三菱化工機、世界最大規模の微細藻類生産施設向けに抽出設備一式を受注

三菱化工機

三菱化工機株式会社(代表者:田中 利一 所在地:川崎市、以下「当社」)は、バイオエコノミーを推進する企業群ちとせグループ(CEO:藤田朋宏)が、マレーシア サラワク州に建設した世界最大規模※1である5ヘクタールの微細藻類生産施設「CHITOSE Carbon Capture Central」(以下、「C4」)※2 において、微細藻類成分抽出・分離試験用設備一式(小型ろ過乾燥機を含む)の建設を受注したことをお知らせします。

※1 効率的な藻類の生産とその大規模化をかなえるフラットパネル型藻類生産設備

※2 ちとせグループの中核企業であるちとせ研究所が、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託事業として建設

藻類に関連する当社の活動について

当社では1970年代から海外プラント建設を行っており、今回建設を行うマレーシアにおいても施工実績が数多くあることから、現地での法規対応を始めとした海外EPCノウハウを有しています。さらに、1990年代にはクロレラ製造設備の建設を東南アジアで行うなど藻類の培養に関連したプラント建設についてのノウハウも有しています。

また、当社は2008年頃からの藻類バイオ燃料に関わる収穫および抽出技術のお問い合わせを機に、2013年度から各種の藻類バイオ燃料に関する研究プロジェクトに参画し、2020年には川崎製作所内にガラス管式閉鎖系フォトバイオリアクター(以下PBR)を設置して、微細藻類培養の実証試験を開始しました。このPBRは飛来物対策や免震構造を取り入れた構造で、都市部のビルや工場でも微細藻類を培養できる都市型バイオマス生産装置として製品化し、グループ会社の三菱化工機アドバンス株式会社が販売しています。また、微細藻類の培養に加えて、成分抽出技術についても開発、実証試験を進めています。

「MATSURI」プロジェクトと当社の参画について

ちとせグループは、太陽光をエネルギー源とする藻類産業の構築をはじめ、バイオを基点とする社会の実現に向けた産業横断型の連携プロジェクト「MATSURI(まつり)」を主宰しています。今後の微細藻類生産の大規模化においては、今回のC4での実証を重ね、2030年に2,000ヘクタール規模、2050年には1,000万ヘクタールへの拡大が計画されています。

2022年5月、当社はちとせグループとパートナー契約を締結し、「MATSURI」プロジェクトに参画しました。さらに2023年には、ちとせグループへの出資も行い、微細藻類を活用した持続可能な循環型社会の実現に向けた微細藻類の活用を共同で推進しています。こうした協業を通じて、当社が有するろ過分離技術や海外プラント建設のノウハウ、そして藻類に関する知見が評価され、C4に新設される設備の施工担当業者として選定いただきました。

今後も当社は「MATSURI」プロジェクト参画企業の1社として、創業以来培った固液分離技術や海外におけるプラントエンジニアリングの知見を通じて、化成品や化粧品、燃料、飼料、食品など幅広い分野での活用が期待される微細藻類の新たなソリューションの開発・提案に取り組み、サステナブルな社会づくりに貢献してまいります。

提供元:ちとせ研究所/NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の施設

■本リリースの取り組みを通じて、当社はSDGs(持続可能な開発目標)における次の目標に貢献します。

  • 目標7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに

  • 目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう

  • 目標13 気候変動に具体的な対策を

  • 目標17 パートナーシップで目標を達成しよう

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会社概要

三菱化工機株式会社

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URL
https://www.kakoki.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
神奈川県川崎市川崎区大川町2番1号
電話番号
-
代表者名
田中 利一
上場
東証プライム
資本金
39億5697万円
設立
1949年09月