7割の女子大生が体型を変えようとして取った行動で身体や心にネガティブな影響を感じた経験あり
女子大生254名へ自身の体型に対する意識調査を実施
株式会社ベルタ(本社:東京都港区)が運営する女性ライフステージブランドBELTAは、女子大生の声なき声や悩みに耳を傾け社会に発信していく学生団体megaphONEと254名の現役女子大生を対象に「自身の体型に対する意識調査」を共同実施いたしました。
認知率は5.9%、進まないプレコンセプションケアの普及
「将来の妊娠の可能性に向けて、男女共に自身の身体を知り適切にケアしていく」ことを指すプレコンセプションケアという考え方があります。2021年に閣議決定された成育医療等基本方針※1において、プレコンセプションケアに関する体制整備が掲げられ、行政や病院など様々な機関でプレコンセプションケアの普及に向けた取り組みが進められてきました。東京都では、若者がプレコンセプションケアに興味を持ち取り組めるよう2023年から「TOKYOプレコンゼミ」という講座を行っています。
一方で、その認知にはまだ課題があります。BELTAが妊婦や経産婦を対象に行った調査※2では、プレコンセプションケアという言葉と概念の認知率は5.9%と低く、まだまだ知らない人が多いことがわかります。
プレコンセプションケアの普及に向けて行う学生団体との共同調査
女性のライフステージ変化を支援しているBELTAでは、早期から自身やパートナーの健康に目を向けてほしいという想いで、2022年から学生団体megaphONEとの協同プロジェクトを開始しました。プロジェクトでは、プレコンセプションケアの観点から女子大生を対象に「性や健康」をテーマに調査を行い、彼女たちが抱える悩みや実情を広く社会に伝えています。
夏を控え気にする人も、4回目の調査テーマは「女子大生の体型に対する意識・行動」について
4回目となる今回の調査では、254名の現役女子大生を対象に「自身の体型に対する意識調査」を実施しました。近年、女性の低栄養や過度の痩せ、肥満が、自身の健康だけでなく不妊や胎児の健康にも影響を与えるとされ、社会的な問題となっています。
夏を間近に控え薄着になってくるこれからの時期は、一層自身の体型に対する意識が変わってくる人もいます。こうした背景を受け、今回の共同調査では女子大生に「自身の体型に対しどのように捉え行動しているのか」を聞いてみました。
【調査結果概要】
・最も病気になりにくい状態とされるBMI22を理想の体型としている女子大生は10%以下
・8割以上の女子大生が、自身の体型を変えようとした経験がある
・約45%の女子大生が自身の体型を変えるため「極端に食事量を減らした・抜いた」経験がある
・体型を変えるための行動について「極端な行動を取ったことがない」と回答した人は10.2%
・体型を変えるための行動をして、身体や心にネガティブな影響があった人は7割以上いる
・女子大生の7割は周囲から体型について言われた経験がある
・女子大生の半数以上は、体型について考えるとき「自分以外の人の声」を大切にしている
●健康的とされるBMI22を理想体型と捉えている人は10%もいない
まずは、体型に対する意識調査を行うにあたり、自身の体型への満足度を聞いてみました。
「自身の体型への満足度をパーセンテージ(%)で表してください。」という質問に対し『50%(20.9%)』という回答が最も多く、『20%』以下を選択した人は11.4%、『100%』以上を選択した人は2%いました。
満足度の理由としては
「最近ダイエットをして自身の理想の体型に近づいたから」(大学4年生/女子大/20代)
「みんなから褒められるから」(大学1年生/女子大/10代)
「全体のバランスが悪いから」(大学1年生/共学/10代)
「健康的な身体だけど、最近は皆細いので少し太く見えてしまうため」(大学1年生/女子大/10代)
「スタイルのいい人がたくさんいるから」(大学3年生/女子大/20代)
と様々な回答が寄せられました。
では、皆どのような体型を理想としているのでしょうか?
