乱立する”Pay” 利用の鍵は「安心・安全」「補償」 調査で鮮明に~スマホ決済に関する意識調査<第二回>~

コレがあれば使いたい!「高還元より日常的お得」「不正利用の補償」が2トップ

株式会社アスマーク

■「高還元キャンペーン」で利用始めるも「セキュリティ不安」でやめる実態
■ <信頼できるスマホ決済>銀行系サービスが約6割
マーケティングリサーチ会社の株式会社アスマーク(旧株式会社マーシュ)(東京都渋谷区東、代表取締役:町田正一)は、2019年8月9日(金) ~ 8月12日(月)の期間で、全国の20代~60代男女のうちスマホ決済を利用したことがない方、過去利用していたが現在利用していない方を対象に「スマホ決済に関する意識調査<第二回>」を実施しましたので、その結果をお知らせします。

2019年8月20日に配信した記事に続き、今回はスマホ決済の非利用者を対象に第二弾として調査を実施しました。



【 調査結果概論 トピックス 】
< スマホ決済市場は発展途上 戦略次第で今後の伸びは期待できる >
スマホ決済非利用者の意識から見えた利用促進のキーポイントは、『セキュリティ不安を払しょくする安心・安全なサービス』と、『一過性ではない継続的かつ日常的なお得サービス』の提供
  • スマホ決済3人に2人が非利用・非認知
    消費増税を前にスマホ決済への注目が高まっているものの、約7割は未だ利用していない状況。スマートフォンの普及率からすると、利用者の増加にはまだ伸びしろがあると言えます。
  • 高還元キャンペーンきっかけで利用を始めるも『セキュリティ不安』でやめる
    キャンペーンをきっかけに利用を始めた経験のある人も、一連のセキュリティ不安をあおる出来事もあってか、セキュリティへの不安や、日々の手間や煩わしさ・面倒さ、使えるお店の少なさなどを理由に利用をやめている実態が見て取れます。
  • 8割以上がセキュリティ不安のイメージあり。信頼できるサービス提供者は『銀行』
    スマホ決済に対して『セキュリティ不安』を感じている非利用者にとって、もともとお金を預かる立場である銀行系が提供するスマホ決済サービスは、信頼できると感じられるようです。
  • 『日常的なお得サービス』『不正利用被害の補償サービス』あればスマホ決済利用してみたい
    スマホ決済非利用者にとっては、『スマホ決済に対する不安』を払しょくしてくれる、安心・安全なサービスであるかが、スマホ決済利用に際しての重要なポイントであることがわかりました。
    また、ポイント還元キャンペーン等のお得サービスについては、『日常的に買い物がお得にできるサービスの提供』の方が『還元率が高いキャンペーンの実施』よりも高い結果となっており、一時的な高還元キャンペーンより、“日常的なお得”の方が選ばれるポイントになると言えそうです。

 



【 調査結果 】
< スマホ決済 利用・非利用状況 >
  • スマホ決済 約3人に2人が利用していない
    スマホ決済を利用していない人の割合は全体で69.6%となり、約3人に2人が利用していないことがわかりました。利用していない人の内訳を見ると、離脱者は6.9%、未経験者は53.8%、非認知者は8.9%でした。未経験者と非認知者を合わせると62.7%となり、6割以上がスマホ決済を未だ一度も利用したことがないことがわかりました。スマートフォンの普及率からすると、スマホ決済利用者の増加にはまだ伸びしろがあると言えます。
    非利用者の属性をみると、男性よりも女性の方が利用していない割合が高く、年代は上がるにつれて利用していない割合が高くなることがわかりました。
■あなたのスマホ決済の利用状況をお知らせください。(1つ選択)
 n=スクリーニング調査回答者10,000人/ウェイトバック後の数値

 



