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カリフォルニア・アーモンド協会
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カリフォルニア・アーモンド協会、食前のアーモンド摂取は糖尿病予備軍の血糖値の改善に貢献することを示唆する新しい研究結果を発表

カリフォルニア・アーモンド協会

糖尿病予備軍および過体重・肥満のアジア系インド人を対象とした2つの新しい研究で、食前にアーモンドを摂取することで、血糖コントロールが改善し、被験者の4分の1近くの血糖値レベルが12週間で正常に戻ることを示唆
※このプレスリリースは2023年3月に米国カリフォルニア州で発表された資料の抄訳版です。

世界最大のアーモンド生産地である米国カリフォルニア州の約7,600のアーモンド生産農家ならびに100を超える製造加工業者で組織される「カリフォルニア・アーモンド協会」(本拠地:米国カリフォルニア州モデスト)は、アーモンドの摂取に関する新しい研究は、3日間と3ヶ月の2つの実施期間に渡り、糖尿病予備軍、過体重および肥満のアジア系インド人の成人を対象に行われ、血糖値コントロールが改善することが示唆されました。3ヶ月間接種したグループは、被験者のほぼ4分の1(23.3%)で糖尿病予備軍(耐糖能異常)の血糖値レベルが正常に戻ることが示される画期的な研究結果[1-2]が得られました。

両研究とも、60人の被験者に、試験期間中毎日、朝食、昼食、夕食の30分前に、20g (0.7 オンス)、手のひら一杯分のアーモンドを摂取してもらいました。研究者たちは、これらのアーモンドの研究により、世界で初めて糖尿病予備軍を対象とした計測で統計的に有意な減少が見られたことについて、食事による糖尿病予備軍の回復を「医療の聖杯」と呼んで、熱意を示しています。アーモンドを含む食事療法によって、長期にわたって血糖コントロールが改善できれば、糖尿病の進行を食い止めることができるかもしれません。糖尿病予備軍の70%近くは、生涯のうちに糖尿病を発症すると言われています。

カリフォルニア・アーモンド協会は、ランダム化比較試験である両研究に資金を提供してきました。研究者らは、「プレローディング(食前摂取)」と呼ばれる、主要な食事の前にアーモンドを間食する摂取方法を採用することで、アーモンド介入群では、対照群と比較して食後のグルコースとインスリンの変動が抑えられ、全体的な高血糖が減少するという仮説を立てました。今回の研究結果は、アーモンドがバランスのとれた食事の一つとして健康的な血糖値の維持に貢献するという仮説に関する、さまざまな集団を対象とした幅広い研究を補完するものです。

インドのニュー・デリーにあるFortis-C-DOC Centre of Excellence for Diabetes, Metabolic Diseases, and Endocrinologyの所長兼教授、および本研究の筆頭著者であるアヌープ・ミスラ(Anoop Misra)博士は、次のように述べています。「本研究の結果は、アーモンドが食事療法の一つとして血糖値の調節を助ける重要な差別化要因になり得ることを示しています。糖尿病予備軍であるインドのアジア系インド人を対象にした本研究では、毎食前に少量のアーモンドを摂取するだけで、わずか3日間で血糖値コントロールを迅速かつ劇的に改善できることが示唆されました。経口ブドウ糖負荷の30分前に20gのアーモンドを摂取することで、血糖値とホルモンの有意な減少が見られました。アーモンドの食物繊維、一価不飽和脂肪、亜鉛、マグネシウムの栄養構成は、血糖コントロールの改善と空腹感の軽減に役立ちます。本研究の結果により、糖尿病予備軍の進行を抑え、血糖コントロールを正常に戻すための有望な食事療法の一つが明らかになりました。」

ミスラ博士の共同研究者も同意見で、Nutrition Research Group, National Diabetes, Obesity, and Cholesterol Foundationの主任であるシーマ・グラティ(Seema Gulati)博士は、次のように述べています。「糖尿病の有病率の増加を考慮すると、主要な食事の30分前にアーモンドを摂取するような食事療法は、食後の血糖値の急激な上昇を抑える有効な選択肢となり得ます。」

