ベスト16の「壁」を越えたければイタリアの子どものように休め⁉ 「怠け者」を自認するイタリアサッカーが実は「最強」であるシンプルな理由

目からウロコ!イタリア式“逆転”の育成・子育て術。指導者、サッカー少年少女のパパ・ママ必読!

株式会社 内外出版社















『カルチョの休日 イタリアのサッカー少年は蹴球3日でグングン伸びる』
(宮崎隆司 著)7月31日発売
https://www.amazon.co.jp/dp/4862573738/


2018ロシアW杯決勝トーナメント1回戦・日本対ベルギー戦直後、テレビ番組で濃厚な試合分析が放送され大論争が巻き起こるなど、60年ぶりの予選敗退で“お休み”となったW杯を“最強の第三者”として楽しんだイタリア。本書は、現地在住20年のジャーナリストが、自身の“息子”が過ごす“蹴球3日”のサッカーライフを通じてイタリアに根付く「サッカー文化」を鮮やかに描きつつ、今、学校とスポーツのあり方が問われ始めた日本の「スポーツ文化」を見つめた、サッカー子育て読本だ。
 

舞台はフィレンツェ。シーズン中の週末には1000試合を超えるアマチュアのリーグ戦が開催される。イタリアサッカーの強さは無数の“街クラブ”が支えている。舞台はフィレンツェ。シーズン中の週末には1000試合を超えるアマチュアのリーグ戦が開催される。イタリアサッカーの強さは無数の“街クラブ”が支えている。


本書では、イタリアの少年サッカークラブで“蹴球3日”のサッカーライフを満喫する“息子”、個性的なチームメイトたち、息子のサッカーが“生きがい”なのにプロクラブからのスカウトをあっさり断るパパたち、サッカーにほとんど興味を持たないマンマ(母親)たち、愛情と情熱あふれる指導者などが登場。それぞれを見つめる著者のハートフルな視点からイタリアサッカーの草の根が鮮やかに描き出されていく。
 

イタリアの街クラブの多くは自前のグラウンドを持ち、そこでは平日の練習はもちろん、週末は朝から夜まで順々に各カテゴリーの試合が行われていく。あたりには子どもたちの元気な声が響き渡るが近隣住民から“クレーム”が入ることはない。イタリアの街クラブの多くは自前のグラウンドを持ち、そこでは平日の練習はもちろん、週末は朝から夜まで順々に各カテゴリーの試合が行われていく。あたりには子どもたちの元気な声が響き渡るが近隣住民から“クレーム”が入ることはない。


「休息こそ最高の練習」と言われるイタリアでは、少年サッカーの活動は週3回、練習時間は90分が基本だ。シーズンオフ(夏休み)の3か月間にいたっては一度も練習が行われないという。

 子どもに過度な練習をさせないイタリアの育成哲学は、プロクラブの下部組織にも共通している。「育成の名門」として知られるエンポリFCでも、13歳から15歳までの各カテゴリーの練習は週3日、練習時間は90分、長くても100分がリミット。「これに週末の試合が加わることを考えれば、これ以上増やすべきではありません」とエンポリU-17専属フィジオセラピスト(理学療法士)のフランチェスコ・マリーノは言う。
 

エンポリU-17専属フィジオセラピスト(理学療法士)のフランチェスコ・マリーノ。若く研究熱心なエンポリの指導者たちからは、日本の指導者や子どもたちへの親身なアドバイスが寄せられた。エンポリU-17専属フィジオセラピスト(理学療法士)のフランチェスコ・マリーノ。若く研究熱心なエンポリの指導者たちからは、日本の指導者や子どもたちへの親身なアドバイスが寄せられた。


「よく休み、よく遊べ」の精神が息づく伸びやかな草の根に支えられ、ブラジルに次ぐ4度のW杯優勝を成し遂げたイタリアサッカー。そこは育成年代の指導者はもちろん、子育て中のパパやママが思わず試してみたくなるコツとヒントの宝庫だ。
 

