スマホがないと就職も生活も困難に?若年層の通信格差の実態を調査
利用者の約8割が携帯ブラック 「若年層の生活×スマホに関する調査」を発表
「日本を強くする」というパーパスを掲げた株式会社アーラリンク(所在地:東京都豊島区東池袋、代表取締役:高橋翼)は、通信困窮者と呼ばれる携帯電話未所持が原因で日常生活を送ることが困難になった方々を救うための携帯電話サービス「誰でもスマホ」を提供するほか、あまり知られていない通信困窮という社会課題に目を向けていただくため「誰でもスマホ リサーチセンター」としてその生活実態の情報発信を行っています。このたび、19歳~35歳の「誰でもスマホ」利用者を対象に「若年層の生活×スマホに関する調査」を実施いたしましたので発表いたします。
<調査背景>
現代社会ではスマートフォンが単なる通信手段にとどまらず、就職活動や社会生活のインフラとして不可欠な存在です。しかし、経済的な理由でスマホを持てない「通信困窮者」は一定数存在し、彼らは仕事探しすら難しい状況に置かれています。本調査では、経済的な困難を抱える若年層がどのようにスマホを活用し、社会復帰へとつなげているのか、その実態を明らかにしました。
【今回の調査結果のポイント】
●61.9%が「スマホ不所持で就職活動ができない」と回答
●「誰でもスマホ」利用者の約8割が「料金滞納で他社契約不可」=“携帯ブラック”の現実
●約7割がなんらか生活に困窮し、4人に1人が生活保護を受給中
●スマホを手にしたことで「就職成功」の声が多数
19歳~35歳の利用者の5人に1人が「無職」「収入なし」
はじめに、19歳~35歳の「誰でもスマホ」利用者に性別や就労状況といった基本属性を聞いてみました。男女比は男性56.2%、女性43.8%と若干男性が多く、就労状況は「正社員・契約社員・派遣社員」が32.6%、「定職のアルバイト・パート」29.2%とつづきますが、「無職」が22.5%と、5人に1人は無職の状況となっています。収入状況については、「収入なし」が19.1%、約7割は月収20万円未満となっています。



約7割がなんらか生活に困窮し、4人に1人は生活保護を受給中
基本属性から決しで豊かな生活ではない若年層の利用者の方々ですが、生活の困窮度合について聞いてみました。その結果、72.0%と約7割の方々がなんらか生活に困っている実態が明らかに。約3割は「非常に困っている」「かなり困っている」という厳しい状況です。さらに生活状況について掘り下げて聞いたところ、4人に1人となる24.5%が「生活保護受給中」であることもわかりました。


スマホ不所持で「就職活動ができない」61.9% 求人さえ見られず困り果てた人も
「誰でもスマホ」を契約した理由は、「月額料金が安い」29.2%、「初期費用が安い」23.6%など、「安さ」も理由としてはあるものの、78.7%と約8割とほとんどの方が「料金滞納により、他社で契約できなかった」ことを理由としてあげました。また、「誰でもスマホ」を持つ前にスマホを持てなかった期間があると答えた42人にスマホが持てなかった期間に困ったことも聞いてみたところ、「仕事・アルバイト関連の連絡ができない」83.3%、「就職活動ができない」61.9%、「家族・友人と連絡ができない」57.1%という結果となり、人生の間違いでスマホを持てなくなってしまったことが職場・家族・友人とのコミュニケーションだけでなく就職活動へも影響するなど、スマホ不所持が貧困の負の連鎖の一因となっている現実が明らかとなっています。
自由回答でも「単発バイトに応募したくても電話番号がないと求人さえも見られなくてお金に困り果てた。(22歳、女性)」「今の時代。スマホがないとなにとできなかったことを実感した(24歳、男性)」などの声が寄せられています。


携帯ブラック脱却から「就職成功」の喜びの声が多数。通信困窮のさらなる解決へ
最後に「誰でもスマホ」を利用してからの変化について自由回答で聞いてみました。多く寄せられたのは、「スマホを持つことで仕事に就くことができた」という就職活動成功の喜びの声。利用者の中にはまだ生活に困っている状況の方も多くいらっしゃいますが、携帯ブラックから脱却し生活の安定へと一歩前進された方々の実際の声を多くいただいています。改めて「誰でもスマホ」の存在価値を強く感じる結果となったとともに、今後も携帯電話・スマホを通じた通信困窮者という社会課題の解決に取り組んでまいります。
<「誰でもスマホ」を利用してからの変化 自由回答>
●自分名義のスマホが持てて就職活動。元々生活保護を受けていたが安定した仕事につけて良かった。(31歳、男性)
●金融ブラックでも契約できたので、仕事に就くことができ、滞納する事がなくなった。(22歳、女性)
●仕事の連絡が迅速にできるようになり社会的信用が少し回復した。(25歳、男性)
●運送業に携わっているので、電話がないと入場の電話ができないので苦労したが、仕事がスムーズになりより多く稼げるようになった。(26歳、男性)
●家族の目を気にせずに電話をかけられたり、単発で働き始めることができた。(22歳、女性)
●人とまともに連絡が取れるようになり、仕事も順調に探せています。(24歳、女性)
●スマホを使えるようになってから職場の人や友達と連絡を取り合えるようになり、人との関わりがスムーズにできるようになった。(19歳、女性)
●新しい就職先が見つかった。会社や家族と連絡が取れるようになった。外出先でもゲームや動画の視聴ができるようになった。(25歳、男性)
<調査概要>
1.調査方法:全国の「誰でもスマホ」利用者へWEBアンケートフォームを送付
2.調査対象:19歳~35歳の「誰でもスマホ」利用者89人
3.調査実施日:2025年2月21日(金)~2月26日(水)
※本調査では、小数点第2位を四捨五入しています。そのため、数字の合計が100%とならない場合があります。
●引用・転載時のクレジット表記のお願い
※本リリースの引用・転載は、必ずクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。
<例>「誰でもスマホ リサーチセンター」が実施した調査結果によると…」
「誰でもスマホ リサーチセンター」について
生活困窮者の自立支援を目的とした携帯電話・スマホサービス「誰でもスマホ」。携帯電話・スマホを持つことができない、まだあまり知られていない通信困窮者という社会課題を解決するには困っている方々の実情を情報発信することが重要と考え、「誰でもスマホ リサーチセンター」を開設いたしました。「困っている方の声なき声をお届けする」ための活動として、生活困窮者のアンケート結果や声を届けてまいります。 報道関係・メディアのみなさまへはリサーチや取材の受付も行っておりますので、お気軽にお問合せください。
「誰でもスマホ リサーチセンター」に関するお問い合わせ:https://www.a-sas.ne.jp/press
<運営会社> 株式会社アーラリンク https://www.ala-link.co.jp/
●代表取締役:代表取締役 高橋 翼
●所在地:東京都豊島区東池袋3-21-14 NTT新池袋ビル9階
●事業内容:「通信困窮者」と呼ばれる携帯電話未所持が原因で、日常生活を送ることが困難な方々を救うための携帯電話サービス「誰でもスマホ」を展開。時代のニーズに合ったサービスを通じて、より多くの困っている人々を救い、その先にある幸せそのものを届けることを目指しています。今後は携帯電話に限らず、さまざまな事業を拡大していきます。
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