東京のベンチャー企業が「ゆず」で静岡・川根本町の耕作放棄地解消へ
ゆずの6次産業化で、お茶に次ぐ新たな産業を町に創出
「全国の自治体に魅力的な産業を作り、社会を豊かにする」を目標に全国各地で地方創生事業に取り組んでいる株式会社Arinos(本社:東京)は、静岡県川根本町の耕作放棄地の解消を目指し、2018年から耕作放棄地を活用したゆずの栽培と6次産業化に挑戦しています。
2年目の取り組みとなる2020年、Arinosは地元農家さんからの応援と後押しを得て、農地を3.0ヘクタール(300アール)まで大幅に拡大して事業を推進します。ゆずを使った商品開発をさらに進めて同町を「ゆずの里」としてブランド化していくことで、高齢化や農業の後継者不足に悩む町の新たな産業と雇用の創出をはかります。
2年目の取り組みとなる2020年、Arinosは地元農家さんからの応援と後押しを得て、農地を3.0ヘクタール(300アール)まで大幅に拡大して事業を推進します。ゆずを使った商品開発をさらに進めて同町を「ゆずの里」としてブランド化していくことで、高齢化や農業の後継者不足に悩む町の新たな産業と雇用の創出をはかります。
■増加する耕作放棄地で「ゆず」を栽培し、町に新たな産業をつくる
三大銘茶「川根茶」の産地として知られる静岡県川根本町ですが、近年は食文化の変化から茶葉の価格が下落。生産者の高齢化や後継者不足も相まって農家さんの数が減少し、耕作放棄地の増加に繋がっています。
そこで着目したのが、お茶の閑散期に収穫を迎え静岡県内で一番の生産量を誇るゆずです。「ゆず」が「お茶」に続く第二の産業となり、新たな経済活動が生まれることで町に元気を取り戻せないかーー。そんな大きな目標を目指して、私たちは動き出しました。
■地元農家と開発した「ゆずの入浴剤」がふるさと納税の返礼品に
Arinosではサテライトオフィスを構える奥泉地区で30アールの農地を借り、実際にゆずの栽培を行いつつ、地元農家さんより購入させていただいたゆずを使用し商品企画や販売販路開拓を行っています。第一弾商品としてゆずの入浴剤を開発し、川根本町のふるさと納税返礼品にも加えていただいております。
■3ヘクタールの耕作放棄地が「ゆずの里」として生まれ変わる
この1年でのArinosの活動が奥泉地区の皆様の理解と共感をいただき、地元の方の「農地を使って欲しい」とのお声が後押しとなり今回、さらに農地を拡大するはこびとなりました。これにより奥泉地区では2.7ヘクタール(270アール)の耕作放棄地を解消する事ができ、当初実施していた農地と合わせると3.0ヘクタール(300アール)の規模となります。
現状の静岡県のゆずの生産量は全国17位ですが、農作物のブランド強化のためには収穫量を上げていく必要があります。収穫量を拡大する事で町に雇用を創出する事ができ、町への貢献に繋がると考えています。地域の皆様にも耕作放棄地が「ゆずの里」になると喜んでいただいております。
■化粧品やゆず胡椒の開発、ライムやじゃばらの栽培も
Arinosではこの度、ゆず以外の作物に関してもテスト栽培を行っており、ライム、じゃばらなどの生産の可能性についても探っていきます。また加工品生産に関しては去年同様に地元農家さんよりゆずを購入し、国内向けに化粧品、海外向けにはゆず胡椒と様々な商品開発を進めて行きます。
■「農業で儲けられる」を示し、あらゆる自治体の課題解決を目指す
まだ、川根本町には約60ヘクタール(6,000アール)の耕作放棄地があります。今回の奥泉地区を皮切りに、町内の様々な地区でゆずの栽培を行っていきたいと考えております。しかし、私たちだけでは全ての耕作放棄地問題の解決をすることは出来ません。まず私たちが「ゆずを栽培することがお金になる」ことを証明し、農家さん自らがゆずを植えたいと思える状況を作っていく必要があると考えています。農業は無くなってはいけない産業です。農業で儲けられる、そして若者がやりたいと思える産業にすることで、様々な自治体が抱える問題を解決していきます。
■会社概要
商号 : 株式会社Arinos
代表者 : 代表取締役 古家 由也
所在地 : 〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-4-1
設立 : 2010年10月
事業内容 : コンサルティング、開発事業、グローバル事業
URL : https://arinos.co.jp/
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