学生によるシビックテック開発「Civictech Challenge Cup U-22」日・米・英・ハンガリー・インドネシアから150名が参加。聴覚過敏、STEAM教育などをテーマにしたチームが受賞!
社会課題解決をテーマにした学生による学生のための開発コンテストを開催。参加者150名33チームがオンラインでチーム開発に取り組み、大賞・企業賞・特別賞の受賞チームが決定しました!
一般社団法人コード・フォー・ジャパン(Code for Japan、代表:関治之)は、22歳以下を対象とした学生向け開発コンテスト「Civictech Challenge Cup U-22」(以下、CCC U-22)を開催しました。勉強会、ハンズオン、メンタリングを実施しており、9月17日(土)の最終審査会では、一次審査を通過した8つの学生開発チームから制作した作品が発表されました。
■STEAM教育・プログラミング教育における課題点・傾向
プログラミング教育の必修化などを含め、公教育におけるプログラミング教育やプロジェクト・ベースド・ラーニング(PBL:問題解決型学習・課題解決型学習)の重要性が高まると共に、新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン教育や遠隔での学習が必要となってきました。デジタル化のニーズは高まると共に、学校単位や地域ごとの活用度合いによって、デジタルを活かした学習環境を活用できる人と、従来型前提になっている人の情報格差・機会格差が広がりつつあります。
CCC U-22は、オンライン環境の良さとして、全国各地また海外に住んでいる学生の皆さんがオンライン上でチームを組成し、自分達が気になっている物事をテーマに取り上げ、シビックテック的なアプローチで課題解決に向けたプロトタイプを開発しながら開発やデザインを実践的に学んでいただく学習プログラムです。
■学生が運営し、学生が参加する、プロトタイプ開発プログラム
Civictech Challenge Cup U-22(CCC U-22)は、「COVID-19の影響で移動が制限されてしまい、インターンやオープンキャンパスに行けなくなった同級生が困っている。サマーインターンに参加できないということは、その後の就職活動にも影響してしまうのではないか」という北海道在住高専生がコロナ禍の学生を取り巻く課題に危機感を抱いたことがきっかけとなり、それに賛同した有志学生がコントリビュートする形で企画・運営している学生主導の学生向けプログラムです。単なる開発コンテストではなく、プロトタイピングの手法を学びながら開発実績を積むことで、若年層の学習機会・就職機会の減少という社会課題解決を目指すのがこのアワードの特徴です。今年度は2020年・2021年に続く第3回の開催として、東京・神奈川・茨城・新潟・アメリカに暮らすの有志学生インターンが運営に取り組んできました。
エントリーした150名の学生が33チームを組成し、社会課題を解決するアイディアを考え、実際にその解決に向けたサービスのプロトタイプを開発してきました。課題抽出・アイデア出し・デザイン・開発だけでなく、ユーザーヒアリングやユーザーインタビューなどの調査も含めて取り組んできた内容なども含めて一次審査を行い、通過した8つの学生チームが、ファイナリストとして最終審査会でプレゼンテーションを実施する予定です。パートナー企業として協賛している国内外の大手IT企業の会社名やサービス名を冠した企業賞やCCC U-22の運営が選定する大賞が授与されました。
昨年度はこの取り組みに対して、デジタル庁のデジタル社会推進賞において309件の応募の中から「デジタルの日」奨励賞10件に選出いただきました。デジタル社会推進賞はデジタル庁が推進する社会全体のデジタル化、「人に優しいデジタル化」への関心を高めるべく新設された賞で、社会性・継続性・発展性等を総合的に評価し、優れた取り組みを行っている個人やプロジェクト/チームに対し、デジタル大臣が表彰するものです。(受賞一覧はこちら:https://digital-days.digital.go.jp/award/ )
■最終審査会の様子
Civictech Challenge Cup U-22 (通称:CCC U-22) は3年目を迎え、累計450名の学生シビックハッカーを育成してきた、実践型デジタルシチズンシップ教育プログラムです。ゲストトークにパートナー企業のアマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社から澤扶美氏、協力団体の特定非営利活動法人Waffleから斎藤明日美氏をお招きし、プロトタイプ開発・サービス開発についての応援コメントをいただき、ファイナリスト8チームの発表と質疑応答、表彰を行いました。
