約8割のママが産休・育休によるキャリアへの影響を「不安視」 約5割は「キャリアへの不安」が「子育てのモチベーション低下」に
~自治体の産後支援の充実を求める声は61.0%~
子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ」を運営する株式会社明日香(本社: 東京都文京区、代表取締役:萩野吉俗)は、第一子となる0歳児のお子様がいて育児後の仕事復帰を考えている女性110名を対象に「育児後の仕事復帰と自治体の産後支援に関する意識調査」を実施いたしました。
- 調査概要
調査期間:2021年7月1日〜7月3日
調査方法:インターネット調査
有効回答:第一子となる0歳児のお子様がいて育児後の仕事復帰を考えている女性110名
- 約8割のママが産休・育休によってキャリアに影響が出ることを「不安視」
・とても感じる:38.2%
・やや感じる:40.0%
・あまり感じない:20.0%
・全く感じない:1.8%
- 不安に思う理由、66.3%が「子育てと仕事の両立ができるか心配」、61.6%が「仕事のカンが鈍くなる」と回答
・子育てと仕事の両立ができるか心配:66.3%
・仕事のカンが鈍くなる:61.6%
・会社のことが把握できなくなる:60.5%
・収入面で不安:45.3%
・今までのポジションがなくなると感じる:40.7%
・昇進チャンスが遠のく:23.3%
・その他:1.2%
- その他の不安要素として、「社内のルールが改変されていたりすると追いつくのが大変」などの声
<自由回答・一部抜粋>
・31歳:社内のルールが改変されていたりすると追いつくのが大変。
・31歳:子どもがいるからと仕事をお願いすることを遠慮されるのではないかと。
・32歳:接待や飲み会に参加できなくなるので不安。
・35歳:部署の人間関係の変化に馴染めるか。
・27歳:長期でいなかったために、周りに気を遣わなければならないし、肩身が狭くなってしまう。
- 半数が「キャリアへの不安」が「育児のモチベーション低下」につながっていると回答
・とてもある:14.0%
・ややある:36.0%
・あまりない:33.7%
・全くない:16.3%
- モチベーションが下がっている現状の想い、「仕事のことを考えて育児に集中できない」などの声
<自由回答・一部抜粋>
・24歳:子育てに集中出来ず、仕事のことを考えてしまう。
・33歳:子供と過ごす時間にも仕事のことを考えていることがある。保育園などから呼び出しが来るかもしれないと不安になる。
・35歳:仕事のモヤモヤを子供にぶつけてしまいそう。
・24歳:両立ができず子育てがうまくできるのか不安。
- 産前産後の仕事復帰への考えの変化、「想定より早く復帰」「なるべく遅くに復帰したいと思うようになった」など様々な声
<自由回答・一部抜粋>
・31歳:実際に子育てをして、24時間ずっと同じ時間を同じ空間で過ごしているため、やはり多少はイライラしたり大変だったり疲れたりする。仕事復帰をすればある程度の距離感が保たれるため、1年待たずとも復帰するのは精神的にもいいのかなぁと思う。
・31歳:復帰してもしなくてもどちらでも良いと思っていたが、復帰したいと思う気持ちが強くなった。仕事の方が楽だから、収入があって息抜きになるなら仕事は続けていた方がいいと思った。
・25歳:産前はバリバリ働いて将来的には昇進も目指していたが、産後は家庭を第一に考えるようになり、仕事をセーブしてとにかく私生活と仕事とが円滑に進む事に重きを置くようになりました。
・31歳:産前は早く職場復帰したいと考えていたが、産後はできるだけ長く我が子の成長をそばで見守りたいと感じ、復帰時期が近づくと気が滅入るなどしている。
・38歳:産前はすぐに復帰するつもりだったが、産後はこどもの側にできるだけいたいので、なるべく遅くに復帰したいと思うようになった。
- 約6割が自治体の産後支援に「不満」
・非常に足りない:12.8%
・やや足りない:48.2%
・十分:23.6%
・非常に十分:8.2%
・わからない:7.2%
