【イベントレポート】リトライブ株式会社主催『シナジーを最大化する、最強チームを作る秘訣 Technology-Web3、ブロックチェーン』9月20日(金)開催
ビジネスマッチングサービスを運営するリトライブ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:佐藤 元紀)は、2024年9月20日に自社主催イベント「BeaTRIBES HuB」を開催いたしました。
リトライブ株式会社は、コーポレートフィロソフィーである「ビジネスに出会いを、リトライブはサステナブルな仲間をつくります」のもと、同じ目的を共有する仲間・チームづくりのためのコミュニティサービス「BeaTRIBES(ビートライブ)」の運営を行っています。
コミュニティ形成の一環として、Techトレンドの学びの場であるオフライン型自社イベント「BeaTRIBES HuB(ビートライブ ハブ)」を定期開催しています。
今回は「チーム構築」をテーマに、開発プロジェクトなどを通じて、社内・社外のチームマネジメントを実際に取り組んでいる企業によるPITCHセクションと、ブロックチェーン技術を背景に組織づくりをテーマにしたプロダクト開発を進めているBIPROGY株式会社 牧野 友紀氏にご登壇いただき、プロジェクトパートナー企業の1社である株式会社N.ジェン様との対談形式のSEMINARセクションにて、見識を広げました。
イベント:『シナジーを最大化する、最強チームを作る秘訣 Technology-Web3、ブロックチェーン』
今回のBeaTRIBES HuBでは、『シナジーを最大化する、最強チームを作る秘訣 Technology-Web3、ブロックチェーン』をテーマに開催しました。
人材不足が慢性的な課題である現在、「採用」だけにリソース面を頼る事業成⻑戦略は厳しい状況となっています。 副業、外注、オープンイノベーションなど、「社外」のメンバーと関係性を構築し、目標達成に向けて一丸となって動ける体制づくりは、あらゆる会社が直面するテーマです。
上下関係ではなく、オープンで協力的な環境・心理的安全性を保つには、どのようなアプローチが有効か、PITCHとSEMINARを通じてチームづくりのポイントを探りました。
PITCH:「良質なチーム構築・コミュニケーションのヒント」
PITCHセクションでは、チーム構築やメンバーとのコミュニケーションをどのようにすれば円滑に進められるか、「ギルド型フルリモート組織」の視点から株式会社blank canvas 福井 采音 氏、「コミュニケーションにおけるAI活用」の視点から株式会社AI INNOVATION 遠藤 皇士 氏にご登壇いただきました。
「ギルド型フルリモート組織」株式会社blank canvas 福井 采音氏
「エンジニアギルド」をコンセプトに、約170名のエンジニア・デザイナーを束ね、受託開発事業や内製化支援事業、プログラミングの教育事業などを企業向けに展開している株式会社blank canvas。
本PITCHでは、「エンジニアギルド運営から見えてきた、フルリモート開発組織構築のすすめ」として、フルリモートで事業運営を行っているblank canvasが実体験をもとに、フルリモート組織運営のメリットや、フルリモートに対するよくある悩みと解決策について解説した。
フルリモート組織運営においては、各メンバーの仕事のスタイルを尊重することの重要性や、普段から仕事以外のコミュニケーションも意識しつつ、心理的安全性を担保するような環境づくりの大切さを発信した。
株式会社blank canvas 福井氏 PITCHダイジェスト動画は、以下URLよりご覧いただけます。
ダイジェスト動画:https://youtu.be/LwB9IIonwiE
「コミュニケーションにおけるAI活用」株式会社AI INNOVATION 遠藤 皇士氏
技術力を持つエンジニアと実績ある事業家がタッグを組み、最新技術を駆使したWEBサービスやAIソリューションを提供しながら企業の本質的な課題解決に取り組む株式会社AI INNOVATION。
『リモートワーク時代における生成AI活用戦略』というテーマにて、メンバーが離れた環境下でも、生成AIを身近なパートナーのように活用し、人と人とのコミュニケーションを円滑に進めるためのポイントを共有した。
チームの生産性向上や、若手の成長をサポートするような生成AIの活用法を具体例を交えて紹介し、リモートワークの課題へのアプローチ方法を提案した。
