Kort ValutaとTIS、決済システムの内製化に向けた共同開発を開始 ~AWSクラウド基盤上でのオーソリゼーション実現を目指す~

株式会社KortValuta

株式会社Kort Valuta(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 柴田 秀樹 以下、当社)はTISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 岡本 安史 以下、TIS)と、当社の決済システムの内製化を実現するため、クラウド型での決済オーソリゼーションの実現に向けた共同開発に着手したことを発表します。

今回の共同開発では、アマゾン ウェブ サービス(AWS)クラウド基盤上でミッションクリティカルな決済オーソリゼーションシステムの実現を目指します。TISがオーソリゼーションシステムや高レジリエンスシステム開発の豊富な知見とノウハウを提供し、当社が保有する決済事業運営ノウハウと利用者視点のサービス開発を担うことで、決済事業者のDX化を後押しし、キャッシュレス社会への貢献を目指します。

<共同開発のイメージ>

背景

国内で堅調にキャッシュレス決済の普及が進む中、キャッシュレス決済手段の比率ではクレジットカードが8割以上を占めています※1。クレジットカードを利用する際には、店舗がクレジットカード会社に対し、利用者の与信情報を照会、決済可能かどうかを確認するオーソリゼーションシステムが稼働しており、高度な可用性と信頼性が求められます。一方、オーソリゼーションシステムの運用では多くの場合において、高価な専用ハードウェアを必要とするレガシーアーキテクチャが使われており、個別のシステム開発やメンテナンスが必要とされます。これにより、多くの決済事業者では、新たな決済サービスの事業展開スピードに課題を抱えているだけでなく、オーソリゼーションシステムを運用するための人材やコストの硬直化も課題となっています。

当社は企業や団体の従業員、会員向けに、「ID Tech※2」をコンセプトとしたVisaプリペイドカードの発行および決済プラットフォーム「TwooCa」を提供するFinTechカンパニーです。「TwooCa」のカード決済システムは、一部に他社サービス(SaaS)を利用してきましたが、独自カスタマイズの制約などの課題に直面していました。今後、当社が事業者として指定を受けるべく現在準備を進めている賃金のデジタル払いへの参画、ステーブルコインの発行などの新規事業を推進する中で、機能拡張の柔軟性、各々のサービス実現時に求められるレジリエンスのさらなる向上を目指し、レガシーアーキテクチャのオーソリゼーションシステム刷新を検討、システム運用を全て内製化することを決定しました。

そこで、決済システム開発や高レジリエンスシステム開発の豊富な知見と実績を持つTISとの共同開発に至りました。

<「TwooCa」のサービスイメージ>

※1 経済産業省「2024年のキャッシュレス決済比率を算出しました」

  https://www.meti.go.jp/press/2024/03/20250331005/20250331005.html

※2 Kort Valutaが提唱する、社員証の“ID”と“FINTECH”を掛け合わせた新しい市場概念

■共同開発の概要

 当社のオーソリゼーションシステムのクラウド化とシステム運用の内製化実現に向け、AWSジャパンの技術支援のもと、クラウドプラットフォームの開発・運用や、多くのオーソリゼーションシステム開発・運用実績を持つTISが開発を後押しし、2026年夏頃の内製化を目指します。TISが独自検証したソフトウェアスタック「Lerna(レルナ)※3」を活用し、ミッションクリティカルかつ高スループットが求められる決済オーソリゼーション処理をAWSクラウド上で実現します。

<Lernaを活用したTIS検証結果>


TISで設定したシナリオでミッションクリティカルな要件を満たしているか検証を行った結果、高い可用性とスループットを実現しています※4。

当社は自社の技術力をベースにTISのナレッジを掛け合わせ、決済システムの内製化を行います。当社がパーパスとして掲げる「分散型社会の実装」といった世界観の実現のため、「TwooCa」の決済システムをクラウド化する大幅なシステム更改を行い、システム運用の内製化により事業構想実現に向けた自社のエンジニアリング能力の強化に取り組みます。

TISは共同開発が終了した2026年9月以降、当社向けに開発したオーソリゼーションシステムをベースに、さまざまな決済バリエーションに対応した新たな機能を独自に追加した「クラウド型オーソリサービス」として、他のFinTech事業者および決済事業者へ展開していきます。Visa以外のブランドへの対応だけでなく、プリペイドカード、デビットカード、クレジットカード等さまざまな支払手段に対応し、Fintech事業者の事業立ち上げや決済事業者のクラウド化に貢献していきます。

※3 TISが開発したソフトウェアスタック。分散SQLデータベースTiDBをはじめとするOSSを活用して、高価なサーバを購入せず安価に高可用性とスループットを実現可能。

※4 TIS検証環境における計測結果であり、サービスレベルを保証するものではありません。

■「TwooCa」についてhttps://www.site.twooca.com/wallet

「TwooCa」は、電子決済や社員間送金、福利厚生ポイントの付与や経費精算といった機能を備えたVisa決済機能付き社員証です。また、企業の課題に応じて機能やサービスのカスタマイズも可能です。

■TIS株式会社 概要

会社名:TIS株式会社 <https://www.tis.co.jp>

所在地:東京都新宿区西新宿8丁目17番1号

代表者:岡本 安史

事業概要:コンサルティング、システムインテグレーション、クラウドサービス、アウトソーシング

※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。

■株式会社Kort Valuta概要

会社名 :株式会社Kort Valuta <https://kortvaluta.com>

所在地:東京都渋谷区渋谷3-11-2 渋谷パインビル4F

代表者:柴田 秀樹

事業概要:各種カードの発行、企画、管理、運営、スマートリングの開発および販売

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会社概要

株式会社KortValuta

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URL
https://kortvaluta.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区渋谷3-11-2 渋谷パインビル4F
電話番号
03-6303-2555
代表者名
柴田秀樹
上場
未上場
資本金
-
設立
2014年08月