長期的な研究
この3ヶ月に及ぶ長期研究は、糖尿病予備軍である過体重または肥満のアジア系インド人の成人を対象に行われました。被験者は、アーモンド介入群と対照群のいずれかに無作為に割り付けられ、食事と運動のカウンセリング、家庭用グルコメーターによるグルコース値の測定が行われ、食事量や運動量を日記に記録してもらいました。体重、ウエスト、ヒップ、腕の周囲径、体の慣例的な部位の皮下脂肪、体脂肪の推定値など、さまざまな身体測定が行われました。また、インスリン、血糖値、ヘモグロビンA1c、Cペプチド、グルカゴン、プロインスリン、高感度C反応性タンパク質、腫瘍壊死因子α、脂質を含む、生化学検査も行われました。

アーモンド介入群には、3ヵ月間、朝食、昼食、夕食の前に20g(0.7オンス)のアーモンドを摂取してもらい、試験終了後、体重、肥満度、ウエスト周囲径、肩と腰の皮下組織検査、握力において初めて統計的に有意な減少が見られました。同様に、空腹時血糖値、食後インスリン、ヘモグロビンA1c、プロインスリン、総コレステロール、LDL-コレステロール、超低密度リポ蛋白についても減少が見られました。重要なことは、有益なHDL-コレステロールに変化が見られなかったことで、これは他の生化学的変化が見られたにもかかわらず、この心臓保護の脂質は維持されたことを意味します。

このような代謝の大幅な改善により、糖尿病予備軍の被験者の約4分の1(23.3%)では、試験後に血糖値コントロールが正常に戻りました。これらの知見は、糖尿病の高い有病率、糖尿病予備軍から糖尿病への高い移行率という問題を考えると、世界の公衆衛生にとって有意義であり、特に、経済的な不均衡の影響を受けている、糖尿病予備軍から糖尿病に移行する傾向が強いインドにいるアジア系インド人にとても重要な意味を持ちます。

研究者たちは、アーモンドに含まれる栄養素が、この研究で観察された健康効果に一役買っているのではないかと考えています。ミスラ博士は、次のように述べています。「一価不飽和脂肪酸と水溶性食物繊維の自然な組み合わせが、代謝の好結果に関与している可能性があります。アーモンドの摂取は胃の空腹感を遅らせる可能性があり、これは、食事とカロリーの摂取を減らすことに貢献し、体重管理の改善に役立ちます。また、糖尿病予備軍の血糖値コントロールを正常に戻す上でも重要な役割を担います。」

本研究の結果は非常に有望なものですが、研究者たちは、サンプル数が比較的少なく、介入期間も限られているなど、いくつかの限界があることを指摘しています。また、本研究は、血糖値を良好にコントロールしていた糖尿病予備軍であるアジア系インド人を対象としており、2型糖尿病の患者において、食前のアーモンドの摂取によって受ける影響が同じになるかは推定できないと指摘しています。今後、糖尿病患者だけでなく、代謝状態のコントロールが不十分な被験者を含めることは有用である可能性があります。

短期的な研究
・ 経口ブドウ糖負荷試験(OGTT):被験者はまず、30人ずつ、20g(0.7オンス)のアーモンドを摂取するアーモンド介入群と、アーモンドを摂取しない対照群2つのグループに振り分けられ、両群ともOGTTを実施しました。
・ 3日間の血糖値モニタリング:持続血糖測定システム(CGMS)を用いて、60名の被験者を対象に、3日間、1日3食(朝食、昼食、夕食)の前に20gのアーモンドを摂取するアーモンド介入群と、対照群の間で血糖値の影響を比較検討しました。