< スマホ決済を利用しない理由 >
  • 【未経験者】 『セキュリティ不安』『よくわからない』『アプリ起動・手続きが面倒』がトップ5に
  • 【離脱者】 還元率の高いキャンペーンをきっかけに始めるも、セキュリティに不安や面倒さ感じやめる
    離脱者、未経験者にそれぞれスマホ決済を利用しない理由を聞いたところ、いずれもトップは「セキュリティに不安を覚えたから」となりました。
    離脱者は、次点で「チャージが面倒」(24.8%)、「アプリ起動が面倒」(24.4%)、「携帯をなくしたときのリスクが怖い」(24.0%)、「お得なキャンペーンが実施されていない」(19.0%)と続きました。セキュリティへの不安以外にも、利用都度の煩わしさや、不便さなどを理由に利用をやめている実態が明らかになりました。
    未経験者は、次点で「使い方がよくわからない」(32.0%)、「携帯をなくしたときのリスクが怖い」(31.4%)、「アプリ起動が面倒」(31.2%)、「利用手続きが面倒」(26.6%)と続きました。よくわからないスマホ決済に対する戸惑いや不安感が見て取れます。
■あなたがスマホ決済を利用しない理由をお知らせください。(複数選択) n=本調査回答者1,000人

 

 

 



■あなたが以前スマホ決済の利用を始めた理由をお知らせください。(1つ選択) n=離脱者500人

 


離脱者に、以前利用していたスマホ決済の、利用を始めた理由を聞いたところ「還元率の高いキャンペーンをやっていたから」(20.8%)がトップであることがわかりました。キャンペーンをきっかけに利用を始めるも、一連のセキュリティ不安をあおる出来事もあってか、セキュリティへの不安や、日々の手間や煩わしさ面倒さ、使えるお店の少なさなどを理由に利用をやめている実態が見て取れます。


< スマホ決済に対するイメージ >
  • ​『セキュリティに不安がある』『サービスが乱立してよくわからない』が8割超え
    スマホ決済のイメージを聞いたところ、「セキュリティに不安がある」(87.5%)、「サービスが乱立してどれを使うべきかよくわからない」(86.7%)が、8割を超える結果となりました。それ以外には「使いこなすには知識が必要」(76.4%)、「サービスの持続性に不安」(74.9%)という不安感や、「キャンペーン期間以外に日常的に使うメリットがわからない」(72.0%)といった日常的なお得感が感じられないという声も挙がりました。
■スマホ決済に対するイメージをお知らせください。(4段階評価「当てはまる」「やや当てはまる」の合計)
 n=本調査回答者 1,000人

 



< 信頼できるスマホ決済サービス提供者 >
  • 信頼できるサービス提供者 トップは『銀行(ゆうちょペイ、みずほWallet等)』 約6割
    スマホ決済のサービス提供者について、どの提供者であれば信頼できるかを聞いたところ、離脱者、未経験者ともにトップは「銀行(ゆうちょペイ、みずほWallet等)」(59.4%)という結果になりました。
    スマホ決済に対して『不安』や『怖さ』を感じている非利用者にとって、もともとお金を預かる立場である銀行系が提供するスマホ決済サービスは、信頼できると感じられるようです。

 

■信頼できるスマホ決済サービス提供者をお知らせください。(複数選択) n=本調査回答者 1,000人

 



< スマホ決済 なにがあれば利用するか >
  • コレがあれば使いたい 『日常的なお得サービス』『不正利用被害の補償サービス』
    スマホ決済非利用者に対し、なにがあればスマホ決済を利用するかを聞いたところ、「日常的にお得に買い物できるサービス」(21.3%)が最も高く、次点で「万一の不正利用被害を補償するサービス」(20.3%)が続きました。特に未経験者においては、「万一の不正利用被害を補償するサービス」(22.6%)が「日常的にお得に買い物できるサービス」(18.4%)を上回る結果となりました。
    スマホ決済非利用者にとっては、「スマホ決済に対する不安」を払しょくしてくれる、安心・安全なサービスであるかが、スマホ決済利用に際しての重要なポイントであることがわかりました。
    また、ポイント還元キャンペーン等のお得サービスについては、「還元率が高いキャンペーンの実施」が10.6%なのに対し、「日常的に買い物がお得にできるサービスの提供」が21.3%と10ポイント以上高い結果となりました。一時的な高還元キャンペーンより、“日常的なお得”が、選ばれるポイントになると言えそうです。
■どのようなことがあればスマホ決済を利用しようと思いますか。(一つ選択)n=本調査回答者 1,000人

