Varta、ヒアラブル用コイン型バッテリー市場を引き続きリード
完全ヒアラブル機器向けマイクロバッテリーのグローバル市場は、今後年率90%で成長し、その中でも、コイン型バッテリーは2020年に市場の57%まで伸びる見込みに。
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、ドイツのバッテリーメーカーVartaがヒアラブル用コイン型バッテリー市場を引き続きリードし、完全ヒアラブル機器向けマイクロ電池のグローバル市場は、今後年率90%で成長し、その中でもコイン型は2020年に市場の57%まで伸びる見込みになるという調査結果を含むGlobal Micro-Battery Market for Hearables (TWS) 2019-2020による最新調査を発表致しました。
昨年、ドイツのバッテリーメーカーVartaの株価は乱高下しましたが、カウンターポイント社のレポート”Global Micro-Battery Market for Hearables (TWS) 2019-2020”によると、Vartaに関する懸念は見当外れの可能性が高く、Vartaの売上は2020年に前年比57%成長を遂げるであろうと見込まれています。また、Vartaに対する懸念により、予想を上回るペースで急成長を遂げている完全ヒアラブル市場の勢いが見過ごされているとも指摘しています。この調査はさらに、Vartaの仕入れ在庫不足の問題は一時的なものであり、解消が見込まれることから、同社の商品及び価格面における優位性への本質的なインパクトは無いとしています。また、Vartaは一部の中国メーカーが同社の特許を侵害していると主張しており、こうしたメーカーに対する法的措置を取り始めています。
カウンターポイント社のHearables Market Forecastによると、完全ヒアラブル機器の市場規模は、世界全体で2019年に1.2兆台と推定されています。2019年の早い時点で既に予想を上回る成長を見せていた為、4,600万台だった2018年の倍を超える結果になりました。これに伴い、サプライチェーンの上流を手掛ける企業も恩恵を受けており、そのサプライチェーンの中でもキー部品であるマイクロバッテリーも例外ではありませんでした。
AirPods ProやGalaxy Budsを代表とするカナル型高級機種がこれまでにないほど人気を集めており、それが様々な種類があるマイクロバッテリーのシェアにも影響している為、カウンターポイント社では、マイクロバッテリー市場は2020年に90%成長すると予測しています。コイン型バッテリーのシェアはこれまで約1/4程度でしたが、一気にマイクロバッテリー全体の半分を超える見込みであり、その市場をVartaが首位をキープし、Samsung SDIとLG Chemも急成長の恩恵を受けるであろうと予測しています。
円筒型マイクロバッテリーは、マイクロバッテリー市場の48%を占めていましたが、2020年には1/5未満にシェアが縮小する予測です。LG Chemが引き続き円筒型マイクロバッテリー市場のリードする見込みです。
パウチ型(ポリマー)のマイクロバッテリーは、ヒアラブルの低価格帯機種に用いられ、主に中国の中小メーカーが採用しています。この種類のバッテリーは今後もマイクロ電池の売上の1/4程度を占める見込みです。
図1: ヒアラブル向けマイクロバッテリー(※)のシェア バッテリーの種類ごとの主要プレイヤー
カウンターポイント社のシニアアナリストLiz Lee氏は以下のように述べています。
「コイン型バッテリーの需要が現在の供給能力を超えつつあり、より多くの電池メーカーがコイン型バッテリーに参入し、製造能力を増強するだろう。しかし、充電可能なリチウムイオンバッテリーである以上、安全上のリスクがある。ヒアラブルで先行するメーカーは機器の不具合によるブランド毀損リスクを認識し、品質面も加味してバッテリーサプライヤーを選別するようになる。従って、長期に渡る安全性や信頼性の裏付けのある数社だけが、需要増の恩恵を受けることになるだろう。」
“Global Micro-Battery Market for Hearables (TWS) 2019-2020”は、report.counterpointresearch.comよりご購入頂けます。弊社の最新の調査及び分析、プレスリリースに関するお問い合わせは、press@counterpointresearch.comまでご連絡下さい。
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/
カウンターポイント社のHearables Market Forecastによると、完全ヒアラブル機器の市場規模は、世界全体で2019年に1.2兆台と推定されています。2019年の早い時点で既に予想を上回る成長を見せていた為、4,600万台だった2018年の倍を超える結果になりました。これに伴い、サプライチェーンの上流を手掛ける企業も恩恵を受けており、そのサプライチェーンの中でもキー部品であるマイクロバッテリーも例外ではありませんでした。
AirPods ProやGalaxy Budsを代表とするカナル型高級機種がこれまでにないほど人気を集めており、それが様々な種類があるマイクロバッテリーのシェアにも影響している為、カウンターポイント社では、マイクロバッテリー市場は2020年に90%成長すると予測しています。コイン型バッテリーのシェアはこれまで約1/4程度でしたが、一気にマイクロバッテリー全体の半分を超える見込みであり、その市場をVartaが首位をキープし、Samsung SDIとLG Chemも急成長の恩恵を受けるであろうと予測しています。
円筒型マイクロバッテリーは、マイクロバッテリー市場の48%を占めていましたが、2020年には1/5未満にシェアが縮小する予測です。LG Chemが引き続き円筒型マイクロバッテリー市場のリードする見込みです。
パウチ型(ポリマー)のマイクロバッテリーは、ヒアラブルの低価格帯機種に用いられ、主に中国の中小メーカーが採用しています。この種類のバッテリーは今後もマイクロ電池の売上の1/4程度を占める見込みです。
図1: ヒアラブル向けマイクロバッテリー(※)のシェア バッテリーの種類ごとの主要プレイヤー
(※)イヤホン部に使用するマイクロバッテリーに限る(充電用ケースの電池を除く)
カウンターポイント社のシニアアナリストLiz Lee氏は以下のように述べています。
「コイン型バッテリーの需要が現在の供給能力を超えつつあり、より多くの電池メーカーがコイン型バッテリーに参入し、製造能力を増強するだろう。しかし、充電可能なリチウムイオンバッテリーである以上、安全上のリスクがある。ヒアラブルで先行するメーカーは機器の不具合によるブランド毀損リスクを認識し、品質面も加味してバッテリーサプライヤーを選別するようになる。従って、長期に渡る安全性や信頼性の裏付けのある数社だけが、需要増の恩恵を受けることになるだろう。」
“Global Micro-Battery Market for Hearables (TWS) 2019-2020”は、report.counterpointresearch.comよりご購入頂けます。弊社の最新の調査及び分析、プレスリリースに関するお問い合わせは、press@counterpointresearch.comまでご連絡下さい。
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/
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