「日経転職版 新卒に戻って入りたい会社調査」
1位三菱商事、2位伊藤忠商事、3位トヨタ自動車、グーグル
日経HR(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:齋藤惠)は 2024 年10月初旬から中旬にかけて、「日経転職版 新卒に戻って入りたい会社調査」を実施し、572 人から回答を得ました。
新卒の就職環境が過去最高の売り手市場と言われる今、もし新卒に戻れるならどこの会社に入りたいか、社会人経験を経たからこその会社選びの重視点は何か、今も憧れている職業などについて調べました。
●詳細は「日経転職版」(https://career.nikkei.com/knowhow/market/003213/)で公開中!
「もし新卒に戻って入り直せるなら、どこに入社したいですか?」という質問に自由形式で企業名を3つまで挙げてもらい、志望順位や属性にあわせて重みづけをして合計得点の多い順にランキング化しました。
1位三菱商事、2位伊藤忠商事、3位トヨタ自動車、グーグル(同率)、5位三井物産で、トップ5に総合商社が3社入りました。特に、平均年収2000万円超えで話題になった1位の三菱商事は幅広い年代の票を集め、180点で他に大きく差を付けました。入りたい理由には、「成長性、収入、業務領域ともに大きい」(40代男性 不動産)、「日本経済の要となる企業で、グローバルに事業展開している」(50代男性 専門商社)など、収入面のほかに事業領域や成長性などを期待する回答がみられました。
「新卒に戻って入社するなら何を重視する?」(複数回答、3つまで)を聞いたところ、1位は仕事内容(56.1%)で、2位が給与(53.8%)でした。この2つは、転職活動で優先することとしても多くの人が挙げる項目です。3位は職場環境・社風(42.1%)、4位にスキルの習得・成長機会(37.9%)が続きます。ファーストキャリアの職場環境、スキル習得や成長機会が、その後の自身のキャリア形成に影響することを実感している人が多いといえそうです。
一方で、働き方を見直したい転職希望者が重視する福利厚生、有給休暇などはトップ10に入りませんでした。働きやすさやワークライフバランスも大切ですが、仕事の経験のない新卒であれば、自分の成長につながる仕事やその機会があるほうを選択して早く力を付けることを優先したい、と考える人が多いようです。
「新卒で入ることができるなら、今(離職中の方は前職)の会社に入りますか?」という質問では、「いいえ」(78.5%)が約8割となり、「はい」(21.5%)の3倍超でした。
今の会社に入る理由は、「教育体制が充実」「若くても高いポジションに付ける可能性がある」「ジョブ型雇用が進み、自分の望む職種や部門に就きやすくなった」などが挙がりました。
一方、今の会社に入りたくない理由は、「ワークライフバランスを考慮し業務負荷が軽くなったため、新卒の成長スピードが遅い」「買収による企業カルチャーの変化」など、時代の変化を反映した回答や、「管理職にならないと給料が上がらない給与体系」「成熟市場で発展しにくい」など会社の閉そく感を指摘する声も挙がりました。
新卒で入社する企業には、キャリアにつながる教育制度や柔軟な配属、成長機会を求める人が多いようです。
子どもの頃に憧れていて今も憧れている職業を3つまで選んでもらい、年代別に集計しました。上位には、起業家、パイロット、医師、弁護士・裁判官・検察官などがランクインしました。
30代のトップは宇宙飛行士。JAXAによる宇宙飛行士の公募が話題になったように、宇宙には「未知なるものを開拓する」(30代男性 機械・メカトロニクス)魅力があるようです。
40代のトップは歌手・ミュージシャン・演奏家で、「感動を『音』で表現できる部分に憧れた」(40代男性 専門商社)、「過去の習い事を生かせる」(40代男性 食品・飲料)などの回答がありました。中には、「宇宙飛行士は今世では諦めた。歌手、俳優は今でもなりたい」(40代男性 公社・官公庁・独立行政法人)といった声も。
50代のトップはパイロット。「大きな乗り物への憧れ」(50代男性 その他)、「飛行機が好き」(50代男性 精密機器・計測機器)など、今もなお強い憧れを感じさせる回答が多く寄せられました。
<調査概要>
◎調査対象:「日経転職版」登録会員 ◎調査期間:2024年10月9日~18日
◎調査方法:日経転職版の登録会員を対象にアンケートをメールで依頼し、WEBサイトで回答してもらった。
◎回答者数:572人(男性78.5%、女性21.0%、未回答0.5%)
◎ランキング作成方法:回答者が希望する企業名を1位から3位まで自由形式で記入。順位や年齢等で重みづけをし、合算値の多い順に作成。
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