株式会社AI INNOVATION 遠藤氏 PITCHダイジェスト動画は、以下URLよりご覧いただけます。
ダイジェスト動画:https://youtu.be/JJe71I4s764
SEMINAR:「シナジーを最大化する、最強チームを作る秘訣」
SEMINARセクションでは、ブロックチェーン技術を用いた組織づくりをテーマにしたプロダクト開発を進めているBIPROGY株式会社 牧野 友紀氏にご登壇いただき、プロジェクトパートナー企業の1社である株式会社N.ジェンとの対談形式にてお話を伺いました。
BIPROGY株式会社 牧野氏の紹介
大学卒業後、日本ユニシス株式会社に入社。大手新聞会社、電算センター担当SE、アプリケーション間通信プロダクトの設計開発、弊社総合技術研究所でのソフトウェアエージェントの研究に従事。
2016年よりブロックチェーン関連のビジネス企画に携わり、2020年ブロックチェーンを活用した商用サービスをリリース。現在、全社web3ビジネスの戦略推進、ビジネス開発に携わる。
BIPROGY、博報堂コンサルティング、博報堂の3社がブロックチェーン技術を活用し、職場コミュニティの活性化を目的に、オンライン上で「称賛カード」を贈り会えるサービスである「PRAISE CARD」プロジェクトの立ち上げメンバーの1人である。
株式会社N.ジェン 佐藤氏、奥田氏の紹介
株式会社N,ジェンは2003年設立、従業員数130名を超えるメンバーで、システム開発を中心とした技術支援を行う。
全国の中小IT企業企業とのパートナー契約に基づいた人材調達力、及び金融・流通・製造などの幅広い分野の経験とITインフラにおける構築から運用までを網羅する、質の高い技術力を持つ。
BIPROGYの発注先デベロッパーとして「PRAISE CARD」プロジェクトに初期のサービス開発、クラウドインフラ構築から参加し、企画段階でのフィジビリティチェックやインフラ・アプリまで一貫した提案・技術サポートを行う。現在もサービスの成長をさせるため、保守を一任されている。
本プロジェクトに、佐藤氏はマネージャーとして、奥田氏はアドバイザーとして参加している。
「称賛」によるチームエンゲージメント向上
今回のセミナーの題材である「PRAISE CARD」は、オンライン上で「称賛カード」を仲間に贈り合うことで、感謝や称賛の気持ちを手軽に、かつ形として残すことができるサービスである。
このサービスが生まれた背景には、コロナ禍において対面でのコミュニケーションが減少し、社員同士の連帯感が希薄化するという課題があった。日常業務は予定通りに進んでいるものの、オンライン会議が終わった瞬間に孤独感を抱く社員も少なくなかった。また、社内での評価において、発言力のある社員が目立ちやすく、声を上げにくいが誠実に取り組んでいる人や、同僚から信頼を得ている人が正当に評価されない傾向があった。これらの課題を解決するために、PRAISE CARDプロジェクトが立ち上げられたのである。
PRAISE CARDには「尊敬」「共感」といった複数の種類があり、感謝や称賛を伝えたい相手や状況に応じてカードを選び、贈ることができる。これらのカードは、組織活性化に不可欠な15の要素(メタカード)と紐付いており、受け取ったカードを通じて、その人の特徴や強みが可視化される仕組みになっている。さらに、カードのやり取りの履歴も記録され、組織内のコミュニティのあり方を明確にすることができる。
加えて、カードの送受信や取得情報はブロックチェーン上に記録され、人的資本として組織の資産となる仕組みが構築されている。これはWEB3の理念に則ったシステムである。
称賛カードを受け取ることで自信が向上するだけでなく、カードを贈る行為そのものが、仲間の立場に立った思考を促すことにもつながる。PRAISE CARDを通じた感謝の共有によって、チーム内の交流が活発化し、心理的安全性が高まることで新しいアイデアが生まれやすくなるといった、ポジティブな循環を生み出すことができる。
従来の開発プロジェクトにおける発注者と受注者の関係
受注側の立場から(N.ジェン)
・通常、受注側は開発プロジェクトに携わる際、発注側と開発要件や仕様に関して多くの対話を重ねる。しかし、プロジェクトに対する「想い」やビジョンに触れるコミュニケーションはほとんどなく、発注側がどのような「想い」を持っているのかという重要な部分が伝わっていないケースが多い。
・そもそも、発注側がその「想い」を言葉にする機会自体がほとんどなく、業務ベースで、関係がドライになりがちである。
