ブルームバーグ主催の第1回ブルームバーグ・ニューエコノミーフォーラムが閉幕し、世界が直面する課題への革新的ソリューションを推進することで民間部門のリーダーが合意

持続可能性、AI、男女平等など、グローバル経済が直面する重要課題へのソリューションを民間部門のリーダーが主導することで合意

ブルームバーグ エル・ピー

【シンガポール-2018年11月7日】本日、ブルームバーグが主催する第1回ブルームバーグ・ニューエコノミーフォーラムが閉幕しました。400名以上の民間部門のリーダーがシンガポールに集まり、変化するグローバル経済が直面するさまざまな重要課題に対し行動を起こすべく議論しました。世界的リーダーやグローバル企業のCEOが世界60カ国から集まり、中国やインド、またアフリカ、中東、中南米で台頭する諸国に牽引され移行期にある世界経済において、新たに浮上するリスク、機会、課題に対して民間主導のソリューションを模索しました。
参加者で構成されるコミュニティーは、各業界で名声が確立したリーダーやニューエコノミーにおけるリーダーなど多様な人材が含まれ、共通の課題に取り組むという目標で結束しています。参加者はグローバル化と貿易、テクノロジー、ファイナンスと資本市場、気候、都市化、インクルージョンという、6つのテーマに関連し世界が直面する重要課題について民間主導のソリューションを提示しました。

フォーラムのオープニングでは、マイケルR・ブルームバーグが次のように述べました。「民間部門はこれらの課題の解決に取り組むうえで非常に重要な役割を担うことになり、ビジネスリーダー達が新たなパートナーシップを築くことに対し積極的にリーダーシップを発揮することで、より早い段階で進展がみられるでしょう」。また、ブルームバーグは次のように加えました。「話し合うことは重要です。しかし、行動を起こすことはさらに重要です。」

中国の王岐山国家副主席は、フォーラムのオープニングで地政学に関する課題を背景に、対応方法について次のように述べました。「経済的グローバリゼーションはゼロサム・ゲームではありません。意見の不一致や様々な課題に直面する中で、規則に基づいた国際的秩序を維持することによる国家間における平等な協議や協力を強化していくことが不可欠であります。これが、高いレベルの隔たりなき国際経済を作るための唯一の方法です。」

米国の元財務長官で現在はポールソン研究所所長を務め、ブルームバーグ・ニューエコノミーフォーラムの議長を務めるハンク・ポールソン氏も、米中間の経済関係の将来という重要テーマについて次のように持論を展開しました。「今の世の中は、1970年代、あるいは2000年代ですら想像できなかったほど変化しています。新たなテクノロジー、新たな経済的課題、新たな地政学に関する課題などの浮上は、かつてのフレームワークを破壊しました。だからこそ、我々は今の世の中に対応した新たなフレームワークを構築する必要があるのです」。

政財界のリーダーが、世界貿易の改革、資本主義の未来、市場の地政学、ニューエコノミーにおけるファイナンス、サプライチェーンのリスク管理といった重要課題について、新たなソリューションを議論、提案しました。

ブルームバーグ・メディア・グループのジャスティン・B スミスCEOは次のように述べています。「これは、持続可能で公平な経済システムに向けた、希望に満ちた道のりの出発点にすぎません。今後、優れたビジネスリーダー達で構成される新たなコミュニティーが、ニューエコノミーの台頭や市場機会の拡大を視野に入れた道筋を示してくれるはずです。こうした先見性のある民間部門のリーダー達が方針を定め、進歩を推進すれば、各国政府も後に続いてこれらのソリューションを後押しする政策を策定し、結果的にプラスの変化につながるでしょう」。

世界の民間部門のリーダーは、フォーラムのナレッジ・パートナーのマッキンゼー・アンド・カンパニーの協力を得て開催した10のワークショップに参加し、ニューエコノミーが直面する重要課題へのソリューションに取り組みました。議論されたソリューションは以下を含みます。
 
  • 技能再教育のための企業認証プログラムの開発:現代の経済に対応した従業員の再教育や再配置のためのプログラムについて、世界の企業を評価する任意の評価基準
  • 難民の雇用と差別撤廃の取り組み:世界各地の難民を教育/雇用し、難民が社会に溶け込む上で不可欠な雇用機会を提供
  • ジェンダー・パリティ(男女平等)に関する世界的ベストプラクティスの策定:男女平等の進捗に関する透明性、説明責任、レポーティングの促進を目的とした、企業主導の新たな連携体制を構築
  • 企業のための社会的契約の開発:民間部門の視点を養い、「新たな企業の社会的契約」を提唱
  • AIの応用に関するグローバル原則の策定:責任と効果のある利用を促進する「AIユーザーのためのAI原則」の中核を策定
  • 都市部の労働者の流動性に関するイニシアチブの開発:雇用流動性の選択肢を模索し、一部の都市で試験プログラムを実行し、最終的にイニシアチブを展開することで、都市部の流動性を改善
  • 起業家のファイナンシャル・インクルージョンの加速:開発途上国の中小零細企業(MSME)のファイナンシャル・インクルージョン(金融アクセス)の改善を目的としたグローバルな連携を構築
  • 再生プラスチック利用のための有効な市場の創出:再生プラスチック取引市場の安定を目指す1つあるいはそれ以上のパイロットプログラムを統率する民間部門ワーキンググループ
  • スーパーシティの人材支援:スーパーシティの行政担当者に必要とされるスキルセットを提供する民間企業連携体制
  • サプライチェーンの環境対策:世界的な環境目標を達成すべく、持続可能なサプライチェーンツールのポートフォリオを開発、共有する企業主導のワーキンググループの結成

議論には、3M CEOのマイク・ローマン氏、国営アブダビ石油公社(ADNOC)CEOのスルタン・アーメド・アル・ジャベール博士、ダンゴート・グループCEOのアリコ・ダンゴート氏、エクソンモービル会長兼CEOのダレンW・ウッズ氏、フェデックス会長兼CEOのフレデリックW・スミス氏、HSBCグループCEOのジョンM・フリント氏、現代自動車副会長の鄭義宣氏、マスターカード社長兼CEOのアジェイ・バンガ氏、マイクロソフトVPのペッギ―・ジョンソン氏、ソフトバンクインベストメントアドバイザー・マネージングディレクターの松井健太郎氏など、現代のニューエコノミーにおいて影響力の極めて大きい企業幹部が多く参加しました。

こうした取り組みを実行に移すため、70以上の会社・組織が、多様なリーダーや専門家達を集めて重要課題に取り組むことを目的に新たに設立された「ブルームバーグ・ニューエコノミーフォーラム・SolutionsLab」への参加を表明しました。このイニシアチブはにおける進捗状況は、ブルームバーグと中国国際経済交流センター(CCIEE)が共同主催する2019年11月に北京で開催されるブルームバーグ・ニューエコノミーフォーラムで発表されます。

Forumの詳しいプログラムや講演者の一覧はwww.neweconomyforum.comをご覧ください。イベントの様子はhttps://www.flickr.com/photos/bloombergneweconomyforum/albumsに掲載しています。

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上場
未上場
資本金
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設立
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