リナグリプチン1日1回投与で2年間にわたる持続的な有効性が示された
メトホルミン単独投与では血糖コントロールが不十分な患者において臨床的に意義のある血糖コントロールを実証この資料は、ドイツ ベーリンガーインゲルハイムと米国イーライリリー・アンド・カンパニーが9月16日に発表したプレスリリースを日本語に翻訳したものです。尚、日本の法規制などの観点から一部、削除、改変または追記している部分があります。この資料の内容および解釈についてはオリジナルが優先することをご了承ください。2011年9月16日、ポルトガル、リスボンベーリンガーインゲルハイムとイーライリリー・アンド・カンパニー(NYSE:LLY)は9月16日、リナグリプチン(日本での製品名:トラゼンタ®錠)の102週間の第3相試験の結果を発表しました。この結果は、リナグリプチンが2型糖尿病患者において臨床的に意義のある持続的な血糖値の低下をさせることを示したものです。第47回欧州糖尿病学会(EASD)で9月16日に発表されたこの2年間の試験では、全試験期間を通じてリナグリプチンが投与された患者において、DPP-4阻害薬リナグリプチンが長期にわたって1良好な安全性プロファイルを示し、HbA1c値を0.8%低下させました。 「これらの結果は、リナグリプチンで得られる有効性が臨床において信頼でき、意義があるというだけでなく、長期にわたって持続することを示しています。これはとりわけ2型糖尿病のような慢性疾患において重要なことです」と、英国ウェールズのカーディフ大学医学部・内科学講座のProf.デービット・オーエンズ臨床学教授はコメントしています。これらの患者データは、単独療法、2剤併用療法(メトホルミンまたはピオグリタゾンとの併用)、3剤併用療法(メトホルミンとスルホニル尿素薬の併用)における102週間にわたるリナグリプチンの有効性と忍容性を実証しています。つまり、24週間の盲検治療の後、0.8%のHbA1c値の低下が、さらに78週間にわたって持続することが認められたのです。全般的に、低血糖症発症の割合は低く、体重の変化はありませんでした2。追加で実施された12週間の試験でも、メトホルミンへの追加療法としてのリナグリプチンの有効性と忍容性が示されました。同試験では、メトホルミン1日2回投与(1500mg/day以上)でコントロール不良の2型糖尿病患者が、リナグリプチン2.5mg 1日2回投与群(この12週間の試験の間メトホルミン1日2回の投与レジメンとの併用を可能にするため)またはリナグリプチンの承認用量5mg 1日1回投与群のいずれかに無作為に割り付けられました。結果は、HbA1c値のプラセボ調整平均変化量が、それぞれ-0.74%と-0.8%(HbA1cベースライン平均値 8.0%, p