- 自治体の産後支援に求めること、「安価な預かりサービス」「もっと頻繁に健診をしてほしい」などの声
<自由回答・一部抜粋>
・24歳:もっとお金を取らずに育児サポートをして欲しい。ベビーシッターなど。あとは資金的な面での、サポートが欲しい。
・30歳:安い価格で子供の預かりサービスがあったら体が休まるなと思います。
・33歳:子どもが1歳になるまでは、希望者だけでもいいのでもっと頻繁に健診をしてほしい。助産師さんなどにゆっくり相談できるようもう少し日時をわけてほしい。
・31歳:保育園入園申込時と状況が変わると退園させられる可能性があるため、転職に踏み込めない。柔軟に対応してほしい。
・31歳:母親学級の実施母親同士の交流会。
- 5割超が「できるだけ早く仕事に復帰したい」と回答
・とても思う:11.9%
・やや思う:42.7%
・あまり思わない:34.5%
・全く思わない:10.9%
- 仕事に早く復帰したい理由、「社会的なつながりが持てる。誰かと会話ができる。」などの声
<自由回答・一部抜粋>
・33歳:社会的なつながりが持てる。誰かと会話ができる。一緒にいない時間があれば、同じ時間を過ごす時の大切さが際立つと思う。
・27歳:収入面の不安と仕事から長く離れる方が復帰しづらくなるとおもったため。
・35歳:職場復帰まで時間が空いてしまうと職場環境の変化についていけなくなったり、自分の居場所がなくなってしまうのではと不安になるため。
・27歳:データなどが一からの再構築になるため、早期に復帰した方が自分へのダメージが少なく済むので…
・25歳:現に既に保育園の0歳児クラスに子供を預けて復帰を果たしているのですが、仕事をすることで良い意味で自分らしさを失わずにやれているかなと感じています。
- まとめ
結果として、約8割が産休・育児に伴い、自身のキャリアに不安があると回答。不安に感じる理由としては「子育てと仕事の両立ができるか心配」が66.3%、その他にも職場の環境や人間関係の変化を懸念する声が挙がりました。
さらに、回答者の半数が「キャリアへの不安が育児のモチベーション低下につながっている」と感じていることが明らかに。そのような状況から「産前に想定していたよりも早く仕事に復帰したいと思い始めている」といった声も見られ、実際に「仕事にできるだけ早く復帰したい」という方は54.6%にのぼりました。
また、自治体の産後支援に対する充実度については、約6割が「足りていない」と回答。産後支援への要望としては「金銭面での支援」や「母親同士の交流会」などが挙がりました。「できるだけ早く仕事復帰したい」と考える方の中には「収入面の不安克服」や「社会的な繋がり」を求める声もあり、「育児中は金銭面だけでなく精神面への支援もほしい」というニーズがうかがえます。よりよい子育て環境を構築するために、金銭的・精神的支援を充実させることが自治体に求められています。
「新子育て安心プラン」では、待機児童解消と少子化を睨みながら令和7年の女性就業率82%を目指していますが、機械的に数字を上げることで生じる子育てへの悪影響は無くさなくてはいけません。そのためには、保育認定区分の在り方など、より革新的な発想による子育ての環境づくりが必要かもしれません。
- 会社概要
所在地 :東京都文京区小石川5丁目2番2号 わかさビル3F
代表者 :代表取締役 萩野 吉俗
事業内容:・保育室の設置・運営(院内保育室、企業内保育室、認可保育所)
・自治体と連携した子育て支援事業
(児童館、放課後児童クラブ、子育て支援拠点、こども広場等の運営)
・保育に関わる人材の派遣・紹介(保育士・幼稚園教諭・看護師・栄養士など)
・居宅訪問型子育て支援
(ベビー・キッズシッターサービス、家事代行サービス、自治体の委託業務)
・臨時保育室の設置・運営(イベント時保育サービス)
・保育に関わる人材の教育(研修会、講演会、各種セミナーの開催)
・新規保育事業の開発及びコンサルティング
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