 



< スマホ決済に搭載してほしい機能・特徴 >
  • スマホ決済に欲しいのは“お得”より“安心・安全”機能
    スマホ決済非利用者に対し、スマホ決済に搭載して欲しい機能・特徴を聞いたところ、「不正利用防止機能」(62.4%)が最も高く、次点で「不正利用被害の補償サービス」(53.1%)、「還元率は高くないが日常的にお得な特典がある」(35.2%)と続きました。「ポイント還元、キャッシュバックキャンペーン」等の“お得サービス”を抑え、“安心につながるサービス”が上位となる結果になりました。
    “お得サービス”についてみると、「還元率の高いポイント還元やキャッシュバックキャンペーンを実施」(23.2%)よりも、「還元率は高くないが日常的なキャッシュバックキャンペーンを提供」(35.2%)が上回る結果となりました。『還元率の高さ』より『日常的なお得さ』に引きがあることがわかりました。
■あなたがスマホ決済に絶対に搭載していてほしい機能・特徴について、当てはまるものをすべてお知らせください。(複数選択可) n=本調査回答者 1,000人

 



2019年7月に実施した【スマホ決済利用者に聞いたスマホ決済に関する意識調査】 において、<スマホ決済に搭載してほしい機能・特徴>の結果は、「ポイント還元」が最も高く58.0%、次点で「残高確認ができる機能」(43.8%)、「利用履歴が確認できる機能」(41.1%)、「今月、どこでいくら使ったかが一覧できる機能」(40.0%)と続きました。
スマホ決済の現利用者と非利用者で、スマホ決済に搭載してほしい機能・特徴には明らかに差があることが見て取れます。

参考:スマホ決済に関する意識調査 2019年8月20日発表
https://www.asmarq.co.jp/data/ex201908sp-pay/


【 すべての調査結果はこちら 】
https://www.asmarq.co.jp/data/ex201908sp-pay2/
※上記ページにて、フルレポートを無料でダウンロードしていただけます。


【 調査概要 】
調査名  :スマホ決済に関する意識調査<第二回>
調査対象者:全国20~60代男女
      スマホ決済を知っていて過去利用したことがあるが現在利用していない人/
      スマホ決済を知っているが利用したことがない人
有効回答数:スクリーニング調査10,000ss、本調査1,000ss
割付   :離脱者500ss(性年代各50ssずつ)/未経験者500ss(性年代各50ssずつ)
調査期間 :2019年8月9日(金) ~ 8月12日(月)
調査方法 :インターネット調査
調査機関 :株式会社アスマーク(旧株式会社マーシュ)


【 調査内容 】
・基本属性(性別、年代、居住地、婚姻状況、職業、世帯年収)
・スマホ決済の非利用者の実態
・スマホ決済、なにがあれば利用するか
・スマホ決済 利用・非利用状況
・【離脱者対象】利用をやめたスマホ決済サービス
・【離脱者対象】以前、スマホ決済を利用し始めた理由
・スマホ決済を利用しない理由
・スマホ決済に対するイメージ
・信頼できるサービス提供者
・スマホ決済、なにがあれば利用するか
・搭載してほしい機能・特徴

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業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区東一丁目32番12号 渋谷プロパティータワー4階
電話番号
03-5468-5101
代表者名
町田正一
上場
東証スタンダード
資本金
1億3900万円
設立
2001年12月