クニエ、「データマネタイゼーション・アイデア抽出サービス」を提供開始
~企業の保有データから新規ビジネスの可能性を一覧化・評価~
本サービスは、企業の保有データから新規ビジネスの可能性を抽出・一覧化し、事業化の可能性評価、有望アイデアの選定を支援するコンサルティングサービスです。対象となるのは、保有データを活用した新規サービスを提供し、新たな収益源の創出を目指す企業です。データマネタイゼーション事業を進める上で、最初期の「アイデア創出」フェーズで網羅的に抽出された案から有望アイデアを選定することで、ユーザー企業は、以降の検証~構築フェーズにおいて手戻りなく推進し、早期に事業化に向けたアクションを取ることが可能になります。
【背景】
近年、DXの進展に伴う蓄積データの増大により、多くの企業は保有データを収益源とする新たなビジネスを立ち上げる「データマネタイゼーション」の取り組みを進めており、世界的にも市場は拡大傾向にあります。多くの日本企業も、データマネタイゼーションの取り組みを進めているものの、事業化・収益化に成功した企業はまだ多くはありません。こうした企業をサポートすべく、従来からクニエは、データマネタイゼーションに関する調査・研究、ならびに企業のデータマネタイゼーションの成功へ向けた戦略策定から実現まで一気通貫したコンサルティングサービスを提供し、実績を積み重ねてきました。
その中で、取り組みを進める多くの企業が、最初期の「アイデア創出」フェーズで以下のようなハードルを抱え、事業化のボトルネックとなっている現状が見えてきました。
・ 思いつきの発想のみになってしまう
・ 新たなビジネス領域となるため、ターゲット顧客とその業界の知識、課題がわからない
そこでクニエは、これまでの知見や実績、先行利用企業からのフィードバックを集約し、データマネタイゼーションの初期フェーズに特化したコンサルティングサービスとして体系化、短期間で事業化の可能性をいち早く見極めることができるサービスとして提供を開始します。
【サービス概要】
本サービスは、企業の保有データから新規ビジネスの可能性を抽出、一覧化し、事業化の可能性を評価、有望アイデアの選定を支援するコンサルティングサービスです。保有するデータおよびその価値を整理し、提供可能性のあるターゲット顧客を独自のフレームワークに基づいて洗い出し、アイデアの抽出、評価・選定を行います。具体的には、以下の3つの段階に分けて推進します。
STEP 1. データアセットの整理
保有データを洗い出し、データが持つ価値を定義します。
STEP 2. 網羅的なアイデアの抽出
データを生み出している既存事業のステークホルダーや、顧客のジャーニー等の観点からターゲットとなる顧客を網羅的に洗い出し、主要業務やKSF(Key Success Factor:重要成功要因)を整理します。これらをデータが持つ価値と掛け合わせることで、データマネタイゼーションのアイデアを抽出します。
STEP 3. 評価・選定
マネタイズの可能性、実現性の評価を行い、以降のフェーズで実際に事業化の検討に進む有望アイデアを選定し、概略の企画書を作成します。
【対象企業】
本サービスは、保有データを活用した新規サービスやデータ販売などの新たな収益源の創出を目指す企業を対象にしています。特に以下に該当する企業にとって有益なサービスとなると想定しています。
-IoTの製造企業、IoTが搭載される製品を製造する企業
-医療・ヘルスケア、販売情報、位置情報などのマーケティングに活用できるデータを持つ企業
-複数の事業を保有するコングロマリット系の企業
【期間・費用】
期間:1.5カ月~
費用:500万円~(税別/個別見積もり)
※対象とするデータなどの条件により異なります。
※「データマネタイゼーション・アイデア抽出サービス」詳細情報
URL:https://www.qunie.com/service/management-strategy/idea-extraction/
【先行利用企業からのコメント】
本サービスの先行ご利用企業様よりコメントをいただいています。
■ナブテスコ株式会社 住環境カンパニー 新事業推進部長 黒須昭仁氏
「当社では、主力事業である自動ドアをアセットとした新規事業の創出に取り組んでおります。第一弾として2024年3月には、自動ドアのロケーションを活かして情報発信できる広告配信事業を開始いたしました。次なる展開として、自動ドアのセンサーデータを活かした事業展開を検討していましたが、自社だけではアイデアが断片的なものに留まっている懸念を抱いておりました。そこで、クニエ社に協力いただき、体系的なフレームワークで検討することで、幅広く案を抽出でき、今まで思いつかなかったマネタイズ可能性のあるアイデアを見つけることができました。今後、検討を進めるテーマを選定し、事業化に向けて推進していきたいと思います。」
■株式会社サイキンソー 知財戦略室 室長 渡辺諭史氏
「当社は、『細菌叢で人々を健康に』を理念に掲げ、腸内細菌叢(フローラ)検査サービスを通じて業界トップクラスの細菌叢データを蓄積してきました。そのうち約6万件の匿名加工情報を提供する『Cykinsoデータ分譲サービス』を開始し、医療やヘルスケア分野の企業やアカデミアに提供してきました。さらに、このサービスを多様な業種に展開し、産業の発展に寄与することを目指し、クニエ社の支援のもと、ターゲット顧客の再設定に取り組みました。その結果、複数の食品やサプリメントメーカーに利用していただくことができ、データの価値の再定義に繋がりました。今後も腸内細菌叢のデータマネタイゼーションを推進し、腸活ヘルスケア市場の発展に貢献したいと考えています。」
■積水化学工業株式会社 新事業開発部 イノベーション推進グループ
C.O.B.U.アクセラレーターユニット長 吉田圭佑氏
「2030年に当社グループの業容そのものを倍増させるビジョン「Vision 2030」に向けた取り組みの一環として、社内ビジネスコンテストである「C.O.B.U.アクセラレーター」を開催しています。この取り組みは、一部の従業員が参加する一過性のものではなく、新たな事業の創出、イノベーションを起こし続ける風土をつくることを目指しており、コンテスト以外にもさまざまな取り組みを実施しています。これまで、デザイン思考など顧客を見る思考の啓発活動に主に取り組んできましたが、自社アセットとしてのデータを活用した新たな事業創出も重要と考え、クニエ社の実績あるフレームワークを活用した、有志参加によるワークショップを実施しました。その後のビジネスコンテストではデータを活用したビジネス案も出てきており、今後、事業化・収益化に寄与できることを期待しています。」
【今後について】
クニエは、当サービスに続き、データマネタイゼーション推進の第2フェーズ「顧客検証」にて、ターゲット顧客に対し実際のデータを見せながら価値を検証する方法論を開発中です。具体的には Google Cloud のプロダクトである Looker を活用して、短期間でMVPを構築し、顧客からフィードバックを受けるサービスです。
今後もクニエは、データマネタイゼーションの取り組みにおける各フェーズでボトルネックとなる課題を洗い出し、それらを解決するサービスを開発することで、企業の重要なアセットであるデータを活用した新たなビジネスの創出・発展に貢献していきます。
*本文中の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
*Google Cloud および Looker は Google LLC の商標です。
■株式会社クニエについて
株式会社クニエはNTTデータグループのビジネスコンサルティング会社です。さまざまな変革に挑戦されるお客様のパートナーとして、高度な専門性と経験を有するプロフェッショナルが幅広いソリューションを提供し、お客様の変革の実現をグローバルベースで推進します。同社に関する詳しい情報は、<https://www.qunie.com>をご覧ください。
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