理想の体型についてBMI値※3で聞いてみました。
「どのBMIの体型があなたにとって理想的ですか?」と質問したところ、『BMI18(42.5%)』という回答がもっとも多く、次いで『BMI20(34.6%)』『理想のBMIはない(8.7%)』『BMI22(8.3%)』『BMI16(3.1%)』と続きました。
最も病気になりにくい状態とされるBMI22※4を理想としている人は10%以下にとどまり、健康的な状態を理想体型として捉えている人が多くはいないことがわかります。
●体型を変える行動を起こした人のうち7割以上は身体や心へのネガティブな影響を感じている
さらに、自身の体型を変えることへの意識についても聞いてみました。
自身の体型を変えようとした経験がある人は84.6%いることがわかりました。
また「体型を変えるために以下のような行動(極端で不健康な行動)をしたことはありますか?(複数選択可)」と聞いたところ、『食事量を極端に減らした/抜いた(44.9%)』という回答が最も多く、次いで『運動量を極端に増やした/減らした(31.1%)』『偏った食事内容を摂っていた(25.6%)』と続きました。
「間食を減らした」「野菜を多く摂るようにした」など適度な食事調整を行っていたり、「極端な行動はとっていない」と回答した人は10.2%にとどまりました。
自身の体型を変えるために、極端な食事制限や偏った食事を摂る人が多いことがわかりましたが、こうした行動によって体調に影響が出ることはないのでしょうか?
体型を変えるために取る行動が身体や心に及ぼす影響について聞いてみました。
体型を変えるために何かしらの行動を起こしたことがある人を対象に『体型を変えるために行動して身体や心の調子を崩した経験はありますか?』と聞いたところ、『ネガティブな影響はなかった』と回答したのは25.1%でした。
ネガティブな影響があった人にどのような影響があったか聞いたところ『食欲の増加・減少(37.2%)』が最も多く、次いで『疲れやすくなった(26.1%)』『自身の体型に対してネガティブな感情が増えた(25.6%)』『イライラやモヤモヤなどネガティブな思考が増えた(20.3%)』と続きました。
また、対象者のうち49.6%が身体へのネガティブな影響を感じたことがあり、30.3%が心へのネガティブな影響を感じたことがあるということがわかりました。
中でも、極端な行動※5を起こした人のうち、身体へのネガティブな影響を感じたことがある人は65%、心へのネガティブな影響を感じたことがある人は38%いました。
この結果から、極端な行動を起こしている人の方が、身体や心へのネガティブな影響を感じていることがわかります。
●5割以上は、自身の体型について考える時「自分以外の人の声」を参考にしている
極端な方法で体型を変えようとして、身体や心へのネガティブな影響を感じている人が一定数いることがわかりました。体型を変えたいと思う理由は人によって様々ですが、体型変化について考える時、女子大生は誰の声を参考にしているのでしょうか?
まず、「周囲の人から自身の体型について何か言われたことがありますか?」と聞いたところ、『はい』と回答した人は70%にのぼりました。
周囲から体型について言われた時にどう感じたのかを聞いてみたところ、様々な意見があがりました。
「言われる内容によっては嬉しくなったり、痩せようと思ったりした」(大学3年生/女子大/20代)
「褒められた時は嬉しかった。」(大学3年生/女子大/20代)
「何も思わなかった」(大学4年生/共学/20代)
「悲しい、悔しい、嫌な気持ちになった。」(大学3年生/女子大/20代)
「単純に悲しかった。何も迷惑をかけていないのに、なぜ他人に体型のことを言われなければならないのかと思った。」(大学4年生/共学/20代)
「意外と見られているんだと思った、言われた言葉に対してはそれなりに傷ついた。」(大学1年生/共学/10代)
「他人が干渉してくるな。」(大学3年生/女子大/20代)
さらに「あなたが自身の体型について考えるとき、大切にしている声は誰の声ですか?」と聞いたところ『家族やパートナー、友人などの親しい人の声(40.9%)』という回答が最も多く、次いで『自身自身の声(34.6%)』『社会的に美しいとされる体型基準(11%)』『大切にしている声はない(6.7%)』『体型のことについては考えない(3.9%)』『その他周囲の声(2.8%)』と続きました。
