<北海道の課題解決で連携> コープさっぽろヤマガタデザインが「地域づくり包括連携協定」を締結
背景・経緯
弊社は、創業の地である山形県の庄内地方において、地方都市に共通する社会課題を解決するため、観光、教育、人材、農業の4分野で事業を生み出してきました。昨今の課題は、国や行政だけで解決することは困難で、民間が事業を通じて課題を解決していく姿勢が求められます。そうした考えのもと、弊社が挑戦の中で蓄積したノウハウや生み出したサービスを、同じ志を持ち課題に挑む全国の仲間たちに提供することで、地方都市の課題を希望に変えていこうと考えています。
コープさっぽろは、道内で8割近い200万世帯の会員を抱える協同組合で、その事業領域は、店舗、宅配、移動販売、エネルギーなどに広がり、北海道の重要な社会インフラとなっています。また、道内で学校給食が提供できない過疎地域で「スクールランチ」を提供したり、宅配トラックが各家庭から回収した資源物をリサイクルすることで得られた利益を子育て支援にあてるなど、まさに事業を通じた課題解決の実践者であります。
昨年、ジャーナリストの浜田敬子さんがコープさっぽろの大見理事長を弊社代表の山中に引き合わせてくださり、そこから双方の交流が始まりました。このたび、様々な分野で包括的に協力連携することで、より発展的かつ持続可能な施策の推進ができると考えたことから、包括連携協定を締結する運びとなりました。
本協定における連携内容
今後、両者は、協定をもとに以下のような事業に協働で取り組んでいきます。
1 子育て・教育に関すること
2 人材の獲得に関すること
3 交流・関係人口の獲得に関すること
4 その他地域の街づくり事業に関すること
具体的な取り組み
①ソライ工房プロジェクト
コープさっぽろ社の店舗や宅配センターに併設されている親子のためのスペース「トドックステーション」に、弊社が教育施設「キッズドームソライ」で培ったノウハウやソフト
コンテンツを組み合わせることで、親子が夢中になれる空間(ソライ工房)をつくります。
②ソライプラチナサポーター就任
山形県鶴岡市にある全天候型の児童教育施設「キッズドームソライ」は、これからの時代を生きる子どもたちに必要なチカラを「遊び」を通して育んでいくことを目的にした全天候型の児童教育施設で、年間8万5000人が訪れています。今後、コープさっぽろは、ソライのプラチナサポーターとして、活動をスポンサードするとともに、子どもたちが楽しみながら学べるワークショップを連携して開発していきます。
③人材獲得に関する連携
地方×複業×年収換算1000万円以上をキーワードにしたダイレクトスカウトサービス「チイキズカン」を活用し、コープさっぽろ及び関連会社でのCXO人材の採用につなげることで、事業のさらなる成長を目指します。このほか、優秀な人材の獲得に向けて新卒採用向けの新たなブランディングにも連携して取り組んでいきます。
弊社とコープさっぽろは、今回お示しした分野以外でも、継続して地域づくり事業で連携していきます。
協定締結に際してのコメント
生活協同組合コープさっぽろ
理事長 大見 英明
生活協同組合コープさっぽろは、組合員200万人の「北海道の生活インフラ」として様々な社会課題を解決していく使命があると考えています。同じような志を持ち、既に事業を通して課題解決の実績を持つヤマガタデザイン株式会社様と今回の協定締結を機に、お互いの知見を活かし地域課題解決の促進及び展開できることを期待しています。
ヤマガタデザイン株式会社
代表取締役 山中 大介
私たちは、山形県庄内エリアで事業を通じて山積する地方課題の解決に取り組んできました。経営者として尊敬する大見理事長、そして、北海道の社会インフラとも言えるほど、多様なサービスを幅広い地域に提供しているコープさっぽろ様と連携して、北海道の課題解決に取り組めることを嬉しく思います。これから、北海道で始まる挑戦が日本の地方都市の希望になるよう新たなモデル構築に邁進してまいります。
参考資料
コープさっぽろとは1965年7月に創立。約200万人の組合員さん向けに道内108店舗の運営や宅配システムトドックを展開しています。その他、エネルギー事業や旅行、夕食宅配・スクールランチなど「北海道で生きることを誇りと喜びにする」ために多岐に渡った事業を行っています。また、出産を控えたご家族におむつやベビー服を贈る「ファーストチャイルドボックス」や1~2歳のお子様に無償で絵本8冊を贈る「えほんがトドック」など北海道の人と未来をつなぐために社会貢献活動にも取り組んでいます。
ヤマガタデザイン株式会社とは
地方都市の課題を希望に変える街づくり会社として、庄内地方から日本の地方都市の課題を解決するモデルの創出に取り組んでいます。田んぼに浮かぶホテル「スイデンテラス」によって、人口減少が続く庄内の関係人口、交流人口を獲得し、全天候型児童遊戯施設「キッズドームソライ」を通じて地方都市の教育環境向上に取り組んでいます。同時に、UIJターンの促進と地方都市の人材獲得のため、仕事と暮らしの情報を発信するウェブサイト「ショウナイズカン」を運営しています。また、課題が山積している農業にも本格参入し、有機農業による農作物の生産と販売を行うとともに行政と連携した農業経営者の育成や、有機農業に関わるハード開発に力を入れています。
キッズドームソライとは
キッズドームソライ(所在地:山形県鶴岡市北京田字下鳥ノ巣6-1)
ソライは、これからの時代を生きる子どもたちに必要なチカラを「遊び」を通して育んでいくことを目的にした全天候型の児童教育施設。建築家の坂 茂氏が設計した木造のドーム状の建物には、高さ6mのオリジナル遊具が設置されたアソビバと、約1000種類の素材と200種類の道具が揃うツクルバ、約800冊の本が楽しめるライブラリがあります。庄内藩校 致道館で古くから教えられた学問、徂徠学が掲げる「天性重視 個性伸長」(生まれながらの個性に応じてその才能を伸ばすこと)をコンセプトの核とし、「遊び」を主軸とした多様なアクティビティを通して、子どもたちの考える姿勢や非認知能力を育む環境づくりに取り組んでいます。
チイキズカンとは
「地方企業」「複業」「年収換算1000万円以上」をキーワードに、地方企業が都市部の経営人材を採用するためのダイレクトスカウトサービス。日本のポテンシャルを最大限発揮するのは地方企業。地方から社会へ、地方から世界へ。地方企業が、地方を超えるため、都市と地方の人材流入を逆転する地方特化型の総合HRサービスを提供します。
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