光和精鉱の産廃管理システムを、超高速開発を用いてクラウド上に刷新

複雑な産業廃棄物の受け入れ処理の効率化と顧客利便性向上を実現

JBCCホールディングス株式会社の事業会社で北九州を拠点とする株式会社ソルネット(本社:福岡県北九州市、代表取締役社長:上別府 清隆、以下 SOLNET)は、産業廃棄物処理業および製鉄原料ペレットのリサイクル製造を行う光和精鉱株式会社(本社:福岡県北九州市、代表取締役社長:加納 睦也、以下 光和精鉱)の産廃管理システムを、20年以上稼働していたオンプレミスシステムから、アジャイル開発手法である超高速開発を用い、クラウドシステムに約1年10か月で移行しました。新システムでは、ウェブの活用により産業廃棄物の複雑な受け入れ処理を効率化し、顧客の利便性を向上しました。

産業廃棄物は種類や成分が多様で、法的な処理量制限や、物質同士の組み合わせによる管理が求められます。受け入れ可能量や処理能力は日々変動するため、廃棄物のリアルタイムでの在庫管理と操業状況の把握が必要です。

従来は、リアルタイムの処理状況が正確に把握できなかったため、処理能力に余力があるにもかかわらず受け入れができないケースがありました。また、会計処理やマニフェスト※の管理に他システムへの二重入力が発生するなど、効率の悪さも課題でした。

※マニフェスト 産業廃棄物の処理過程を記録・追跡するための制度

今回の刷新では、産業廃棄物の受け入れ可能量や処理状況がリアルタイムに把握できるようになったことから、処理能力を正確に判断できるようになり、廃棄物の受け入れ可能量が最大化しました。チャット機能を備えたウェブ予約システムを導入したことで、産業廃棄物を排出する企業は、廃棄物の種類や条件に関する事前調整がシステム上で効率的に行えるようになりました。また、QRコードを活用した搬入手続きにより受付業務を無人化したほか、会計処理やマニフェスト管理を外部SaaSと自動連携し、二重入力を排除して業務効率を向上させています。

■ 新システムの特長

1. ウェブ予約受付による利便性の向上

・    ウェブ予約受付により、従来はFAXや電話でおこなっていたやりとりを効率化、顧客利便性向上

・    チャットの導入により、正式申込前の事前調整を実現、顧客利便性向上

2. リアルタイム在庫と将来予測の可視化

・    産廃の受け払い状況がシステムに即時反映されるようになり、リアルタイムの在庫可視化を実現

・    在庫をリアルタイムに把握できるため、受け入れに関する正確な将来予測が可能に

3. 搬入時手続きにQRコードを導入し、受付業務を無人化

・    QRコードとタッチ操作による直感的操作で、搬入ドライバーの利便性が向上

・    紙の記入や人手の運用が不要となり、突合せや事前点検のミス・手間を削減

・    トラックの構内待機状況の見える化により、滞留時間を削減し、サービスレベルが向上

4. 外部サービスと新システムをシームレスに統合

・    二重入力の排除による、請求処理およびマニフェスト管理の効率化・正確化

 今回SOLNETが開発した産廃管理システムは、ノーコード/ローコードツールを活用した独自のアジャイル開発手法を用いた「超高速開発」によって実現しました。JBCCグループが取り組んできた、基幹システム等の開発を含む500社以上の超高速開発の経験を活かし、顧客の要望を充足する独自システムを、約1年10か月という短期間で構築しました。また、クラウドへ移行したことにより、システム管理の負担を軽減しただけでなく、将来的な機能拡張にも柔軟性を持たせています。

今後は、AIによる産業廃棄物の受け入れ可否判定や操業シミュレーション、全社統合データベースの整備、ユーザー企業とのサービス連携など、さらなるDX推進を見据えた統合システム基盤構築を計画しています。新システムを通じて、資源やエネルギーの効率的な循環に貢献し、持続可能な社会の実現を目指します。

■機能関連図

詳細は、SOLNETサイトのお客様事例でご確認ください。

事例紹介

https://www.solnet-dot.com/casestudy/2025/11/sierdx.html

■ 光和精鉱株式会社 について  https://kowa-seiko.co.jp/

1961年創業、製鉄用のペレット等の製造と共に、廃棄物処理も行なっているユニークな企業です。製錬技術・化学技術及びそれらの設備を活用して廃棄物の処理を行い、その上で「徹底リサイクル・資源再利用」により、効率的な資源循環を行っています。特に塩素や重金属を含む廃棄物処理にかけては、国内トップクラスの企業です。

顧客は国内を代表する製造業が多く、また自治体からの要請に答えた難処理廃棄物の受託実績が多数あります。

株式会社ソルネット について  http://www.solnet-dot.com/

 ソルネットは、1967年の創業より58年にわたり、九州・中国地区の製造業・プラントエンジニアリング業のお客様を中心に、コンサルティングからシステム開発、運用まで、ワンストップで情報ソリューションをお届けできる会社として各種ソリューション&サービスを提供しています。
株式会社ソルネットは、JBCCホールディングス株式会社(代表取締役社長:東上 征司/本社:東京都中央区)の事業会社です。

JBCCグループはDXサービス「HARMONIZE 2.0(ハーモナイズ 2.0)」で先進技術を最適構成で活用できるクラウドサービスや高度化するサイバー攻撃から全方位で守るセキュリティサービス、独自のアジャイル開発手法により高品質・短納期でのシステム開発を可能にする超高速開発を提供しています。JBCCならびにJBCCグループは、「HARMONIZE 2.0」を通じて、企業および様々な分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)をご支援します。

HARMONIZE 2.0  https://www.jbcc.co.jp/lp/harmonize/


<本件に関するお問い合わせ>

報道関係の皆さま

 JBCCホールディングス株式会社 広報 長谷川/宮根

 Tel: 03-6262-3233  E-mail: jb_info@jbcc.co.jp

お客さま

 株式会社ソルネット マーケティング 西野

 Tel:093-661-5550 E-mail: solnet-mk@solnet-dot.com

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超高速開発
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会社概要

URL
https://www.jbcchd.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区八重洲二丁目2番1号 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー13階
電話番号
03-6262-3233
代表者名
東上 征司
上場
東証プライム
資本金
47億1300万円
設立
1964年04月