東北大学⾔語AI研究センターとカサナレ株式会社が「生成AIを用いたRAGシステムにおけるハルシネーション抑制」に関する共同研究を開始
東北大学言語AI研究センター(所在地:仙台市青葉区、センター長:鈴木潤)とカサナレ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:安田喬一)は、生成AIの課題である「ハルシネーションの抑制」に向けて、共同研究を開始したことをお知らせします。
「東北大学 言語AI研究センター」について
東北大学により、2023年10月1日付けで設置された研究開発センターです。
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自然言語処理を中心とした国内最大級のAI研究グループの部局横断的な形成
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生成系AIを含む高度なAIの理論や原理の解明、信頼できるAIの実現
など、生成系AIの登場による世界規模の社会変革やAI技術の急速な進展に対して、AIと共生する人間中心の社会を実現するための多様な専門研究に取り組みます。
背景
近年、企業内の生成AI活用の模索が加速しており、各企業の固有データに対して高品質なLLMデータベースの構築が求められています。
カサナレ株式会社は、RAG(検索拡張生成)領域に特化した強みを持ち、独自エージェントのオーダーメイド開発による支援を行うことで、様々な企業様の新しい取り組みを支援してきました。
LLM活用において高品質なRAG構築を行うことは、ハルシネーションの抑制において有効であることが報告されており、より実用的な事例創出が期待されています。
研究の詳細
本研究は、以下の方向性で進められます。
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データ駆動型アプローチ(RAG)
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評価基準の開発(品質管理技術)
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大規模言語モデル(LLM)の推論能力強化(fine-tuning)
東北大学言語AI研究センターとカサナレ株式会社は、専門データセットを用いた研究プロジェクトを共同で進め、LLM(Large Language Model)の精度向上とハルシネーション問題の抑制を目指します。これにより、企業固有のデータを活用したRAG(Retrieval-Augmented Generation)技術の一貫性と精度の向上を実現し、より実用的な生成AIの活用環境を提供します。
期待される効果
カサナレ株式会社は創業当初から、RAG等の様々な「企業内データの高品質化のためのアプローチ」の検証を重ねることで、LLMを活用する際に直面する『データを入れているはずなのに、正しく返ってこない』という問題の解決方法に取り組んできました。
本研究成果を通じて「ハルシネーションの抑制」によるLLMの品質向上を実現し、各企業の生成AI活用におけるDX推進、及び日本社会全体の発展に寄与することを見据えています。
カサナレの提供するAIプロダクト「Kasanare」について
Kasanareは、生成AIの性能を向上させるためのプロフェッショナルSaaSです。
検索拡張によりLLMの専門性を最大限に引き出すための持続可能なシステムとして、
初期段階から運用まで全てのプロセスをワンストップで実現するためのAIプロダクトです。
社内ヘルプデスクや社内研修といった社内効率化
コールセンターやFAQシステムといった業務の効率化
イベントや商業施設のコンシェルジュ的な接客自動化
会社概要
私たちカサナレ株式会社は、生成AI分野に特化したスタートアップ企業です。
最先端技術領域の中でもLLM Ops(LLMオペレーション)やRAG領域に強みを持ち、
これらの技術を統合したプロフェッショナルSaaS「Kasanare」を通じて、導入から運用までをワンストップでサポートしています。
社名:カサナレ株式会社
設立:2022年8月
住所:東京都渋谷区道玄坂1丁目12−1 渋谷マークシティWEST棟 22F
事業内容:Generative AIを用いた業務特化型クラウドサービスの開発
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