短期研究の結果、血糖値、血清インスリン、グルカゴン、Cペプチドなどの高血糖の指標(OGTTの結果のみ)が、アーモンド介入群では、対照群にと比較して低下していることがわかりました。また、アーモンド介入群では、PPBG(食後血糖値)も18.05%減少し、血糖値反応性が改善されたことが示されました。

CGMSの結果、アーモンド介入群では、最初の24時間のグルコース変動が統計的に有意に改善され、適切な血糖値コントロールが行われていることが示されました。特に、PPHGに関しては、アーモンド介入群では、対照群と比較して10.07%低下しました。さらに、アーモンド介入群では、対照群と比較して、24時間平均血糖濃度の低下、血糖値140mg/dL以上の上昇時間の減少、24時間ピーク血糖値の低下、食後血糖値の低下、夜間の最低血糖値の低下、総合高血糖度の低下など、日々の血糖値コントロールを反映するいくつかの指標に有意な改善が見られました。

短期研究の限界として、糖尿病予備軍のサンプル数が少なく、介入期間が限られていることが挙げられます。また、栄養介入研究は、被験者の募集過程でリスクを認識させ、試験前に食事指導を行うため、両群で行動変容が起こる可能性があります。アーモンドの摂取をより広範に推奨するためには、異なる民族、および糖尿病患者または正常体重の個人において、アーモンドの食前摂取が同じ指標に及ぼす影響を調査する、さらなる研究が必要です。

結論として、本研究では、3カ月毎日、食事の30分前に20gのアーモンドを摂取したアーモンド介入群では、食前にアーモンドを摂取しなかった対照群と比較して血糖値コントロールに有意な改善が見られました。アーモンドを定期的に摂取することで、一部のアジア系インド人において、糖尿病予備軍の血糖値を正常に戻す可能性があり、アーモンドの摂取は、糖尿病予備軍の発症を予防または遅延させる可能性のある栄養価の高い食事療法の一つとなり得ます。

1オンスのアーモンド(28g)には、食物繊維(4g、DV4%)と、15の必須栄養素(マグネシウム(77mg、DV20%)、カリウム(210mg、DV4%)、ビタミンE(7.27mg、DV50%)などが含まれており、耐糖能異常や2型糖尿病の方に最適な栄養豊富なスナックです。

[1]「食前のアーモンド摂取が経口ブドウ糖負荷と持続血糖測定のグルコース・プロファイルに及ぼす有益な効果:糖尿病予備軍のアジア系インド人における無作為クロスオーバー比較試験」。Gulati, S.、Misra, A.、Tiwari, R.、Sharma, M.、Pandey, R. M.、Upadhyay, A. D.および Sati、H. C.、2023年。European Journal of Clinical Nutrition。https://doi.org/10.1038/s41430-023-01263-1.

[2]「食前のアーモンド摂取は食後血糖値、脂肪率を低下させ、糖尿病予備軍の血糖値を正常に戻す」。無作為化比較試験。Gulati, S、Misra, A.、Tiwari, R.、Sharma, M.、Pandey, R. M.、Upadhyay, A. D.およびSati, H. C.(In press 2023)。Clinical Nutrition ESPEN, 54, 12-22.。https://doi.org/10.1016/j.clnesp.2022.12.028

 
カリフォルニア・アーモンド協会について
高品質なカリフォルニア・アーモンドは、品種や栽培技術の改良のもと生産されています。数世代にわたる家族経営が多数を占めるアーモンド農家約7,600と約100の加工業者を代表するカリフォルニア・アーモンド協会は、戦略的な市場開発におけるリーダーシップや革新的な研究を通して、業界のベストプラクティスの導入を促進することにより、自然で健全な品質のアーモンドを推進しています。1950年に設立され、カリフォルニア州モデストに本拠を置く当協会は、米国農務省の監督下で、生産者により制定されたマーケティング・オーダーを管理する非営利組織です。協会の活動およびアーモンドに関する詳細は、公式WEBサイトおよび、Twitter、Instagramをご覧ください。

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