福井一尊研究室内に事務局を置く「どこでもミュージアム研究所」が、島根県県民いきいき活動奨励賞を受賞しました【島根県立大学】
地域の潜在的文化力を掘り起こす
2022年11月21日、島根県庁で表彰式が行われました。表彰式には「どこでもミュージアム研究所」代表の高嶋敏展氏(学外の写真家・写真左)と、事務局長である福井一尊准教授(写真右)が出席し、丸山達也 島根県知事(写真中央)から表彰状を授与されました。
- 「島根県県民いきいき活動奨励賞」を受賞
〇「一部の県民しか文化芸術に触れていない」という現状を知り、美術館以外での美術展の開催をし、多くの住民が芸術に触れる機会の提供を行っている。
〇このような活動を継続的に行っている団体は少なく、先進的な取り組みである。
※島根県県民いきいき活動奨励賞とは
地域への貢献度が高い「県民いきいき活動」を表彰し、多くの方が不特定多数のものの利益の増進に寄与するために自発的に行われる活動に参加したり、支援したりすることにつなげることを目的とした表彰制度です。
- 街にアートの種をまく
「どこでもミュージアム研究所」の活動目的は、街にアートの種をまくところにあります。
都会と地方との文化的地域間格差の拡大が懸念されるようになった14年前、島根県内全域の芸術文化活動の現状を調査しました。その結果、中国地方の他県と比較して、公共の文化施設以外での芸術活動が圧倒的に少ないという課題が見出されました。また、県内各地に、魅力はあるものの活用できていない文化資源が多いことにも気づいたのです。
そこで、美術館等の文化施設を利用する一部の県民しか文化芸術に触れていないという現状を変化させ、地域に眠る文化力を掘り起こすことを目的として、福井一尊研究室に「どこでもミュージアム研究所」を設置して、活動を始めました。
本研究所は、美術館以外のいわゆる生活の傍らを会場として、美術展だけでなく、地域住民の参加型ワークショップを数多く取り入れたARTイベントを開催しています。そのような行事を通して、多彩なアートへの理解を促すとともに、地域の潜在的文化力を掘り起こすことを目指して活動を展開しています。
- 【開催行事の例】
2009年◆アート展「奥谷タイムトンネル:古くて新しい島根をさがしに」(松江市奥谷町 全域)
2012年◆地域づくり写真ワークショップ「吉賀町のなが〜い1日」(鹿足郡吉賀町・旧柿木村)
2019年◆古民家を用いたアート展「まちと アートと 古い家と」(松江市雑賀町・旧村松邸)
- 福井一尊(ふくい かずたか)准教授 プロフィール
美術教育学
〇本学での主な担当授業
初等図画工作科教育法
幼児と造形表現I など
〇主な芸術活動
2004 個展「ブロンズが奏でるかたち」/勝央美術文学館
2005 現代アートビエンナーレ西日本/大原美術館
同年「犬島時間」/瀬戸内海犬島(’05、’09、’13)
2006 アートの今・岡山/天神山文化プラザ 他全3会場巡回
2007 個展「光との共鳴、形との対話」/奈義町現代美術館
2010「小泉八雲に捧げる造形作品展」/松江城天守閣
2012 個展「SANINBIYORI」/島根県立美術館 他全4会場巡回
2014「I氏賞」選考作品展/岡山県天神山文化プラザ
2015 写真集「さんいんびより」発刊/今井出版
同年「目の目 手の目 心の目―体感の向こうに広がる世界―」/岡山県立美術館
2016 エネルギア美術賞 受賞/エネルギア文化・スポーツ財団
2018 個展「在るものと 見えるものと」/岡山県天神山文化プラザ
(島根県立大学HP 教員紹介リンク https://matsuec.u-shimane.ac.jp/department/teacher/jinbun/fukui.html)
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