全体の半分以上(54.8%)の人が、自分以外の人の声を大切にしていることがわかりました。
まとめ
今回の調査では、女子大生の体型に対する意識や行動が明らかになりました。
調査の結果、女子大生の8割以上が自身の体型を変えようとした経験があり、体型を変えるための行動が「食欲の増減」「疲れやすくなる」「生理不順」など、身体や心へネガティブな影響を与えていることがわかりました。
また、理想の体型や自身の体型について考えるとき、「健康的であるかどうか」「自分がどうしたいか」という考え方は、あまり重要視されておらず「世の中や周囲にどう思われるか」という観点で考える人が多いようです。
プレコンセプションケアは、直訳すると「妊娠前の準備」という意味になりますが、これは今すぐに妊娠を望む人だけが対象とされる考え方ではありません。将来、自分が望むライフプランを選択するために自身の身体に興味を持ち健康的にケアしていく、という考え方です。
10代後半~20代前半の女子大生が、いつか「なんでもっと自分を大事にしなかったんだろう」「あの時こうしていれば良かった」「もっと早くに知りたかった」という状態にならないように、BELTAでは若者向けの情報発信やサポートを行ってまいります。
BELTAのプレコンセプションケアの取り組み
https://belta.co.jp/preconceptioncare/
【女性ライフステージブランドBELTA×学生団体megaphONEの協同プロジェクトについて】
プレコンセプションケア普及の一環として立ち上がった協同プロジェクト。2022年から女子大生を対象としたアンケート、啓蒙活動を行ってきました。「女子大生の考える健康や性」と「社会人の考える健康や性」は必ずしも一致するとは限りません。そのギャップに目を向け、女子大生が抱える悩みや現状を世の中に発信することで、女子大生や世の中の女性たちが自身の身体や健康、性に対して考えるきっかけを提供します。
そして「若い頃にもっとこうしておけば良かった」「もっと早く知りたかった」そう思う人を少しでも減らしていきたい、そんな想いでプロジェクト活動を推進しています。
過去に実施した「女子大生の性や健康」に関する協同調査結果
https://belta.co.jp/questionnaire_report/
■女性ライフステージブランドBELTA
「女性のライフステージの課題を解決する」をミッションに掲げ、「世界40億人の女性が自分、周り、世の中を好きになれる」社会づくりを目指している女性ライフステージブランドBELTA。女性のライフステージにおける悩みに着目し、フェムケア商品やサービスを展開しています。全国300自治体やNPO団体、病院など外部機関との連携も広げ、これまで130万人以上の女性をサポートしてきました。
■学生団体megaphONE
現役大学生が運営する学生団体。女子大生が抱える声なき声に耳を傾け社会や学生へ発信することで、学生と社会人のギャップをなくすことを目指し活動を行っています。団体名には、社会や学生たちへ発信する「拡声器のような存在」になりたいという想い、たった一人である自分自身の存在を大切にして欲しいという想いが込められています。
https://megaph1.wixsite.com/megaph1
※1:成育過程にある者及びその保護者並びに妊産婦に対し必要な成育医療等を切れ目なく提供するための施策の総合的 な推進に関する法律に基づき掲げられている方針
※2:株式会社ベルタ2024年妊婦・妊産婦436名を対象に実施した調査
※3:[体重÷身長]の2乗で算出される値のことで、痩せや肥満の判定に用いる
※4:日本肥満協会が定めた基準ではBMI22が最も病気になりにく状態であるとされる
※5:極端な食事量変化、偏った食事の摂取、極端な運動変化、サプリメントの過剰摂取
■会社概要
会社名称 株式会社ベルタ
所在地 東京都港区北⻘山2-12-28 ⻘山ビル5階
代表者 代表取締役社長 武川克己
事業内容 ライフステージマーケティング事業
■調査概要
調査対象者 :現役女子大生
大学区分 :4年生大学(共学・女子大)、短期大学(共学・女子大)
調査期間 :2023年8月26日〜2023年11月05日
有効回答者数:254名
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像