使用済みアロマホップが、香るビールにVERTERE×ユーグレナ×ASTRA FOOD PLAN、ホップ再利用ビール「サステナブルホップビール」をMakuakeで発表
「ホップぐるりこ」を使用した循環型クラフトビール、5月18日まで
「サステナブルな社会の実現」をミッションに掲げるフードテックベンチャーのASTRA FOOD PLAN株式会社(埼玉県富士見市、代表取締役社長:加納 千裕 以下ASTRA FOOD PLAN)は、クラフトビールメーカーのVERTERE合同会社(以下VERTERE)、バイオベンチャーの株式会社ユーグレナ(以下ユーグレナ社)と共同で、ビール製造の過程で廃棄される使用済みホップをアップサイクルし、ホップ再利用ビール「サステナブルホップビール」を開発しました。
2025年3月26日より、Makuakeにてクラウドファンディングを開始し、支援者向けに限定醸造の本製品を提供します。使用済みホップを乾燥させて再利用したクラフトビール醸造は、国内初の取り組みとなります(自社調べ)。今後は、ビール製造時の残さとして使用済みホップよりも発生量が多い、麦芽かすのアップサイクルの取り組みも続けて実施していく予定です。

廃棄されていた使用済みホップを「ホップぐるりこ」に再生

クラフトビールメーカーのVERTERE、ユーグレナ社、そしてフードテック企業のASTRA FOOD PLANの3社がタッグを組み、使用済みホップをアップサイクルする取り組みに挑戦しました。
<3社の役割>
VERTERE:使用済みホップの提供およびクラフトビールの製造
ユーグレナ社:未利用資源のアップサイクルに関する知見・ノウハウの提供
ASTRA FOOD PLAN:使用済みホップの乾燥

3社による本プロジェクトは、ビール製造時の食品残さを価値化し、廃棄ゼロを目指した取り組みの一部となります。第一弾として、これまで活用が難しかった使用済みホップに着目しました。
現代のクラフトビールブームを牽引しているIPAというビールは、大量のアロマホップを使用することでトロピカルな香りをビールに付与しています。アロマホップは、ビール原料の中でも非常に高価で貴重なものですが、使用したあとは一度限りで廃棄されてしまいます。
今回、使用済みホップをASTRA FOOD PLANの過熱蒸煎技術で乾燥・殺菌し「ホップぐるりこ」に加工し、ビール醸造の一部に使用するチャレンジを実施しました。
通常の乾燥機では長時間乾燥するため香りが飛んでしまいますが、ASTRA FOOD PLANの特許技術「過熱蒸煎機」は、5秒~10秒という短時間で乾燥と殺菌が可能です。風味の低減も抑えることができるため、繊細なホップの香りを残す乾燥には最適です。
「ホップぐるりこ」への再生によって顔を出した、新たなアロマ
もともとのホップは、柑橘類を思わせるフルーティーな香りが特徴でしたが、過熱蒸煎機によって乾燥し再生したあとの「ホップぐるりこ」は花やウッド系を思わせるフローラルな香りに変化していました。ホップにはもともと数百の香気成分が含まれており、あらたに顔を出したアロマによって、これまでと一味違うビールが完成しました。
アップサイクルというだけでなく、新たな味覚探求という意味でも挑戦となります。
Makuakeでのクラウドファンディングを開始
この使用済みホップを活用した「サステナブルホップビール」を、2025年3月26日よりクラウドファンディングサイト「Makuake」にて販売を開始いたします。
本プロジェクトは、未利用資源である使用済みホップに新たな価値を見出すことで、循環型社会の実現とクラフトビール産業の持続可能な発展の両立を目指しています。
▼Makuake プロジェクトページ
https://www.makuake.com/project/vertere_upcyclinghop/
「サステナブルホップビール」は、使用済みホップ由来のフローラルやシナモンを思わせるアロマが特徴です。これらの特徴を活かし3種類のビールを醸造します。
この技術によって、使用済みホップの再利用が進むだけでなく、今後はその他の食品および飲料における香り素材としての応用も期待されています。クラフトビールの新たな可能性を切り拓く革新的なアプローチです。
使用済みホップに加えて麦芽かすのアップサイクルにも挑戦へ
「サステナブルホップビール」は、従来のクラフトビールにはないフローラルでやわらかな香りと、まろやかな味わいを兼ね備えており、これまでにない新しいジャンルのクラフトビールとして本格的な販売展開を模索していきます。
今後は、ビール製造時の残さとして使用済みホップよりも発生量が多い、麦芽かすのアップサイクルの取り組みも続けて実施していく予定です。
ASTRA FOOD PLAN 営業・マーケティング部 岩渕 立峰コメント

「使用済みホップにはまだ秘められた可能性がある」——この想いから、今回のプロジェクトがスタートしました。これまで廃棄されていた使用済みホップですが、私たちはそこに新たな価値を見出し、独自の過熱蒸煎技術を用いることで、これまでにない風味を持つクラフトビールへと生まれ変わらせることに成功しました。
この取り組みは使用済みホップの再利用の第一歩に過ぎません。今後は、麦芽かすやその他の副産物のアップサイクルにも挑戦し、持続可能な食の未来を切り拓いていきたいと思います。ぜひ、皆さまにもこの新たなクラフトビールの可能性を体験していただければ嬉しいです。
循環型フードサイクル構築を目指す「ASTRA FOOD PLAN」について

ASTRA FOOD PLANは、わずか10秒で食品を乾燥・殺菌する装置『過熱蒸煎機』を開発したフードテックベンチャーです。
『過熱蒸煎機』は、高い生産効率と低エネルギーコストを実現したことから、従来コストの問題で有効活用できなかった食品工場で発生する野菜類の端材や規格外品などの未利用農作物、飲料ざんさ等を付加価値の高い食品パウダーにアップサイクルすることができます。食品ざんさ廃棄の課題を抱える事業者に『過熱蒸煎機』を販売すると同時に、本装置で作られる新たな食品原料『ぐるりこ®』の販売を行うことで、「かくれフードロス」問題の解決を目指しています。
かおりを食べる 新感覚クラフト調味料『ぐるりこ®』について

規格外農作物や、食品工場で出る端材など、これまで捨てられてしまっていた食材を『過熱蒸煎機』で乾燥してアップサイクルした食品パウダーの総称です。循環型を表す「ぐるり」と、粉の「こ」を組み合わせた造語で、ASTRA FOOD PLANの商標です。
『過熱蒸煎機』によってわずか10秒で乾燥・殺菌されて製造される『ぐるりこ®』は、熱によるダメージが極めて少ないことから栄養価が高く、風味が非常に強いのが特徴です。
2025年2月に“かおりを食べる 新感覚クラフト調味料「ぐるりこ」”としてブランド化し、家庭向けにECでの販売をスタートしました。
ブランドサイト:https://www.gulurico.com
ASTRA FOOD PLAN採用情報
ASTRA FOOD PLANは一緒に働く仲間を募集しています。カジュアル面談も行っていますので、詳しくは下記URLをご参照ください。
https://herp.careers/v1/astrafp
会社概要
ASTRA FOOD PLAN株式会社
本社所在地:埼玉県富士見市鶴瀬東1-10-26
代表取締役:加納千裕
設立:2020年8月
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