、37件の研究課題を採択しました。応募課題は年々レベルアップしており、いずれも興味深いテーマでありながら、採点のわずかな差で当落が分かれるケースが見受けられ、大変厳しい選考でした。選考全体を通じ、今年採択された研究課題は、独創性が高い、ユニークなものが例年に増して数多く選ばれたと感じます。独自の視点を盛り込んだ研究課題が増えることは、コスメトロジーの将来に向けて新しい力になるものと期待しています。幅広い学問分野にまたがるコスメトロジーの集約をめざしてきた財団の活動が、徐々に実りつつあると、大変喜ばしく受け止めております。
■帝京大学 薬学部長 奥 直人 教授 記念講演
『コスメデコルテ モイスチュア リポソーム』をはじめとして、当社製品とも深い関係があるリポソーム研究の最新動向について、奥 直人教授より「リポソーム研究の魅力」というタイトルでご講演いただきました。生体膜モデルとしてのリポソームの基礎研究から、リポソーム技術を利用したドラッグデリバリーシステム(DDS)、特に脳梗塞や自己免疫疾患の治療へのリポソーム製剤の応用に至るまで、長年にわたる奥先生の研究成果が紹介され、研究助成受賞者から「大変貴重な講演だった」との感想が寄せられました。
◇公益財団法人コーセーコスメトロジー研究財団 Webサイト
URL: https://www.kose-cosmetology.or.jp/
各表彰研究課題の概要等も掲載。
次回第31回研究助成の募集は、2020年4月より、本ウェブサイトで告知予定です。
財団へのお問い合わせも、上記ウェブサイトよりお願いいたします。
※このニュースに関するお問い合わせは、下記までお願いいたします。
株式会社コーセー コーポレートコミュニケーション室 TEL 03-3273-1514(直通)
すべての画像
- 種類
- 商品サービス
- ビジネスカテゴリ
- スキンケア・化粧品・ヘア用品日用品・生活雑貨
- ダウンロード