【リクルートスタッフィング調査】60歳以降派遣で働く約8割がこれまで培った経験・スキルを活用。新たな価値創出につながるケースも

株式会社リクルートスタッフィング(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田中 智己、以下「リクルートスタッフィング」)は、「60歳以降の就業」に関する調査を実施しました。現在、60歳以降にこれまでの経験・スキルを活かして働くシニアが増加している背景のもと、本調査では60歳以降における経験やスキル活用について分析しています。
今後もリクルートスタッフィングは、『「らしさ」の数だけ、働き方がある社会。』というビジョンを掲げ、働き方の選択肢を増やし、誰もが「らしく」働くことのできる社会の実現を目指してまいります。

■60歳以降、経験・スキルを活かして働くプロフェッショナル人材が増加傾向

現在日本で働くシニアが増加するなか、総務省の令和4年労働力調査年報の年齢階級、職業別就業者数の構成比をみると、60歳以降は専門的・技術的職業や事務職に就く方の割合が減少しています。
一方、派遣では、60歳以降にこれまでの経験・スキルを活かし、時給1750円以上の事務職やIT職などの専門職のお仕事で働くプロフェッショナル人材が5年間で約5.14倍と増加傾向にあります。これまでのキャリアや経験・スキルを活かして働きたいシニアと、深い経験や高度なスキルを求める企業がマッチングするケースが増えています。

■アンケート調査結果について

60歳以降、これまで培った経験・スキルが新たな価値創出につながるケースも

リクルートスタッフィングの派遣サービスで就業中の60歳以上の派遣スタッフを対象に、働き方に関するアンケート調査を実施しました。有効回答数は1198件で、以下はその結果の一部です。

<調査結果のポイント>

① 60歳以上の回答者が理想とする働き方の最多は、「自分のスキルを活かせる働き方」(約67%)

② 約83%が、60歳以降に「これまでの経験や専門スキルを活かして働いている」と回答

③ 約61%が、60歳以降に「自らの専門スキルを活かして職場に貢献できた」と感じている
どのようなスキルが活かされたかについては、システム開発やプログラミングなどのITスキル、データ集計・分析、語学力、経理・財務、人事・労務管理、法務、建築士などの専門知識が挙げられました。

④ 約15%が、60歳以降の就業において「自身の専門スキルが、新たな価値創出につながった経験がある」と回答
具体例としては、プログラミングスキルを用いたシステム開発やAI技術の活用、RPAの導入、IT環境の整備をはじめ、業務効率化フロー策定、データベース構築、海外メンバーとのコミュニケーションフローの改善などが挙げられました。60歳以降も最新技術や専門スキルを駆使し活躍しています。

⑤ 約61%が、60歳以降にスキルアップに対して前向きな意欲を示している
具体的には、PythonやVBAなどのプログラミング言語、データサイエンスやAI技術、クラウド技術などのITスキル、ビジネス英語などの語学力、簿記や財務、労務関連の資格取得、Webデザインや動画編集といったクリエイティブスキルなどを磨くことが挙げられました。

<結果の詳細>

① 理想の働き方
60歳以上の回答者が理想とする働き方として最も多く挙げられたのは「自分のスキルを活かせる働き方」(66.8%)であり、次いで「これまでのキャリアを活かせる働き方」(59.8%)や「プライベートや趣味の時間を大切にできる働き方」(49.1%)が続きました。

 ➁ 現在の働き方
約83.1%の回答者が、60歳以降に「これまでの経験や専門スキルを活かして働いている」と回答しました。具体的な職種は、「オフィスワーク・事務系」が最も多く(約76.6%)、次いで「IT・エンジニア系」(約12.5%)が挙げられました。

    

<回答者のコメント>

・「ソフトウェア開発や、外資系企業の勤務経験を活かし、米国製ソフトウェアのローカライズ業務
 における運用管理、翻訳レビュー、プロセス設計・改善を行っている」(60代/Aさん)

・「過去の大規模プロジェクト管理経験を活かし、官公庁のプロジェクトの管理業務を担当している」(60代/Bさん)

  

・「プログラミングやIT講師の経験を活かして、人事部門で事務作業の効率化についてツール作成や業務改善の指導に携わっている」(60代/Cさん)

  

・「現在データ入力等の事務をしており、長年の営業職の経験で培ったコミュニケーション能力と効率的に仕事をこなす経験が活かされていると感じる」(60代/Dさん)

③ 経験・スキルの活用について<スキルの評価>
約61.3%の回答者が、60歳以降に「自らの専門スキルを活かして職場に貢献できたと感じる経験がある」と回答しました。
どのようなスキルが活かされたかについては、システム開発やプログラミングなどのITスキル、データ集計・分析、語学力、経理・財務、人事・労務管理、法務、建築士などの専門知識が挙げられました。

    