発注側の立場から(BIPROGY)
・従来、受注企業とのコミュニケーションは「駆け引き」が中心になることが多い。たとえば、エンドクライアントからの要望を聞くと、要求が増えたり変更されたりすることが日常茶飯事であり、それにどう対応してもらうかという点で、受注企業とのやり取りは交渉中心になりやすい。
・懇親会などで親しくなる機会が生まれるまでは、進捗管理や技術評価に終始し、人間的な交流や深い関係性が築かれることは少ない。
全員参加型の「共同脳」チーム体制で見えてきたこと
従来であれば、N.ジェン社とのコミュニケーションはBIPROGY側の開発エンジニアのみが担当する。しかし、今回のPRAISE CARDプロジェクトでは、全員参加型の「共同脳」プロジェクト体制を採用した。本プロジェクトの会議には、PRAISE CARDに強い想いを持つBIPROGYのプロジェクト企画メンバーに加え、営業メンバーや企業パートナーである博報堂、博報堂コンサルティング、さらには実際のサービスユーザーである顧客も参加し、技術面だけでなく、サービスに込められた「想い」を受け取れる環境で取り組んだ。
受注側の立場から(N.ジェン)
・従来のプロジェクトでは、企画メンバーやエンドユーザーとの直接的な接点を持つ機会はほとんどなかった。しかし、今回の体制では、エンドユーザー企業から「このサービスを使うことで社内がどのように変わったか」といった具体的なフィードバックを直接聞くことができた。
・開発側が「こう使ってほしい」と思っていた部分と、ユーザー側が「こう使いたい」と感じていた部分が異なるケースも多く、これらの意見はサービス改善の参考になった。実際のユーザーの声を聞けることは、開発メンバーのモチベーション向上にもつながる。
また、プロジェクトメンバー全員が参加できるPRAISE CARDコミュニティを設け、メンバー同士が実際にPRAISE CARDを贈り合える環境を整えた。
受注側の立場から(N.ジェン)
・業務上、やり取りが多いのは主にBIPROGYの開発メンバーであるが、会議などで感謝を伝える機会はあっても、PRAISE CARDを通じてカードを贈り合うことで、会議や業務チャットでは伝えにくい「素の気持ち」をフランクに表現できる。このツールを通じて、相手に自分の想いがしっかり伝わっているという実感を得ることができた。
従来であれば、N.ジェン社とのコミュニケーションはBIPROGY側の開発エンジニアのみが担当する。しかし、今回のPRAISE CARDプロジェクトでは、全員参加型の「共同脳」プロジェクト体制を採用した。本プロジェクトの会議には、PRAISE CARDに強い想いを持つBIPROGYのプロジェクト企画メンバーに加え、営業メンバーや企業パートナーである博報堂、博報堂コンサルティング、さらには実際のサービスユーザーである顧客も参加し、技術面だけでなく、サービスに込められた「想い」を受け取れる環境で取り組んだ。
受注側の立場から(N.ジェン)
・従来のプロジェクトでは、企画メンバーやエンドユーザーとの直接的な接点を持つ機会はほとんどなかった。しかし、今回の体制では、エンドユーザー企業から「このサービスを使うことで社内がどのように変わったか」といった具体的なフィードバックを直接聞くことができた。
・開発側が「こう使ってほしい」と思っていた部分と、ユーザー側が「こう使いたい」と感じていた部分が異なるケースも多く、これらの意見はサービス改善の参考になった。実際のユーザーの声を聞けることは、開発メンバーのモチベーション向上にもつながる。
・依頼を行う際、難易度が高いと感じる内容についても、N.ジェン社の奥田さんが迅速に対応してくれた。その感謝の気持ちを伝えるために、PRAISE CARDでカードを贈ったところ、奥田さんからグッドサインのリアクションが返ってきた。「任せてください」といったエンジニアとしての心意気を感じられた。通常、こうしたやり取りはオンライン会議では難しいが、PRAISE CARDを通じたコミュニケーションならではの体験であった。
企業のリアルな特性の【見える化】が、質の高いチームをつくる
PRAISE CARDは、受け取ったカードが蓄積され、そのカード情報から、これまで見えづらかった行動や考え方、人間性が可視化される。企業は人の集まりであるため、どのような属性を持つ人が多く集まっているかが、企業の特性として浮かび上がる。PRAISE CARDによって非認知特性が可視化されると、どのような未来が描けるのか。