子どもと親の笑い声が絶えないイタリアの少年サッカー。“猛練習”や“人間教育”とは無縁なイタリアだが、子どもたちはたくましく育っていく。子どもと親の笑い声が絶えないイタリアの少年サッカー。“猛練習”や“人間教育”とは無縁なイタリアだが、子どもたちはたくましく育っていく。


サッカージャーナリスト兼スカウトとして、イタリア在住20年を数える著者の宮崎隆司氏は言う。

「“怠け者”を自認するイタリア人には、朝練や走り込みといった、いわゆる『猛練習』やスポーツを通じた『人間教育』という言葉や概念がありません。イタリア人は誰よりも楽することを追求した結果として4度の世界一に輝きました。しかし、多くのイタリア人は勤勉な日本人に畏敬(いけい)の念を持っています。日本がイタリアの“休む力”と、ロシアW杯出場32カ国中GDP1位(※1)、人口5位(※2)の恵まれた国力を正しく生かす術を身につければ、必ず世界の強豪国と渡り合えます」

日本サッカーが「ベスト16の壁」を乗り越える方法は、日本人とは真逆の気質を持つイタリア人の発想の中にあるかもしれない。

※1 2016年。世界銀行、Eurostat 
※2 2017年。国連「World Population Prospects The 2017 Revision」、Office for National Statistics「2011 Census: Population Estimates for the United Kingdom, 27 March 2011」
 

著者はイタリアが生んだ“ファンタジスタ”ロベルト・バッジョ(左)と親交を持つサッカージャーナリスト兼スカウトの宮崎隆司氏。写真はバッジョ現役最後の年に地元カルドーニョを取材した際、かつてのロベルト少年がサッカーを楽しんでいたグラウンドでの一枚。著者はイタリアが生んだ“ファンタジスタ”ロベルト・バッジョ(左)と親交を持つサッカージャーナリスト兼スカウトの宮崎隆司氏。写真はバッジョ現役最後の年に地元カルドーニョを取材した際、かつてのロベルト少年がサッカーを楽しんでいたグラウンドでの一枚。

 

遊びの中で技術やポジショニングを身につけられる「イタリア伝統のボール遊び6選」は第2章に掲載。遊びの中で技術やポジショニングを身につけられる「イタリア伝統のボール遊び6選」は第2章に掲載。










【目次】
序章:“モンディアーレ”のない夏がくる
第1章:イタリアのサッカーは“遊び”が大事
第2章:どこにでもある街クラブと個性豊かな仲間たち
第3章:蹴球3日のイタリア少年サッカーライフ
第4章:イタリアの親とサッカーの“距離感”
第5章:愛情と情熱あふれるイタリアの指導者
第6章:フィオレンティーナからオファーが来た!第7章:賢く休めば日本はもっと強くなる
 

 



【著者】
宮崎隆司(みやざき・たかし)
イタリア国立ジャーナリスト協会会員。イタリア代表、セリアAから育成年代まで現地で取材を続ける記者兼スカウト。元イタリア代表のロベルト・バッジョに惚れ込み、1998年単身イタリアに移住。バッジョの全試合を追い続け、引退後もフィレンツェに居住。バッジョ二世の発掘をライフワークに、育成分野での精力的なフィールドワークを展開する。圧倒的な人脈を駆使して、現地の最新情報を日本に発信。主な著書に『イタリアの練習』(東邦出版、2009)ほか。サッカー少年を息子に持つ父親でもある。

【構成】
熊崎敬(くまざき・たかし)世界50カ国でサッカーを観戦した、旅するスポーツライター。「サッカーの本質は路地にあり」を信条に行く先々で危険地帯に潜入。実体験を元にした、独自のサッカー観に定評がある。主な著書に『サッカーことばランド』(ころから、2018)、『日本サッカーはなぜシュートを撃たないのか?』(文藝春秋、2014)、『北海道日本ハムファイターズあるある1』(TOブックス、2013)『北海道日本ハムファイターズあるある2』(TOブックス、2015)ほか。

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東京都台東区東上野2-1-11 サンフィールドビル
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03-5830-0367
代表者名
清田 名人
上場
未上場
資本金
1200万円
設立
1959年02月