年の瀬に防犯意識について振り返り!セコムが第11回「日本人の不安に関する意識調査」を実施

セコム株式会社

治安悪化の可能性があると思う人が7割に上る一方、防犯対策をしている人はわずか4割以下にとどまる
「犯罪被害の不安は話しにくい」人は半数以上、「夜道では急がないと不安」な女性は男性の2倍にも
 年末のこの時期に合わせ1年間の振り返りとして、セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:尾関一郎)は全国の20歳~69歳の男女500人を対象に「日本人の不安に関する意識調査」を実施しました。
 その結果、最近何かに不安を感じている人が約6割いる一方で、防犯対策を実施している人は4割以下(38.2%)にとどまることが分かりました。具体的な防犯対策としては「夜は明るい道を通る」「人通りの少ない場所は避ける」など身近な対策から取り入れている人が多い結果となりました。また、半数以上が「犯罪被害の不安は人に話しにくい」と回答し、何かあっても周囲に相談しづらい状況が明らかになりました。
 なお、本調査結果を踏まえたセコムIS 研究所の研究員・濱田宏彰の分析とコメントも掲載しています。
◆全ての調査結果は以下のURLからダウンロードできます。ぜひ、ご活用ください。
URL:https://www.secom.co.jp/corporate/release/2022/pdf_DL/nr_20221205.pdf
  • サマリ① 7割以上が治安の悪化を懸念も、防犯対策をしている人は38.2%にとどまる

●最近何かに不安を感じている人は57.0%。最近1年で不安を感じた事件・事故は「無差別の通り魔事件」(25.4%)や「SNSをきっかけとした犯罪」(24.2%)が上位に挙がる。
●防犯対策をしている人の割合は38.2%で、具体的な対策は「夜は街灯などで明るい道を通るようにしている」(48.7%)が1位。
●ネットセキュリティ対策でPC・スマホにパスワードを設定している人は3人に1人。
  • サマリ② 暴力や性被害などの不安を感じた際、「何もできなかった」という人が約4割 

●これまで暴力や性被害などの不安を感じたことがある人は38.0%、具体的な内容は同率1位「痴漢・迷惑行為」「路上での強盗・暴行・傷害」(15.6%)、3位「ストーカー」(9.8%)。
●不安を感じた時の対応策として「逃げた」(28.9%)、「誰かに相談した」(21.6%)が上位に挙がる一方、「何もできなかった」という人も35.8%いる結果に。
  • サマリ③ 犯罪被害の不安「話しにくい」5割、「夜道は急がないと不安」な女性は男性の2倍以上

●防犯への考えでは、半数以上の人が「犯罪被害の不安は人に話しにくい」と回答。
●「夜道は急いで歩かないと不安」と回答した男性は30.0%である一方、女性は68.8%と2倍以上に上る。

 

調査概要
■実施時期:2022年11月2日(水)~ 11月4日(金)■調査手法:インターネット調査
■調査対象:全国の20歳~69歳の男女500人(性年代均等回収)
■調査機関:セコム株式会社調べ【実務委託先:楽天インサイト】
★構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。

 

  • 商品紹介・解説 身近な犯罪被害の不安対策に!セコムの見守りサービス
            セコムIS研究所 研究員・濱田に聞く、「犯罪被害の実態と対策方法」

サマリ① 7割以上が治安の悪化を懸念も、防犯対策をしている人は38.2%にとどまる
■最近何かに不安を感じている人は57.0%、事件・事故では「無差別の通り魔」やサイバー犯罪に不安

 最近何かに不安を感じているかを聞くと、「感じている」(「感じている」「どちらかといえば感じている」の合計)と回答した人は57.0%で、半数以上が不安を感じていることが分かりました【図1】。
 さらに、身近で発生し得るさまざまな事件・事故として、直近1年間で不安を感じたことがあるものについて聞くと、1位「無差別の通り魔事件」(25.4%)、 2位「SNSをきっかけとした犯罪」(24.2%)、3位「サイバーテロによる個人情報漏洩や被害」(19.6%)となり、SNSやネット上での事件・事故へ不安を抱く人も多いことが分かりました。【図2】。

 

■今後治安が悪化する可能性があると思う人が71.0%
  今後治安が悪化する可能性があると思うかと聞くと、71.0%の人が「治安悪化の可能性があると思う」(「治安悪化の可能性があると思う」「どちらかといえば治安悪化の可能性があると思う」の合計)と回答しました【図3】。







