「触れる」は、「見る」を超えるコミュニケーション、エーザイの「ザーネ」が卒業を控えた東京都立文京盲学校の生徒さんに昨年好評だった参加型のハンドケア教室を今年も実施

エーザイ株式会社コンシューマーｈｈｃ事業部

2024年3月15日 11時00分

手肌の悩みに寄り添う「SAHNE（ザーネ）」ブランドを展開するエーザイ株式会社コンシューマーｈｈｃ事業部（東京都、以下エーザイ）は、東京都立文京盲学校（東京都、以下文京盲学校）の高等部普通科３年生を対象に、昨年に続き毎日のハンドケアについての特別授業を3月4日（月）に実施しました。

デジタルテクノロジーの進化によって、私たちのコミュニケーションのあり方はオンラインを活用するかたちに大きく様変わりしました。一方、言葉にならない想いを相手に伝え感じ取るためには、手肌で触れ合うコミュニケーションは今も多くの方々にとって大切であることに変わりはありません。とりわけ視覚に障害のある方々にとって、「触れる」ことは視覚に障害のない人にとっての「見る」ことであるとともに、「見る」だけでは得られない手触りや相手の温もりなどまでを感じ取る大切なコミュニケーション方法です。

ザーネブランドでは、ご家族で毎日のスキンケアにお使いいただける製品の提供、小学生を対象としたハンドケア啓発やお子様が長期入院中のご家族への支援等の活動を通じ、手肌で触れるコミュニケーションの一助となることを心がけてまいりました。特に手を使ったコミュニケーションを日常的に不可欠としている方々の想いに寄り添いたいと考え、昨年、文京盲学校の生徒さんに向けたハンドケア教室を実施しました。生徒さんからは「私たちは手を使う機会が多いので、ハンドケアが大切な理由などの知識も身に付けることができて良かった。家に帰ったら家族にも教えてあげたい」「ハンドケアをすると点字が読みやすくなった気がする」等の嬉しいお声をたくさんいただき、今年度も卒業を控えた３年生への特別授業としてハンドケア講座第２弾の実施に至りました。

ハンドケア教室に参加したのは文京盲学校普通科に在籍する３年生14名。卒業後の進路は、同校の専攻科（職業科）や進学、就職、福祉就労等様々です。特に専攻科に進む生徒は、将来的にあん摩マッサージ指圧師やはり師、きゅう師を目指していて、施術対象の方に触れる機会が増えていきます。
授業ではザーネブランドマネージャーより、ハンドケアの大切さをより深く知っていただくためのクイズや簡単にできるハンドケア方法、さらにこれから自立した生活を目指していく上で、一人で買い物をする際に参考にしてもらうための自分にあったハンドクリーム選びのポイント等についてレクチャーを行いました。

当日の授業の様子

教室に入ってくる際、多くの生徒さんから「楽しみにしていました」と笑顔でお声がけいただき、授業はザーネブランドマネージャーからのレクチャーだけでなく、生徒の皆様と双方向に会話しながらの進行となりました。クイズでは生徒さん同士で相談し合い、和気あいあいとした雰囲気に包まれました。

①まず「知識編」として、なぜハンドケアが大切なのかをより深く知ってもらうためのクイズを出題

「手を温めた方が手荒れしにくい」「手が荒れていると細菌が付着しやすくなってしまう」「手のひらには皮脂腺がないため手洗い・消毒などと併せクリームなどを使ってケアすることが大切」といったポイントをクイズ形式で解説しました。多くの生徒さんが進んで挙手して答えてくださり、選んだ回答の理由についても各々が自身の実体験等を踏まえて話してくれました。

②色んなタイプのハンドケア製品があることを知り、自分が好きなものを選ぶ体験

ドラッグストアやバラエティショップ等で販売されている様々なタイプのハンドケア製品を紹介し、実際に手に取って触りながら、テクスチャーや香りなどの違いを知り、一人ひとり好みのハンドケア製品を選んでいただきました。

③「実践編」では各自が選んだハンドケア製品を使って、実際にハンドケアを体験

レクチャーはザーネブランドマネージャーからの解説と、エーザイスタッフが生徒数名のグループに１名ずつ入り各自の手に触れながら進行しました。男女関わらず、初めてのハンドケア教室を楽しみながら、積極的に参加する様子が見られました。「ケアをした手としていない手ではふっくら感が全然違う」「肘のケアをしたのは初めてで今夜からお風呂に入ったときに実践したい」など嬉しいお声をたくさんいただきました。

