QPS研究所小型SAR衛星7号機の打上げに関して米国SpaceX(スペースエックス)社と契約を締結
打上げロケット | SpaceX社 Falcon9 「Bandwagon-1」 |
打上げウィンドウ | 2024年4月以降 ※日時がロケット会社から公表されましたら改めて弊社公式ウェブサイト、 SNSでお知らせさせていただきます。 |
投入予定軌道 | 中傾斜軌道、高度550〜605km予定 |
QPS研究所 代表取締役社長CEO大西 俊輔 コメント
「SpaceX社との協業もQPS-SAR2号機、6号機と続き、今回の7号機で3回目となり、大変心強く思っています。今回のロケットのミッション『Bandwagon』は中傾斜軌道に小型衛星を打上げるSpaceX社の新しいライドシェアサービスです。私たちの目指す小型SAR衛星コンステレーション(※2)は主に中傾斜軌道に入れて構築していくことを目指していますので、今回のサービス開始の初回からこの機会を逃すことなく活用できることを尽力して下さった社内外の関係者皆様に心より感謝し、今後も次々と打上げていけるようしっかりと実績を積んでいきたいと考えています。」
QPS-SAR7号機の愛称とミッションマークについて
QPS-SAR1号機、2号機の名前である「イザナギ」と「イザナミ」に引き続き、太陽同期軌道に入る予定であった3、4号機、そして同じく2023年6月に太陽同期軌道に打上げられた6号機も日本神話の神様のお名前をお借りして、天照大御神の別称である「アマテル(英語:AMATERU)」と名付けられています。QPS-SARプロジェクトでは、衛星ごとではなく、軌道ごとに愛称をつけており、2023年12月に中傾斜の軌道に打上げられた5号機は新しく「ツクヨミ(英語:TSUKUYOMI)」となりました。今回の7号機も中傾斜軌道の予定のため、愛称は「ツクヨミ- Ⅱ(ツクヨミ・ツー)」となりました。
ミッションマーク:ツクヨミのマークはQPS研究所がカンパニーカラーとするブルーを基調とし、愛称の月、そして観測対象となる街を表しています。目指す中傾斜軌道では、経済活動が活発な大型都市圏が観測域に多く入ることになります。また、一目でどの衛星のマークか分かるように通算した衛星の数の数字を衛星の底部に入れています。
「QPS-SARプロジェクト」について
QPS研究所は収納性が高く、軽量でありながら大型の展開式アンテナ(特許取得)を開発。そのアンテナによって強い電波を出すことが可能になり、従来のSAR衛星の20分の1の質量、100分の1のコストとなる高精細小型SAR衛星「QPS-SAR」の開発に成功しました。QPS-SARは日本の民間SAR衛星で最高精細となる46cm分解能の画像取得が可能です。現在は商用機2機を運用しており、2027年度には24機、そして最終的には36機の衛星コンステレーションで平均10分毎という準リアルタイム観測データ提供サービスを目指しています。
株式会社QPS研究所について
社名 :株式会社QPS研究所(東証グロース市場 証券コード:5595)
本社住所:福岡市中央区天神1-15-35 レンゴー福岡天神ビル6階
代表者 :代表取締役社長 CEO 大西俊輔
創業 : 2005年6月
URL : https://i-qps.net/
事業内容:人工衛星、人工衛星搭載機器、精密機器、電子機器並びにソフトウエアの研究開発、設計、製造、販売
QPS研究所は2005年に福岡で創業された宇宙開発企業です。名前のQPSとは「Q-shu Pioneers of Space」の頭文字を取っており、九州宇宙産業の開拓者となること、更には九州の地より日本ならびに世界の宇宙産業の発展に貢献するとの思いが込められています。その名の通り、九州大学での小型人工衛星開発の技術をベースに、国内外で衛星開発やスペースデブリへの取り組みに携わってきたパイオニア的存在である名誉教授陣と若手技術者・実業家が一緒になって、宇宙技術開発を行っています。また、QPS研究所の事業は、創業者たちが宇宙技術を伝承し育成してきた北部九州を中心とする全国25社以上のパートナー企業に力強く支えられています。
(※1) SAR (合成開口レーダー):電波を使用して地表の画像を得るレーダー。雲や噴煙を透過し、昼夜を問わず観測することができる点が特長です。
(※2)複数の人工衛星によって、高頻度な地球観測を可能とするシステム。(コンステレーションは「星座」の意。)
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