受注側の立場から(N.ジェン)
・例えば、PRAISE CARDのやり取りはログに残るため、プロジェクトを運営する中で、ハブとなっている人物を可視化できる点が非常に興味深い。開発会社として、技術面だけでなくコミュニケーションも重要と考えてるため、これまで実績では表現しにくかった部分が見える化され、自社のPRに具体性を持たせて発信できるのは新しいと感じる。
発注側の立場から(BIPROGY)
・システム開発などのプロジェクトでは、技術的な難易度をクリアするスキルや、大規模開発の実績を参考に依頼先を決定することが多い。しかし、実際にはそれだけではなく、納品後にトラブルが発生した際、対応のスピードや柔軟性も重要である。例えば、「業務時間外だから対応できない」のか、「急ぎメンバーを集めて対応する」のかは、スキルシートや実績シートからは読み取れない部分であり、人づての情報に頼ることが多い。
PRAISE CARDによって、実際の行動に基づいた称賛データから、発注者が大切にしている価値観や行動と、受注者側の価値観・行動が合致していることが可視化されるなら、これまで判断が難しかった行動特性を把握し、安心して依頼先の選定ができるようになると考えられる。
本対談のダイジェスト動画は以下URLよりご覧いただけます。
ダイジェスト動画:https://youtu.be/erT1BHPUAIU
交流会・懇親会
PITCH、SEMINARのセクション終了後は、登壇者と聴講者を交えての交流会を実施いたしました。各セクションで出てきたテーマを掘り下げたり、事業連携について対話を行ったりとイベントの終了時まで熱気を帯びた盛り上がりが会場を包んでいました。
まとめ
リトライブ株式会社では、今後も定期的に自社イベントであるBeaTRIBESを開催してまいります。
ご登壇や取材、会場提供などのご連絡、また次回開催イベントに関するご案内のご希望は、info@retribes.co.jpまでご連絡をいただけますと幸いです。
【BeaTRIBES byリトライブ『シナジーを最大化する、最強チームを作る秘訣 Technology-Web3、ブロックチェーン』】概要
・開催日時:2024年9月20日(金) 開場:17:45〜 / 開演:18:00〜
・開催場所:東京都渋谷区東3-14-15 9F
(リトライブ株式会社 セミナールーム)
・テーマ:『シナジーを最大化する、最強チームを作る秘訣 Technology-Web3、ブロックチェーン』
・内容:
PITCH「良質なチーム構築・コミュニケーションのヒント」
・株式会社blank canvas 福井 采音氏
・株式会社AI INNOVATION 遠藤 皇士氏
SEMINAR「シナジーを最大化する、最強チームを作る秘訣」
登壇:BIPROGY株式会社 牧野 友紀氏、株式会社N.ジェン 佐藤 宏美氏、奥田 健人氏
・主催:リトライブ株式会社
【リトライブ株式会社について】
「ビジネスに出会いを、リトライブはサステナブルな仲間をつくります」をコーポレートフィロソフィーに掲げ、IT・クリエイティブ領域で仕事を発注・相談したいと考える依頼企業が、自社の条件に合致する開発会社・制作会社を探せるWEBサービス「リカイゼン」、仕事の受発注だけにとどまらず、事業共創やパートナー連携など、企業が持つ課題を企業間の連携やネットワークを用いて解決するコミュニティサービス「BeaTRIBES」を展開する。
本社:〒150-0011 東京都渋谷区東3丁目14-15 MOビル9F
代表取締役:佐藤元紀
コーポレートサイト:https://retribes.co.jp/
サービスサイト(Rekaizen):https://rekaizen.com/
【BeaTRIBESについて】
仕事の受発注だけにとどまらず、事業共創やパートナー連携など、企業が持つ課題を企業間の連携やネットワークを用いて解決するコミュニティサービス。
定期開催するITトレンド技術をテーマにしたオフラインイベントBeaTRIBES HuBや、Rekazienユーザー同士の連携を強化するBeaTRIBES CONNECT、ワークスペースBeaTRIBES Work Spaceなどの活用を通して、企業それぞれが持つポテンシャルを最大化させるサービスです。
【取材に関するお問い合わせ先】
リトライブ株式会社
E-mail:info@retribes.co.jp
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