（ハンドケア体験の際には、感染予防対策として各自手を洗い、除菌を実施しております）

参加した生徒さんの感想

ハンドケアを終えた後、生徒さんは「手がしっとりする」「ふっくらした」と口々に嬉しそうに話してくれました。

「ハンドケア講座と聞いて最初は単にハンドクリームを塗るだけかと思っていましたが、授業でマッサージ方法まで知ることができて驚きました。」「オイルやジェルタイプなど普段触ったことのないテクスチャーのクリームにも出会い、自分の好きなタイプのハンドクリームを見つけることができました。」などといった声を伺うことができました。

最後にザーネクリーム【医薬部外品】（販売名：ザーネクリームE)のセットを生徒さんたちにプレゼント。点字でのお祝いメッセージを添えた修了証も一人ひとりに手渡しさせていただきました。（桜のイラストを視覚以外からイメージいただけるよう、カードは桜の香りの紙せっけんと一緒に一晩保管しておき、ほのかに匂うようにしてあります）

都立文京盲学校大野先生コメント

昨年度に引き続き、本年度も卒業を目前に控えた普通科3年生全員を対象に、エーザイ株式会社様のお申し出により「ハンドケア講座」という位置付けで実施することができました。特に盲学校の生徒にとっては「手で触れること」が見ることと同じくらい大切な情報獲得手段であることが多いので、それぞれが自分の「手の状態」を意識し直す上でも貴重な機会となりました。エーザイの皆様のフレンドリーで工夫されたクイズに始まりましたが、冒頭から生徒たちは積極的で楽しそうにクイズの答えを考えていて、日常の授業場面以上に意欲的に取り組む姿が見られました。当日エーザイの皆様が持参されたクリーム等を興味津々で試していました。その後のハンドマッサージを通して「普段はこんなに自分の手の状態を意識することがなかった」ことの気付きやケアの大切さを認識できたことなど、大変良い時間になりました。本当にありがとうございました。

ブランドマネージャーコメント

昨年も実施させていただいたハンドケア教室ですが、今年も生徒さんに喜んでいただけるか、ドキドキしながらの進行でした。冒頭に大野先生が「皆さんにとって大切な手のケアの勉強です」と紹介くださいましたが、触れること、手から情報を得る機会が多い生徒さんにとって、ハンドケアが大切であることは皆さん自身も日頃から感じている様子でした。しかし実際は自分なりに試してみるだけで、ハンドケアの方法を改めて教わる機会はなかったようで、どのくらいの量のクリームを使えばいいのか、自分の肌に合うものは何かなどが分からず、お困りの様子でした。今回の授業を通して「新たな発見があった」、「ハンドケアの大切さが改めて分かった」「今日からやってみます」などと言っていただけたことが何よりも嬉しく思います。

製品のお届けだけでなく、正しい知識やソリューションを提供することの重要性を改めて感じることができ、私たちにとっても学びの多い時間となりました。ザーネブランドとして、今回の取り組みから学んだことを活かしていくとともに、これからも多様な生活者の皆様の状況に想いを寄せ、肌で温もりを感じるコミュニケーションが与えてくれる安心感を大切にし、支援していくための活動を続けてまいります。

東京都立文京盲学校について

明治41年（1908年）に創立した、都立の特別支援学校の中で最も長い歴史を誇る学校です。本校は高等部単独校で、高等学校普通科に相当する普通科とあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の国家資格取得を目指す専攻科、そして寄宿舎を設置しています。

ザーネについて

「ザーネ」は、ヒューマン・ヘルスケア（hhc）理念をかかげる製薬会社エーザイで、70年目を迎えるスキンケアブランドです。エーザイとビタミン研究の歴史は長く、特にビタミンＥ剤の開発は、日本で初めて手がけました。現在の「ザーネクリーム」にもこれまで培ってきた知見や処方技術の妙が込められています。また、2023年度には@cosme　ベストハンドクリーム第1位として選ばれました。世代を超えて生活者の皆様に寄り添い続けるブランドを目指し、未だ社会で広く知られていない生活者の皆様の悩みに対し、ザーネクリームにも配合されているビタミンEのチカラによって、笑顔になっていただきたいとの想いから【Unknown E】と称した活動を始めています。