スペースデータ、人類の認知の限界を超越する「オムニバース構想」を発表

株式会社スペースデータ(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐藤航陽、以下スペースデータ)は、中期的なR&Dとして、人類の認知の限界を超越する「オムニバース構想」を発表します。
宇宙物理シミュレーション(世界)とAI・ALife(人工生命・生命)が互いに影響を与え合いながら共に進化する、新たな情報宇宙の基盤システムを開発します。世界が生命を形作り、生命が世界を変革する。このダイナミックな相互作用を追求することで、人類の認知の限界を超越する情報宇宙の創出を目指します。
本構想の第一弾として、株式会社クラウドナイン(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:千木良卓也)および株式会社オルタナティヴ・マシン(本社:東京都渋谷区、代表取締役:升森敦士)との協業を開始します。

「オムニバース」とは何か?
従来のメタバースやデジタルツインは、私たち人類が認知する世界をベースに設計されてきました。一般的に、オムニバースは、概念的に存在し得るあらゆる宇宙や次元も含めた全てを指します。スペースデータが構築する人工的なオムニバース(※)は、人類の既存知と時空間の制約を超え、AIやALife(生命)が自発的に環境(世界)と共進化し、新たな知性と生命圏を生み出す無限の情報システムです。
※私たちは、自然界(非人工物)のオムニバースと区別します。
メタバース、デジタルツイン、マルチバースを超えて
メタバース :インターネット上に仮想的につくられた、もう1つの世界であり、利用者は自分の代わりとなるアバターを操作し主に他者と交流するためにつくられる。
デジタルツイン: 私たち人類が住む世界のデジタルコピー。工場の製造ライン、ロボット、都市、気候などの環境やシステムをデジタル化し、シミュレーションや最適化に活用される。つまり、実世界をモデリングして、リアル世界の問題解決に活かすもの。
マルチバース :主に物理学・宇宙論の理論仮説として提示されてきた。異なる物理法則を持ちうる並行宇宙があって、その集合体を指すもの。概念上全ての宇宙を含むオムニバースの部分集合。
オムニバース:一般的には、存在し得るあらゆる宇宙や次元を包括する概念を指す。ただし我々は、自然界を含む全体としてのオムニバースに対し、「人工的なオムニバース」を区別する。これは、既存の人類の知や時空間の制約を超え、AIやALife(人工生命)が環境(世界)と共進化することによって、新たな知性と生命圏を生み出す無限の情報システム。言わば「自然界に対する人工界」としてのオムニバースを示しており、物理的な宇宙と切り分けて表現している。
世界と生命が影響を与え合い、共進化する情報宇宙
オムニバースは、単なる仮想空間ではなく、AIやALifeが自己自発進化し、世界に影響を与えることで、新たな物理法則や生存可能環境を生み出す多次元の情報領域です。現実世界の単なるコピーではなく、私たち人類の知識や経験から解き放たれて無制限に発展する新たな宇宙の基盤システムを構築します。
私たちの世界のパラメータを設定すれば、それは従来のデジタルツインとして機能します。
私たちは、オムニバース構築を通じて、人類の進化を加速し、AIやALife、人類を含む生命と共に新たな知性の時代を切り拓きます。

プロジェクト関係者からのコメント
最高科学責任者(Chief Science Officer, CSO) 兵頭 龍樹
これまでのAIは、人類の活動を支える存在として開発・利用されてきました。しかし、その潜在能力(ポテンシャル)を考えると、AIは我々人類が住む世界の時空間の常識や、その存在概念を人間側に合わせる必要はありません。もしAIに独自の世界(例えば、我々が想像できる初期値の範囲として、太陽系に存在するような多様な惑星地形と環境など)を与えると、環境との相互作用を通じて自発的に自己進化する可能性があると私は考えています。我々のオムニバース構想は、AIを人類の時空間的な制約から解放し、その潜在能力を最大限に引き出すことで、私たちが想像もしないような世界をデジタル空間上に創造してもらう試み(デジタル空間を"オムニバース化する"試み)です。
執行役員 マーケティング戦略担当 片山 俊大
当プロジェクトでは、シンギュラリティ後を見据え「人類と宇宙の新たな関係性」の再構築に挑戦したいと思います。AI・ALife等の「人類の認知・言語・想像を超えた”知性”」と真摯に向き合うことで、全く新しい創造へと繋げたいと考えております。第一段階として、まずは芸術・文化・エンタメ等の分野からスタートします。ご期待ください。
宇宙戦略本部長 坂本 香子
スペースデータでは、JAXAと連携して宇宙デジタルツインの開発を行ってきました。デジタル上に「この世界」を再現することで、エンタメからロボットシミュレーションまで幅広い用途で利用されています。この度、宇宙デジタルツインとAIやAlifeを組み合わせることで、世界と生命が共に進化し、私たちの常識にとらわれない「オムニバース」を生み出す技術基盤を構築します。あらゆる世界を包含する最大の概念である「オムニバース」を目指し、絶え間なく成長できる組織を築いていきます。
スペースデータについて
スペースデータは、宇宙を「民主化」し、誰もが使えるインフラとして身近にすることを目指しています。具体的には、地球および宇宙環境を再現するデジタルツイン技術や、宇宙ロボット及び宇宙ステーションのオペレーティングシステム開発等に注力しています。「宇宙」と「デジタル」の技術を融合することで、宇宙産業に新たな変革を促し、持続可能な宇宙社会の実現に向けて取り組んでいます。
法人概要
社名 :株式会社スペースデータ
代表 :佐藤 航陽
所在地:東京都港区虎ノ門 1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 15階
資本金:15億1300万円
目的 :宇宙開発に関わる投資と研究
URL :https://spacedata.jp
本件に関するお問い合わせ
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