シニア犬の関節痛に対するCBDオイルは有効か?CBDモニター検証レポート
活動量計を装着した犬にCBDオイルを投与し、犬の変形関節炎による痛みの軽減や、活動量の増減についてモニター調査を実施しました。
世界的な利用が拡大するCBD(カンナビジオール)ですが、近年は欧米を中心に、犬や猫などの動物への利用も広がりを見せており、ペットのへの使用に関る研究も進められています。
株式会社ウェルファーマ(代表取締役:福田一生)が製造・販売を行う犬猫用CBDブランドM&N'sCBDは、犬の関節炎とそれに伴う歩行や睡眠の不調が気になる犬モニターを募り、獣医師監修の下でCBDオイルの有用性を調査研究いたしました。
調査方法
対象の犬は下記項目において計4回の診察により、オイル摂取後の効果を計測しました。
<検査指標>
・日中の活動量定量的データ(活動量計装着)
・夜間の活動量定量的データ(活動量計装着)
・関節可動域の角度
・Body Condition Score
・Mussle Condition Score
・痛み評価指標(CBPI)
・その他問診による健康状態チェック
・飼い主アンケート
<実施期間>
・2週間の先行期間中では、CBDオイルやその他のサプリメントを接種せずに通常通り生活。
・2週間後、CBD1%含有オイルを体重別摂取目安量(2mg/kg)を14日間継続的に与え、活動量計での日中の活動量の比較、夜間の活動量の比較、また、ペインスケール(CIBP)にて痛みや生活の充実度を評価。
・さらに14日後、同様の指標で計測。飼い主に対するCBD接種後アンケートへの回答。
<対象>
犬5頭
年齢:10歳~17歳
<協力獣医師>
埼玉県新座市 ふじわら動物病院 院長 藤原光宏先生
<活動量計・調査協力>
株式会社 日本動物高度医療センター Japan Animal Referral Medical Center(JARMeC)
プラスサイクル - 動物病院がつくった犬猫用活動量計
<調査で使用したCBDオイル>
・M&N's CBDオイル犬用(CBD1%または5%配合)
※犬の身体の大きさに合わせて、CBD2mg/kgの投与量になるようにコントロール
・CBD原料:CBDアイソレート(スイス産)
・キャリア:MCTオイル(ココナッツ由来)
・その他原材料:テルペン複数種
調査結果
【症例1】柴犬(♀)11歳:
▼研究参加前の状態
両後肢が膝関節が伸張して歩行。パット(肉球)の角化が起こり外側に負重がかかっていた。
▼活動量の変化
▼睡眠の変化
▼飼い主による定性評価コメント
CBDオイルを飲み始めてから、活動的になって、動きが軽い、ご機嫌な感じがある。
階段を上るときにたまに躓くようなしぐさも減り、散歩途中で座り込むことも少なくなった。また、パットの角化(固くなってしまうところ)は、サロンでカットしてもらっているが、固くなるのが遅くなり、やわらかい状態が続いているように感じる。
【獣医考察】
右後肢を伸ばす仕草、散歩の途中で座り込むことはなくなったことは、CBDオイルの効果があったのではないかと考える。
活動的になった、動きが軽い感じ、ご機嫌な感じがあり、CBDオイルによる効果と思われる。
後肢の根元を触るのを嫌がるのは変化なかった。
角化したパットをカットしたのち、角化しないで維持できるかどうかは、今後の経過を見る必要がある。可動域は元々いい状態なので、CBDオイルの投薬の後の状況は変化ない。
レントゲンの確認をしていないので、モンローウォークの原因が股関節形成不全症があるのかどうかはわからないが、今後痛みが出てくる可能性もあるので、CBDオイルでのケアをしておくのはいいことだと思う。
【症例2】ニューファンドランド(♂)7歳:
▼研究参加前の状態
右股関節形成不全による骨関節炎があった。
▼活動量の変化
▼飼い主による定性評価コメント
以前より痛みが特にひどい日は、首が回らず、ケージから出てこず、食事もしないほどだった。モニター中にも痛みがひどい日が摂取前、摂取期間中に1度ずつあったが、CBD摂取中には、活動量は減るが、食事をするなど痛みの軽減を感じた。
【獣医コメント】
CBDオイルを4週間投薬していただいて、CBDオイルにより、首の痛みの軽減、右後肢の痛みの軽減があったのかを判断するのは難しかった。首の痛み、右後肢の痛み、臀部の痛みにCBDオイルが効果があったのかどうなのか、CBDオイルを飲むことで症状が軽くすんだのかどうかは、今後CBDオイルを継続することで症状の軽減がみられるようであれば効果があると判断できると思う。
まとめ/考察
本モニターでは、関節の痛みを抱えた犬の痛みのケアにCBDの投与が有効である可能性が示唆された。
一方で、痛みの原因によっては外科治療による根本治療が必要と考えらえるケースも見られたため、CBDオイルによる緩和ケアでは不十分な場合もあった。
また研究途中で活動量計が外れてデータが取得できないケースもあり、今後症例数を増やした追加研究が必要とされる。
その他の定性評価の結果として、シニア期の諸症状に関して以下のような改善も報告された。
・認知症状の改善(呼びかけに良く反応するなど)
・元気度、活発度の向上(機嫌がよい、室内で元気に遊ぶ、活動量が安定するなど)
・食欲が増した
・毛が禿げていたところに、毛が生えてきた
これらの症状の改善については、CBDがエンドカンナビノイドシステムを通じて身体の機能向上に寄与した可能性がある。継続して投与していくことにより、長期的な変化を検証していく必要がある。
株式会社ウェルファーマについて
【会社概要】
■株式会社ウェルファーマ
●代表取締役CEO:福田 一生
●本社所在地:東京都渋谷区渋谷2-4-3 JP渋谷1F/2F
●会社設立:2018年5月2日
●公式HP:https://wellpharma.co.jp/
【犬猫用CBDオイルの商品サンプル提供に関するお問い合わせ】
ウェルファーマでは、症例報告にご協力いただける獣医師の皆さまに、犬猫用CBDオイルの商品サンプルのご提供を行っております。
動物へのCBD利用に関する国内外の研究レポートのサマリーのご提供も行っております。
ペット用CBDオイルM&N'sのサンプル・資料にご興味がある獣医師・動物病院の方は下記よりお問い合わせください。
株式会社ウェルファーマ
担当:米山・谷口
電話:03-6868-8806(平日10:00-18:00)
メール:contact@wellpharma.co.jp
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