<回答者のコメント>

・「現在、クラウド関連のシステム移行・構築・セキュリティ強化の業務に従事しており、従来の物理的なサーバーと最新のクラウドサービス両方の経験などが評価された」

(60代/Eさん)

  

・「デジタルコミュニケーションの仕事に長く携わってきた経験を活かし、事務作業と並行してイントラネット更新及び人材育成とサポートを行った」(60代/Fさん)

  

・「プログラミングスキルを活かし、新たなシステムや自動化ツールの開発を行った」

(60代/Gさん)

  

・「長年の事務経験を活かした資料作成やレポートの迅速な対応、精度の高さが評価された」(60代/Hさん)

④ 経験・スキルの活用について<新たな価値創出>
60歳以降の就業において自身の専門スキルが新たな価値創出につながった経験があるかという質問に対し、約14.6%が「ある」と回答しました。
具体例としては、プログラミングスキルを活かしたシステム開発やAI技術の活用、RPAの導入、IT環境の整備をはじめ、業務効率化フロー策定、データベース構築、海外メンバーとのコミュニケーションフローの改善などが挙げられました。60歳以降も最新技術や専門スキルを駆使し活躍しています。

    

<回答者のコメント>

・「翻訳システムの開発により、企業の文書作成業務の効率化に貢献した。既存の翻訳手順では、最短でも2~3週間を要していた翻訳期間を、新たなシステム導入により高品質を保ったまま1~2日で翻訳できるようになった」(60代/Iさん)

  

・「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)で様々なフローの自動化を進め、業務効率化を行った」(60代/Jさん)

  

・「複数あるエクセルベースの業務管理アプリを、Accessデータベースで新規に統合する作業を行い、作業時間の短縮化とデータ活用の幅を広げた」(60代/Kさん)

  

・「Pythonというプログラム言語を使ってシステムを開発し、業務改善を実現した」

(60代/Lさん)

  

・「SaaSサービスの品質管理と評価を担当し、品質の見える化と品質改善の仕組みを作成した」(60代/Mさん)

  

 今後のスキルアップについて

「今後、今あるスキルを磨くことや、新たなスキルを身につけることを目指していますか」という質問に対し、60歳以上の回答者の約61.4%が「はい」と回答しました。具体的には、PythonやVBAなどのプログラミング言語、データサイエンスや生成AI、クラウドに関するITスキルをはじめ、ビジネス英語などの語学力、労務関連の資格取得、Webデザインや動画編集のクリエイティブスキルなどを磨くことが挙げられました。

<回答者のコメント>

・「生成AI関連のスキルを磨きたいと思っている。生成AIの技術を使って、ユーザの質問や指示に対してAIがより良い応答を返せるようにするためのスキルを身につけたいから」(60代/Nさん)

  

・「サーバーの管理やセキュリティに関する資格取得や実務経験を積んでいきたい。理由は、70歳くらいまで現役で活躍したいため」(60代/Oさん)

  

・「データサイエンスに興味があり、総務省の無料講座を利用している。今後、すべての業務に携わる人がデータを活用して課題解決を図る視点が重要だと感じているから」

(60代/Pさん)

  

・「業務の効率化を図るためのデータ処理技術を学んでいきたい」(60代/Qさん)

  

・「AIやIT関連の知識を習得し、仕事の幅を広げていきたい」(70代/Rさん)

  *本ニュースリリースに含まれる調査結果をご掲載いただく際は以下のクレジットを明記してください。

クレジット: 株式会社リクルートスタッフィング調べ

<「60歳以降の働き方調査」概要>

調査主体:株式会社リクルートスタッフィング

調査方法:インターネット調査

調査期間:2024年9月5日〜2024年9月10日

調査対象:リクルートスタッフィングの派遣サービスで就業中の60歳以上の派遣スタッフ

有効回答数:1198名

回答者の年代:60~64歳(79.1%)、65~69歳(18.4%)、70~74歳(2.1%)、75歳以上(0.4%)

■株式会社リクルートスタッフィングについて

リクルートグループの国内人材派遣領域の中核会社として、人材派遣、紹介予定派遣、

ビジネスプロセスアウトソーシング等のサービスを提供しています。

『「らしさ」の数だけ、働き方がある社会』というビジョンを掲げ、

「Workstyle Maker」として、働き方の進化に挑戦し続け、働き方そのものを生み出せる企業を目指しています。

所在地:東京都千代田区有楽町1-13-1 第一生命日比谷ファースト

代表者:代表取締役社長 田中 智己

設立:1987年6月

資本金:3億円

事業内容:人材派遣事業、人材紹介事業、アウトソーシング事業

 コーポレートサイト:https://www.r-staffing.co.jp/corporate/

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会社概要

URL
https://www.r-staffing.co.jp/corporate/
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区有楽町1-13-1 第一生命日比谷ファースト
電話番号
-
代表者名
田中 智己
上場
未上場
資本金
-
設立
1987年06月