陸前高田で問い続けた15年。「関わり続ける人」を生む官民連携の実践が、最優秀賞に

認定NPO法人SET、「GR官民連携アワード」最優秀賞を受賞。担い手不足に対し、“人を増やす”から“関係を育てる”へ転換した取り組みが評価

認定特定非営利活動法人SET

認定NPO法人SET(本部:岩手県陸前高田市、理事長:三井俊介)は、第7回日本GRサミット内で実施された「GR官民連携アワード」において、最優秀賞を受賞しました。今回評価されたのは、「陸前高田市担い手創出プログラム事業」です。

この取り組みは、単に地域の担い手を“増やす”ことを目的としたものではありません。
 都市と地域のあいだに、何度も行き来し、関わり続ける人を生み出す——そんな関係性の積み重ねによって、地域の未来を形づくろうとする実践です。

東日本大震災を契機に始まったこの活動は、15年にわたり続いてきました。
 その継続の中で育まれてきた「関係の質」と「人の変化」が、今回の受賞につながりました。

◾️「成果」ではなく、「関係性」が評価されたアワード

本アワードは、官民連携による優れた社会課題解決の事例を表彰するもので、全国約60の事例の中から最優秀賞1件、優秀賞2件が選出されました。

評価の観点は、目的達成、独自性、三方よし、持続性、未来創造度。

SETの取り組みは、数値的な成果だけでは測りきれない「人と地域の関係性の変化」を、長期的に積み重ねてきた点が総合的に評価されました。

◾️「受け入れられなかったところから」始まった関係

SETは2011年3月、東日本大震災の2日後に大学生によって設立されました。

活動初期、地域との関係は決してスムーズなものではありませんでした。
 外から来た若者が地域に入ることに対して、戸惑いや距離があったのも事実です。

それでも関わり続けることをやめなかった。

何度も訪れ、同じ人と顔を合わせ、時間をともにする中で、少しずつ関係は変わっていきました。

「来てくれてありがとう」ではなく、
 「また来たのか」と言われる関係へ。

その変化こそが、SETの活動の出発点です。

◾️若者と地域、どちらも変わっていく

プログラムに参加する若者たちは、陸前高田での暮らしや仕事に触れます。
 たとえば、わかめ漁の現場に入り、地域の生業と向き合う時間。

その中で、自分の生き方や働き方を見つめ直すきっかけが生まれていきます。

一方で地域にも変化が起きています。

外から来た若者と関わることで、当たり前だった日常の価値に気づき直したり、新たな挑戦が生まれたりする。

SETがつくってきたのは、「支援する/される」の関係ではなく、
 互いに影響を与え合う関係です。

◾️制度と現場をつなぐ、官民連携の土台

SETは、行政職員がNPOの現場に入る研修機会なども創出してきました。

制度をつくる側と、現場で実践する側。
 そのあいだにある距離を、関係性によってつなぎ直していく取り組みです。

単発の連携ではなく、継続的に顔が見える関係を築くことで、官民がともに地域をつくる土台が育まれてきました。

◾️「人を増やす」から、「関係を育てる」へ

人口減少が進む中で、多くの地域では担い手不足が課題となっています。

その中でSETが選んだのは、「人を増やす」ことだけを目指すのではなく、
 地域と関わる人を増やし、その関係性を育てていくという道でした。

一度きりの関わりではなく、何度も訪れ、関係が深まっていく。
 そのプロセスそのものが、地域の持続可能性を支えていく。

今回の受賞は、そうした考え方と実践が、社会的にも意味を持ち始めていることを示しています。

◾️この取り組みが持つ意味

地域にとっては、外との関わりの中で、自らの価値を再発見し、新たな担い手や応援者が生まれる機会となる。

若者にとっては、地域での実体験を通じて、自分の生き方を問い直す時間となる。

そして社会にとっては、人口減少時代における新しい人の関わり方、地域のあり方を示す一つの実践例となります。

◾️関係が続いていく、その先へ

SETでは今回の受賞を一つの通過点と捉えています。

2026年には、15年間の実践をまとめた書籍『縁がめぐるまちづくり(仮)』の出版を予定。
 また、全国の地域コーディネーターとの連携を強化し、同様の取り組みが各地で生まれる土壌づくりを進めていきます。

関わりは、一度きりでは終わらない。

人と地域のあいだに生まれた縁が、巡り、重なり、次の誰かへと手渡されていく。

その連なりの中に、これからの地域のかたちがあると、SETは考えています。

■ 認定NPO法人SETについて

SETは「一人ひとりの“やりたい”を“できた”に変え、日本の未来にGoodなChangeを起こす」をミッションに掲げ、2011年の東日本大震災以降、岩手県を中心とした地域で若者と住民がともに学び合う仕組みをつくってきました。修学旅行民泊や大学生・社会人向けプログラム、地域コミュニティづくりなどを通じて、若者が地域の日常に関わり、住民とともに学び合う“続く関係”を育んでいます。2024年度は年間5,000人以上が参加。現在では岩手県のみならず複数地域で活動を展開。若者の成長と地域の活力を同時に生み出しながら、人と地域の関係性そのものを基盤とした、持続可能な地域づくりに取り組んでいます。過去に2度の内閣総理大臣賞受賞、その他多数受賞。

【団体概要】
認定特定非営利活動法人SET
所在地:岩手県陸前高田市広田町字山田52-6 
理事長:三井俊介
設立:2011年3月12日(法人化:2013年6月18日、認定取得:2025年10月16日)
公式サイト:https://www.nposet.org 
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/_nposet/?hl=ja
公式Podcast:Spotyfiy: https://x.gd/wh4Lo
                       Amazon Music: https://x.gd/TjRP0

【取材に関するお問い合わせ】
広報担当:set.forjapan@nposet.com
電話:0192-47-5747

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会社概要

認定特定非営利活動法人SET

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URL
https://www.nposet.org/
業種
サービス業
本社所在地
岩手県陸前高田市広田町字山田52-6
電話番号
0192-47-5747
代表者名
三井俊介
上場
未上場
資本金
-
設立
2013年06月