■ 受賞チームコメント(抜粋)
□ 大賞: dp9(ディーピーナイン)「Tuzukuru」
高校生の継続的な創作活動・デザイン学習を支援するデザインレシピサイト。創作をする上での障壁に着目し、作品投稿→参考・実践→フィードバック・コミュニティ内での共有などの体験を通して、「作る、始める、続く」という価値を提供。
□ クリーチャーズ賞:Idea×Tech(アイディアテック)「マッスルオンライン」
運動不足問題に潜む苦手意識を、スマホ一つで解決できる筋トレゲーム。アニメーションや音楽まで作り込まれたゲームの世界で、他者と切磋琢磨することで、ユーザーのモチベーションを向上。
当事者の声から始まった聴覚過敏を持つ方への支援ツール開発プロジェクト。その場所で発生する苦手な音が事前にわかる「聴覚過敏マップ」と、理解のある方とスマホ上で助けを求められる「聴覚過敏SOS」によって、安心して外出できるようにサポート。
<WEBサイト>
https://ccc2022.code4japan.org/
https://www.code4japan.org/activity/challenge-cup
<運営>
主催:
・一般社団法人コード・フォー・ジャパン
特別協賛:
・アマゾンウェブサービス合同会社
・株式会社 クリーチャーズ
協賛:
・株式会社セールスフォース・ジャパン
・UDトーク
・ヤフー株式会社
・TIS株式会社
協力:
・特定非営利活動法人Waffle
・Micro:bit教育財団
個人協賛:
・矢野敏樹様
・田中瑞人様
・前川弘樹様
【Code for Japanとは】
Code for Japanは、シビックテック (市民が主体となって自分たちの街の課題を技術で解決する)コミュニティづくり支援や、自治体への民間人材派遣などの事業に取り組む非営利団体です。より良い未来に向けて、立場を超えてさまざまな人たちと「ともに考え、ともにつくる」ための活動を行っていきます。(詳細は https://www.code4japan.org/ をご覧ください。)
プログラミング教育の必修化などを含め、公教育におけるプログラミング教育やプロジェクト・ベースド・ラーニング(PBL:問題解決型学習・課題解決型学習)の重要性が高まると共に、新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン教育や遠隔での学習が必要となってきました。デジタル化のニーズは高まると共に、学校単位や地域ごとの活用度合いによって、デジタルを活かした学習環境を活用できる人と、従来型前提になっている人の情報格差・機会格差が広がりつつあります。
CCC U-22は、オンライン環境の良さとして、全国各地また海外に住んでいる学生の皆さんがオンライン上でチームを組成し、自分達が気になっている物事をテーマに取り上げ、シビックテック的なアプローチで課題解決に向けたプロトタイプを開発しながら開発やデザインを実践的に学んでいただく学習プログラムです。
■学生が運営し、学生が参加する、プロトタイプ開発プログラム
Civictech Challenge Cup U-22(CCC U-22)は、「COVID-19の影響で移動が制限されてしまい、インターンやオープンキャンパスに行けなくなった同級生が困っている。サマーインターンに参加できないということは、その後の就職活動にも影響してしまうのではないか」という北海道在住高専生がコロナ禍の学生を取り巻く課題に危機感を抱いたことがきっかけとなり、それに賛同した有志学生がコントリビュートする形で企画・運営している学生主導の学生向けプログラムです。単なる開発コンテストではなく、プロトタイピングの手法を学びながら開発実績を積むことで、若年層の学習機会・就職機会の減少という社会課題解決を目指すのがこのアワードの特徴です。今年度は2020年・2021年に続く第3回の開催として、東京・神奈川・茨城・新潟・アメリカに暮らすの有志学生インターンが運営に取り組んできました。
