育休者から就活生へのメッセージ ~働く未来のじぶんにつながるトークイベントを開催~

<イベントレポート>大学教授×育休コミュニティ代表「働く未来のじぶんを描こう」

育休コミュニティ MIRAIS

 育休コミュニティ MIRAIS(ミライズ)(以下、MIRAIS)は、3月9日(水)に椙山女学園大学教育学部・山田真紀教授をゲストにお招きし、MIRAIS代表・栗林真由美とのオンライントークイベント「働く未来のじぶんを描こう」を開催しました。
 MIRAISメンバーが育休者の立場から、「ワークキャリアの構築や、出産などライフイベントついて、就職する前に知っていればよかったと思うこと」を起点に、就活生を対象に企画した本イベント。教育者として大学生に接しながらご自身も3児の母である山田教授と、2度の育休からの復職を経て現在進行形でワークキャリアを築いている栗林―2人からのメッセージは、時に迷い悩みながらも、自分の「やりたいこと」を大切に、自分軸を持って前に進む勇気を与えてくれるものでした。

 
  • 「働く未来」の不安解消へのヒント
 「子育てしながら働くのは大変そう…」「自己実現のために仕事をしたいけれど、子どもや家庭に負担をかけるほど無理はしたくない…」山田教授が学生から進路相談を受ける際に、そのような不安な声をよく聞くとのこと。身近に理想のロールモデルがいないと、「働くということ」や「仕事と子育ての両立」について、想像することは難しいかもしれません。

 「『仕事に迷惑がかかるから』などといった理由で、妊娠のタイミングを図ることはありますか?」「産休・育休中の焦りはありますか?」など学生が疑問や不安に感じることに対して、栗林やMIRAISメンバーが自身の経験も含めて答えました。

 山田教授からは、男女共に育休取得が義務化されている海外の事例を紹介しつつ、「日本でも女性に限らず男性も、育休期間を人生を豊かにする『サバティカル(使途に制限がない職務を離れた長期休暇)』ととらえて過ごすとよいのではないか」と提言があり、MIRAISメンバーからも「育休中にMIRAISのコミュニティ活動に参加したことで、様々なメンバーに出会えたり、自分自身を振り返ったり、足りていないことを学んだりすることが出来た」と育休期間が育児だけではなく自分自身をアップデートする時間にもなったことを紹介しました。
 
  • 自分軸を持って未来に進もう
 栗林からは「自分軸を持って未来に進もう」をテーマに話しました。「自分軸とは『自分はどうしたいのか?』に答えられること。自分軸を見つけることで生きたい道を生きられる」、「軸は変わってもいいからまずは仮で決めてみよう」というメッセージに対して、「自分軸はブレたらいけないものだと思っていたが、価値観の変化に応じてその時々で変わってもよいものだと学んだ」、「どのように生きていきたいかイメージがつかずに過ごしていたが、自分へ問いかけ、書き出して整理しながら行動に移していきたい」と参加者から感想が寄せられました。

 最後に、山田教授から「仕事と子育ての両立は時間的には大変だが、仕事のストレスは子どもに癒され、子育てのストレスは仕事で発散出来るようになり、どちらも100点満点は取れなくても、『仕事60点+子育て60点=120点ですごい!』と自分に対して思えるようになった」とご自身の経験による前向きなメッセージをいただきました。

 本イベントを通して、育休をブランクととらえず、アップデートする時間として過ごす先輩の姿を知ってもらえたことは、就活生が「働くじぶん」をポジティブに描くヒントになったのではないでしょうか。MIRAISは、育休を変革し、仕事も子育てもポジティブに楽しむことが出来、全ての人が笑顔でいられる社会をつくることを、これからも目指していきます。

 



<登壇者紹介>

山田 真紀(やまだ まき)
椙山女学園大学教育学部教授。専門は教育社会学と特別活動論。大学では1年次必修の「女性とキャリア」の授業を担当。中3・小6・小4の3児を育てる親でもある。
最終学歴:東京大学大学院教育学研究科博士課程
研究テーマ:「特別活動」に関する研究 、教科外活動の国際比較研究(オーストラリア) 、非正規雇用教員の実態と課題に関する研究
所属学会:日本教育学会、日本教育社会学会、日本特別活動学会、日本教師教育学会、オセアニア教育学会
 

栗林 真由美(くりばやし まゆみ)
某クラウド事業会社勤務。 第一子育休中に「子どもがいても思いっきり働く準備期間」とテーマを掲げ、「育休プチMBA勉強会立ち上げ」「ママボノ」「自由大学」などに奔走。 日経DUAL、東京FM、複数のWEBメディアに取り上げられる。 復帰後、社内で時短勤務として初めて昇格。 第二子の育休中に「『なんとなく育休』をなくしたい」想いから2018年8月末に「育休コミュニティ MIRAIS」を立ち上げ。延べ720名以上が参加。 復帰後、本業の傍ら、MIRAISを主宰。2度目の昇格。 2021年4月より、倍率4倍・満員御礼の3ヶ月で子どもがいるからこそ理想のキャリアを築くワーママ向けのアカデミーを開講中。


<育休コミュニティ MIRAIS(ミライズ)について>


団体名 : 育休コミュニティ MIRAIS
代表者 : 栗林 真由美
発 足 : 2018年8月
URL    :https://www.ikukyu-mirais.com/

 2018年8月に代表 栗林真由美氏が「『なんとなく育休』をなくしたい」をミッションに立ち上げた産育休者のコミュニティ。オンラインを中心に、イベントや企業コラボレーションなどの活動を行い、未経験分野にチャレンジしたり、育休をともに過ごす仲間と交流したりと「有意義な育休を過ごす」場を提供してきました。これまでの参加者は延べ720名(2021年10月時点)。

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会社概要

育休コミュニティ MIRAIS

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URL
https://www.ikukyu-mirais.com/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
神奈川県川崎市中原区井田1−34−43
電話番号
090-8057-7492
代表者名
栗林 真由美
上場
未上場
資本金
-
設立
2018年08月