高圧水部品洗浄機「JCC 104 WIDE」「JCC 403 U-JET」を販売開始

従来機と比べ消費電力を50%以上削減し、脱炭素社会に貢献! サイクルタイムも30%短縮!

株式会社スギノマシン

産業機械メーカーの株式会社スギノマシン(富山県魚津市、代表取締役社長:杉野良暁)は、水を超高圧で噴射し、自動車などの金属部品のバリ取り・洗浄を行う、高圧水部品洗浄機「JCC(ジェットクリーンセンタ)」シリーズの新機種、「JCC 104 WIDE」「JCC 403 U-JET」の販売を開始しました。
従来機と比べ消費電力を50%以上削減し、脱炭素社会の実現に貢献します。また、基本性能の向上により、サイクルタイムを約30%短縮できます。本製品の発売により、既に発売中の「JCC 421 UT」「JCC 303 TT」と併せてシリーズ全機種のリニューアルが完了し、フルラインアップとなりました。


1. 装置概要
水を超高圧で噴射し、あらゆる部品のバリ取り・洗浄を行う、高圧水部品洗浄機のベストセラー「JCC」シリーズの新商品です。最高50MPaの高圧水を噴射して、部品のバリや切りくずを除去する「JCC 104 WIDE」と、機内の洗浄槽に水を溜めてワークを浸し、水中で高圧水を噴射することでワークの内部まで洗浄を行う「JCC 403 U-JET」の2機種が新たに発売となりました。

 

省エネパッケージ「JCC-eSmart」を標準搭載しており、高圧水発生ポンプの動力を最適化することで、消費電力を50%以上削減できます。また、駆動部の性能アップにより、非洗浄時間を大幅に短縮。従来機と比べてサイクルタイムを約30%短縮することが可能です。

 


2. 開発背景
近年、自動車には環境対策や低燃費が求められ、小型化や高機能化が進んでいます。駆動系ユニット内部に残留する異物やバリは、早期摩耗の原因になるだけではなく、重大な事故の発生原因になり得るため、自動車メーカーでは以前よりも厳しく管理されています。
さらに、EV(電気自動車)化の流れにより、より高い清浄度が必要な部品が増えると同時に、生産性の一層の向上が求められています。これらを受け、より高度な洗浄能力と、洗浄工程にかかる時間の短縮を叶えるため、本商品を開発しました。
加えて、近年は製造業においてもカーボンニュートラルが叫ばれており、生産工程でも二酸化炭素排出量の削減を強く求められています。洗浄機の基本性能を向上しながらも、環境問題に対する市場の要望にも応えられる、エコな洗浄機を目指しました。
 

3. 特長
(1) 省エネパッケージ「JCC-eSmart」で、消費電力を50%以上削減!
世界初!洗浄機の消費電力を大幅に削減する、省エネパッケージをご用意しました(特許第6285880号)。CNCプログラムにて圧力指令を設定でき、併せてタレットによりノズルチェンジを行うことで、洗浄部位ごとに圧力を自由に変更可能。清浄度やバリ取りの要求品質に合わせて洗浄条件を最適化することで、使用するエネルギーを最小限に抑えることができ、消費電力を削減します。
 
(2) 「JCC-eSmart」で安全性も向上
高圧ポンプを駆動するサーボモータの停止確認を監視できます(特許第6875447号)。動力遮断により、作業者が洗浄対象物(ワーク)を交換する際の安全を保障します。欧州安全規格にも対応しています。
 

(3) 高速移動でサイクルタイムを劇的に短縮!
駆動部分であるXYZコラム、円テーブルの性能アップにより、従来機と比べて早送り速度が25%、加速度が70%向上しました。非洗浄時間を削減でき、サイクルタイムを約30%短縮します。

 



(4) 対象ワークを大型化、多品種混流生産に対応
ストロークの拡大により、従来機よりも大きなワークの6面洗浄が可能になりました。また、異なるワークを同時に洗浄・乾燥することが可能となり、多品種混流生産にも対応できます。
 

(5) 洗浄精度が向上
ワークの外観を洗浄する低圧洗浄機能も性能アップ。流量を増やしたことで、ワーク表面のコンタミ除去能力を向上しました。また、切粉の再付着を防ぐため室内洗浄機能も搭載し、清浄度の向上に徹底的にこだわりました。





4. 仕様
用途例 EV/HV車用部品や自動車部品のバリ取り、切粉除去、洗浄
例:EV/HV車用モータカバー、ステータハウジング、インバータケース
シリンダーヘッド、シリンダーブロック、バルブボディ、
ABSコントロール ユニット、ミッションケース等の大型アルミケース
洗浄圧力  Max.50MPa
流量 Max.29L/min
ストローク X軸750mm、Y軸500mm、Z軸500mm
早送り速度
(X,Y,Z軸)
60m/min
主軸回転速度 Max.1,000min-1
ツール本数 6本
機械寸法 104 WIDE:幅1,600mm×奥行4,550mm×高さ2,500mm
403 U-JET:幅1,600mm×奥行5,530mm×高さ2,800mm
(いずれも、ポンプステーションを含まない装置本体の奥行:2,700mm)
機械質量
(装置本体) 
104 WIDE:4,300kg
403 U-JET:5,300kg
制御装置 FANUC 0i-MF Plus


 ■より詳しい商品情報は、当社WEBサイトでご確認ください。
 :https://www.sugino.com/site/washing-deburring-machine/jcc-series.html


<会社概要>
■会社名:株式会社スギノマシン  
■代表者:代表取締役社長 杉野良暁
■本社所在地:〒937-8511富山県魚津市本江2410番地
■TEL:(0765)24-5111(代)   
■創業:1936年3月1日
■事業:高圧ジェット洗浄装置、超高圧水切断装置、原子力発電保守用機器並びに廃炉機器、湿式・乾式微粒化装置、ドリリングユニット、タッピングユニット、マシニングセンタ、拡管工具・装置、抜管装置、鏡面仕上工具、バイオマスナノファイバー、産業用ロボット等の開発、設計、製造、販売
■URL:https://www.sugino.com/

ー以上ー

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会社概要

株式会社スギノマシン

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URL
https://www.sugino.com
業種
製造業
本社所在地
富山県滑川市栗山2880番地
電話番号
076-477-2555
代表者名
杉野 良暁
上場
未上場
資本金
23億2467万円
設立
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