エントリーした150名の学生が33チームを組成し、社会課題を解決するアイディアを考え、実際にその解決に向けたサービスのプロトタイプを開発してきました。課題抽出・アイデア出し・デザイン・開発だけでなく、ユーザーヒアリングやユーザーインタビューなどの調査も含めて取り組んできた内容なども含めて一次審査を行い、通過した8つの学生チームが、ファイナリストとして最終審査会でプレゼンテーションを実施する予定です。パートナー企業として協賛している国内外の大手IT企業の会社名やサービス名を冠した企業賞やCCC U-22の運営が選定する大賞が授与されました。
昨年度はこの取り組みに対して、デジタル庁のデジタル社会推進賞において309件の応募の中から「デジタルの日」奨励賞10件に選出いただきました。デジタル社会推進賞はデジタル庁が推進する社会全体のデジタル化、「人に優しいデジタル化」への関心を高めるべく新設された賞で、社会性・継続性・発展性等を総合的に評価し、優れた取り組みを行っている個人やプロジェクト/チームに対し、デジタル大臣が表彰するものです。(受賞一覧はこちら:https://digital-days.digital.go.jp/award/ )
■最終審査会の様子
Civictech Challenge Cup U-22 (通称:CCC U-22) は3年目を迎え、累計450名の学生シビックハッカーを育成してきた、実践型デジタルシチズンシップ教育プログラムです。ゲストトークにパートナー企業のアマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社から澤扶美氏、協力団体の特定非営利活動法人Waffleから斎藤明日美氏をお招きし、プロトタイプ開発・サービス開発についての応援コメントをいただき、ファイナリスト8チームの発表と質疑応答、表彰を行いました。
■受賞作品一覧
- 大賞:dp9(ディーピーナイン)
- AWS賞 :Coco makers(ココメーカーズ)
- クリーチャーズ賞:Idea×Tech(アイディアテック)
- Salesforce賞:Coco makers(ココメーカーズ)
- ヤフー賞:be♭(ビーフラット)
- TIS賞:たのみ〜る
- Code for Japan賞:scholactive(スコラクティブ)
- オーディエンス賞:非日常(ひにちじょう)
■ 受賞チームコメント(抜粋)
□ 大賞: dp9(ディーピーナイン)「Tuzukuru」
高校生の継続的な創作活動・デザイン学習を支援するデザインレシピサイト。創作をする上での障壁に着目し、作品投稿→参考・実践→フィードバック・コミュニティ内での共有などの体験を通して、「作る、始める、続く」という価値を提供。
- 審査員コメント:
- クリーチャーズ(石原さま):「デザインとは何か、デザインとは設計だから、絵について設計したものがグラフィック、建築について設計したものが建築デザインになるので、設計というキーワードでいろんなものが発想できるともっとロジカルでわかりやすいものができるかもしれないですね。クリーチャーズという会社、そして私自身は、社会課題からプロダクトを作ったことがないので、本当に皆さんの取り組みはすごいなと思ってます。過去3回CCC U-22の審査に参加させていただいたんですが、私自身の思考も、クリーチャーズという会社も、社会課題に繋げてアプローチしていこうというように変化・進歩してきています。」
- AWS(澤さま):「夏季休暇期間の開発、お疲れ様でした。長い間、沢山の時間を使って、他のことを我慢したりしながら頑張ってきたと思います。みなさんの親のような気持ちで見守っていました。感動しております。みなさんの半径3m(CCC U-22 2022のコンセプト「半径3mの野望から、未来は生まれる。」に基づくもの)はどんなものだろうと思いながら見ていると、それぞれ見てる世界が違っていて、大人の目線としても大変面白く感じました。自分たちが解決していくんだという主体性を兼ね備えた視点は、これから社会人になり働くようになっても、(皆さんの持っている)その視点を生かしてくれる組織に入ってほしいなと思います。そのときはぜひAWSでもご支援できたら嬉しいです。CCC U-22はシチズンシップの場として改めていいなという風に思いました。」
- Code for Japan(関):「デザインってシビックテックの中でも重要なのですが、デザイナー(人口は)少ないんです。ソフトウェアの完成度も高く、対象が高校生となっている点もよかったですね。全体講評も兼ねますが、(ファイナリストチームの作品は)全体的に完成度も高いし、プレゼンテーションも上手でした。特に身近な課題から一般化してソフトウェアとして、プロトタイプとして完成していたので感動しました。」
