バイエル クロップサイエンス株式会社とウォーターセル株式会社営農支援サービスの連携・協業へ向けた基本合意書を締結
• 営農管理から防除技術提案まで一気通貫したソリューション開発を目指す
東京、2023 年 5 月 10 日 ― バイエル クロップサイエンス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:坂田 耕平、以下バイエル クロップサイエンス)とウォーターセル株式会社(本社:新潟県新潟市、代表取締役社長:渡辺 拓也、以下ウォーターセル)は、両社が提供する営農支援サービスの連携、協業へ向けた基本合意書を、本日5月10日に締結いたしました。
バイエル クロップサイエンスは、水稲、畑作、野菜および果樹の豊富な農薬ポートフォリオに加え、デジタル技術を活用し個々の生産者のニーズに応える「水田雑草テーラーメイド・ソリューション」を展開しています。「水田雑草テーラーメイド防除」は単剤を組み合わせることで、圃場ごとの課題に合わせた解決策を提供しますが、その軸となるデジタル診断・処方ツールの開発・提供を通じて、農家の方々へのサポートを強化するとともに持続可能な農業に貢献しています。一方、ウォーターセルが提供する営農支援ツール「アグリノート」は、航空写真マップをもとに圃場を可視化し、圃場や農作業など営農に関するさまざまな情報を記録・集計・出力します。これらのデータは組織内で共有することも可能で、パソコンのほか、専用のアプリを利用することで、スマートフォンやタブレットからも入力・閲覧ができます。利用組織数は2023年3月末現在17,000を超え、多くの農家の方々が活用されています。
両社は今回の基本合意書に基づき、バイエル クロップサイエンスが開発しているデジタル診断・処方ツールとウォーターセルが提供する営農支援ツール「アグリノート」の連携を図ることで、この分野で協業することに合意し、今後、その連携や協業の具体的内容を検討していきます。両社は市場や農家の方々の要望に対し、営農管理から防除技術提案までの一気通貫したソリューション開発を目指し、日本の農業の持続可能な成長を目指していきます。
現在、世界的規模で食糧問題の解決や農業効率化が急務とされており、そのためのソリューションとして、IoTやDXなどを活用した農業のデジタル化が注目されています。特に日本においては、農家の高齢化による後継者問題、耕作放棄地の増加など、農業の持続・継続における課題が深刻化しており、担い手である農家の省力化を見据え、営農管理ツールを活用した技術開発ニーズが高まっています。
今後も両社は、日本の農業におけるさまざまな課題解決を目指し、担い手の省力技術、高効率農業、精密農業の実現に向け、新規技術やビジネスモデルの開発を加速させ、イノベーションを加速していきます。
■「アグリノート」について
航空写真をベースにした圃場マップを作成し、農作業および圃場の管理やスタッフ間の情報共有をサポートする営農支援ツールで、パソコンのほか、専用のアプリを利用することで、スマートフォンやタブレットからも農作業記録や作物の生育記録の入力・閲覧ができます。現在、利用組織数は2023年3月末時点で17,000組織を超え、多くの農家の方々へ利用されています。
バイエルについて
バイエルは、ヘルスケアと食糧関連のライフサイエンス領域を中核事業とするグローバル企業です。その製品とサービスを通じて、世界人口の増加と高齢化によって生じる重要課題克服への取り組みをサポートすることで、人々の生活と地球の繁栄に貢献しています。バイエルは、持続可能な発展を推進し、事業を通じて良い影響を創出することに尽力しています。同時に、収益力を高め、技術革新と成長を通して企業価値を創造することも目指しています。バイエルブランドは、世界各国で信用と信頼性および品質の証となっています。グループ全体の売上高は507億ユーロ、従業員数は約101,000名(2022年)。特別項目計上前の研究開発費は62億ユーロです。詳細はwww.bayer.comをご参照ください。
ウォーターセル株式会社について
ウォーターセルは生産者の役に立つ情報プラットフォームを構築し、営農情報のデータ化、共有、連携で農業界の課題を解決する企業です。生産者向け営農支援ツール「アグリノート」、自治体・企業・農業協同組合向け営農情報集約ツール「アグリノートマネージャー」、生産者と米卸や実需をつなぐ「アグリノート米市場」などのサービスを軸に、農業分野の多くの企業と連携し、農業界の課題に対するソリューションを提供しています。さらに現在は、脱炭素社会における持続可能な農業づくりへの貢献を目指し、GHG・生物多様性の可視化やカーボンクレジットの普及促進にも挑戦しています。詳細はhttps://water-cell.jp/ をご参照ください。
バイエルのビジョンについて
世界中のバイエル社員は、「Health for all, hunger for none(すべての人に健康を、飢餓をゼロに)」というビジョンの実現に向け、革新的な製品とサービスを通じて、医療と食糧へのアクセス向上に貢献しています。私たちは、飢餓をなくし、すべての人々が健康的な生活を送れるよう疾病の予防、緩和、治療を支えると同時に、持続可能な農業と生態系の保護を目指しています。詳細はwww.bayer.jpをご参照ください。
バイエル クロップサイエンス株式会社について
農薬、種子の分野で世界をリードするドイツ・バイエル社 クロップサイエンス部門に属し、日本における農業関連事業を展開しています。環境とヒトにより調和した農薬とその使用法の開発に加え、ドローンをはじめとするロボティクスや、個々の生産者のニーズに応えるテーラーメイド農業を実現するデジタルソリューションの開発・提供を軸に、日本の農業の持続可能な発展に貢献しています。詳細はwww.cropscience.bayer.jp, Facebook, YouTubeをご参照ください。
バイエル クロップサイエンス株式会社
2023年5月10日、東京
将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements)
このニュースリリースには、バイエルの経営陣による現在の試算および予測に基づく将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements) が含まれている場合があります。さまざまな既知・未知のリスク、不確実性、その他の要因により、将来の実績、財務状況、企業の動向または業績と、当文書における予測との間に大きな相違が生じることがあります。これらの要因には、当社のWebサイト上(www.bayer.com)に公開されている報告書に説明されているものが含まれます。当社は、これらの将来予想に関する記述を更新し、将来の出来事または情勢に適合させる責任を負いません。
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