【三菱電機】ワイヤ放電加工機MPシリーズ 第57回十大新製品賞「日本力(にっぽんぶらんど)賞」を受賞
日刊工業新聞社が主催する第57回十大新製品賞において、三菱電機のワイヤ放電加工機MPシリーズが「日本力(にっぽんぶらんど)賞」を受賞し、贈賞式が1月22日にホテルグランドパレス(東京都千代田区)で開催されました。
十大新製品賞は応募した企業がその年に開発、実用化した新製品の中から、モノづくり産業の発展や日本の国際競争力強化に役立つ製品を日刊工業新聞社が選定し、表彰する制度です。日本力賞は応募製品の中から日本発の技術で世界市場をけん引する製品に贈られるものです。
▼金型製造を支えるワイヤ放電加工機
ものづくり大国ニッポンを支えてきた背景には、常に高精度・高性能工作機械の活躍がありました。中でもワイヤ放電加工機は、導電性があれば硬度に関係なく且つ自由形状の切断加工が可能である特異性を活かし、金型製造現場を中心に主要な工作機械として導入されてきました。
とくに近年の金型製造市場をみてみますと、自動車関連の順送プレス金型やハイブリド車用モータコア金型などの需要が増え、金型はより大型化、高精度化が進んでいます。
また、スマートフォンに代表されるモバイル電子機器は、外観の美しさが重要視されますので、樹脂成型時に発生するバリやヒケなど、素材がプラスチックであることを想像させる要素は徹底的に排除されなければなりません。そのため、モールド金型設計は流動解析を含めて極めて緻密になっており、3次元的に組合わさるそれら金型部品を、設計意図通りに製造するために、工作機械精度に対する要求も増々高度になっています。
一方、金型製造はグローバル化が進み、競争が激しくなっています。高精度で付加価値の高い金型を、より高い生産性で製造することが求められています。
これら市場動向から、ワイヤ放電加工機には、以下の要求が高まっております。
・長尺の工作物を高精度なピッチ精度で加工できる大型機
・複雑な3次元金型部品を高精度に加工できる傾斜加工精度
・後工程となる仕上げ工程を抑制できる仕上げ面精度
▼ワイヤ放電加工機 MPシリーズのコンセプト
三菱独自の技術を駆使し、様々なお客様の作業環境下でストレスなく超高精度加工を実現する。
▼ワイヤ放電加工機 MPシリーズ 主な特長
1.ピッチ精度の追求
・600x400 サイズ: ±1.0μm
・800X600 サイズ: ±1.5μm
※従来(当社・他社)比 1/2 の業界最高水準
2.テーパ精度の追求
・角度誤差±0.005°
・傾斜加工寸法±5μm(板厚60t、傾斜角度10°)
※従来(当社・他社)比、1/2 の精度
3.仕上げ面精度の追求
・標準で加工面粗さ1.2μmRz
・オプションで加工面粗さ0.6μmRz
※他社比10%向上
4.お客様のニーズに合わせたラインナップ
お客さまの業務内容に合わせて、最適な機械を提案できるよう、ストロークの異なる3機種をMPシリーズとしてラインナップしました。最大800X600 までの加工サイズを高精度に加工できるMPシリーズは、世界中の高精度・高生産の加工を求める現場で活躍しています。
5.作業性を向上させる三面昇降加工槽
加工槽は、三面昇降タイプの加工槽をシリーズ全ラインナップに標準搭載しました。工作物段取り時に工作物位置を3方向から確認できるため、段取り性が向上しています。
6.真にお客様の生産性を向上させる多彩な機能
・段取り性を向上させる「3Dセットアップ」
・高信頼な自動結線機能 「Intelligent AT」
▼MPシリーズによる開発技術の展開
開発したMPシリーズは2014 年4 月より発売が開始され、高精度加工市場へ新たな提案を可能としました。今後も日々変化する市場に対応した技術進化を続けるとともに、モノづくりの世界がさらに広がっていくことを期待しています。
▼関連リンク(三菱電機FAサイト)
放電加工機 MPシリーズ 受賞ページ
http://www.mitsubishielectric.co.jp/fa/products/mecha/edm/pmerit/award/others/index.html?ref=press150303
放電加工機 MPシリーズ 特長ページ
http://www.mitsubishielectric.co.jp/fa/products/mecha/edm/pmerit/lup/list_mp.html?ref=press150303
■参考
三菱電機FAサイト TOP
http://www.mitsubishielectric.co.jp/fa/?ref=press150303
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