- 受賞チームコメント:「チームとしても、限られた開発期間の中で、定例会議や集中期間(開発合宿)を設けながら3人で頑張ってきたので、賞をいただけて光栄です。デザインというテーマを掲げたことはチャレンジングだと思っていましたが、テクノロジーを広めるという形で評価していただけて本当に嬉しいです。まだまだ足りてない部分も多いと思うので、これからも頑張っていきたいと思います。」
□ クリーチャーズ賞:Idea×Tech(アイディアテック)「マッスルオンライン」
運動不足問題に潜む苦手意識を、スマホ一つで解決できる筋トレゲーム。アニメーションや音楽まで作り込まれたゲームの世界で、他者と切磋琢磨することで、ユーザーのモチベーションを向上。
- 審査員コメント:「マッスルオンラインという名前がまず良いです。フィットネス領域のゲームやアプリは専用端末やジャイロセンサーと繋げたり、ハードウェアの初期コストがかかったりするものが多い中で、このチームの作品は多くの人が既に持っているスマホで完結するように、かつ自分達の技量で実現可能な形に落とし込んだところが肝になってると感じました。」
- 受賞チームコメント:「賞を取れると想定していなかったんで驚いています。ゲーム要素のある自分のチームの作品をCreaturesさんに褒めていただけて誇りに思っています。「おもしろ、おかしく」をテーマに、これからもチーム開発を頑張っていきたいと思います。」
当事者の声から始まった聴覚過敏を持つ方への支援ツール開発プロジェクト。その場所で発生する苦手な音が事前にわかる「聴覚過敏マップ」と、理解のある方とスマホ上で助けを求められる「聴覚過敏SOS」によって、安心して外出できるようにサポート。
- 審査員コメント:「テーマに掲げていた感覚過敏への取り組みは、近年社会的にも取り上げられることが多くなっており、クワイエットアワー(店舗などの照明や音量を控えて感覚過敏がある人に配慮する時間を設ける取り組み)などは公共の場でも広がり、ニュースなどでも見かけるようになっています。時事問題をいち早く取り上げ、取り組んでいたことも評価に繋がっています。今まで可視化されず、個人が黙って対処していたようなことを、平和的な方法で解決していこうとする姿勢は、普遍的な価値があると考えます。また、新しいビジネスやプロジェクトをスタートするときにはどんなプレスリリースを書けるか想像しながら取り組む文化が私たちの会社(AWS)にはあり、Coco makersの作品もプレスリリースが書けるイメージの持てる作品だと感じました。」
- 受賞チームコメント:「このような賞をいただけると思ってなかったので、言葉にできない嬉しさが込み上げています。チームの全員が開発初心者でしたが、各々ができることをお互いに持ち寄って進めていきました。私たちが「聴覚過敏」というテーマに絞った理由は、メンバーの一人が当事者であり、昔から聴覚過敏がかなり強く困り感があったと知ったからです。他メンバーからも賛同があり、アイデアを出し合った結果、このプロジェクトに繋がりました。これからも感覚過敏に関するプロダクトが増えて、社会に浸透していくといいなと思っていますし、今後もサービス開発を継続して発展させていきたいです。」
<WEBサイト>
https://ccc2022.code4japan.org/
https://www.code4japan.org/activity/challenge-cup
<運営>
主催:
・一般社団法人コード・フォー・ジャパン
特別協賛:
・アマゾンウェブサービス合同会社
・株式会社 クリーチャーズ
協賛:
・株式会社セールスフォース・ジャパン
・UDトーク
・ヤフー株式会社
・TIS株式会社
協力:
・特定非営利活動法人Waffle
・Micro:bit教育財団
個人協賛:
・矢野敏樹様
・田中瑞人様
・前川弘樹様
【Code for Japanとは】
Code for Japanは、シビックテック (市民が主体となって自分たちの街の課題を技術で解決する)コミュニティづくり支援や、自治体への民間人材派遣などの事業に取り組む非営利団体です。より良い未来に向けて、立場を超えてさまざまな人たちと「ともに考え、ともにつくる」ための活動を行っていきます。(詳細は https://www.code4japan.org/ をご覧ください。)
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