■具体的な防犯対策は身近な場面における対策が上位

 防犯対策の実施有無を聞くと、「防犯対策をしている」と回答した人は38.2%となり、4割以下にとどまりました【図4】。
 具体的な防犯対策の上位は「夜は街灯などで明るい道を通るようにしている」「人通りの少ない場所などは避けるようにしている」「歩きスマホ等はせず、周囲の気配に気を付けて歩いている」で、身近な場面で防犯を意識している人が多いようです。性別に見てみると、「夜は街灯などで明るい道を選ぶようにしている」や「人通りの少ない場所などは避けるようにしている」などは男性よりも女性で高い一方、「ウイルス対策ソフトやアプリを使っている」の割合は女性よりも男性で高くなっています【図5】。


■ネットトラブルへの対策、PC・スマホへのパスワード設定はわずか3人に1人程度
 インターネットやSNS悪用などの犯罪への対策を聞くと、「不審なメールは開封せずに削除している」(41.6%)が最多でした。次いで「PC、スマホにパスワードを設定している」割合はわずか34.2%で、「自分の顔写真を投稿しない」(32.8%)、「自分の位置情報がわかる情報を投稿しない」(29.4%)、「SNS投稿の公開範囲を限定している」(19.0%)といった、SNSでのプライバシー保護の対策率も2割~3割にとどまっています【図6】。


サマリ② ​暴力や性被害などの不安を感じた際、「何もできなかった」という人が約4割

■暴力や性被害への不安を感じたことがある人は約4割、最も多かったのは「痴漢・迷惑行為」
 暴力や性被害などの犯罪に関して、巻き込まれる不安を感じたことがあるかと聞くと約4割の人が「不安を感じたことがある」と回答しました【図7】。
 具体的に不安を感じた犯罪の内容は、同率1位で「痴漢・迷惑行為」「路上での強盗(ひったくり)・暴行・傷害」(15.6%)、3位「ストーカー」(9.8%)となりました。女性は「痴漢・迷惑行為」、「ストーカー」などの項目で男性よりも多くの人が不安を感じたことがあるのに対し、男性は「路上での強盗(ひったくり)・暴行・傷害」、「脅迫」などの項目で女性よりも割合が高い結果になりました【図8】。

不安を感じた時にできた対応「逃げた」は3割以下にとどまる
 犯罪被害の不安を感じた時にとった対応を聞くと、「逃げた」(28.9%)や「誰かに相談した」(21.6%)などが上位に挙げられましたが、最も多かったのは「何もできなかった」(35.8%)という結果でした。その割合は男性の方が多く、ほかにも「誰かに相談した」や「周りの人に助けを求めた」の割合が女性に比べ低いことからも、犯罪への不安を誰かに相談しづらい様子が推察できます。一方で女性は犯人に対して抵抗した」「大声をあげた」割合が男性と比べて低いことから、相手に抵抗することの難しさも不安の要因になっていると考えられます【図9】。


サマリ③ ​犯罪被害の不安「話しにくい」5割、「夜道は急がないと不安」な女性は男性の2倍以上
■犯罪への不安と気遣いの表れか?男女ともに「夜道」の防犯に対して不安感あり
 防犯に対する考えを聞くと、半数以上の人が「犯罪被害の不安は人に話しにくいと思う」(51.6%)と回答しました。
 さらに防犯に対するさまざまな心掛けについて聞くと、「夜道では急いで歩かないと不安に思う」割合は全体では49.4%ですが、女性では68.8%と約20ポイント高くなっています。一方で、「夜道で異性に近づくと怖がらせているのではと思う」割合は全体では39.4%ですが、男性では52.8%と10ポイント以上高くなっています。その結果か、男性の約5割超が「混雑した電車やバスの中で異性に近づかないようにしている」(55.6%)、「夜道で異性が歩いていたら近づかないようにしている」(58.4%)と回答しており、他人を怖がらせるのではないかという不安が、行動にも表れていることがうかがえます【図10】。

■電話、自宅、帰り道…不安経験率は女性の方が高いものの、男性も7割以上が不安を感じている
 これまで不安を感じたことがあるシチュエーションについて、「知らない電話番号から着信がある」(51.6%)が最も多く半数以上という結果でした。次いで「自宅に知らない人が訪ねてくる」(34.8%)、「帰り道に後ろから人がついてくる」(32.6%)、「近隣で罵声や大きな声が聞こえる」(32.4%)といったシチュエーションも3人に1人が不安に感じる経験をしており、いずれも不安を感じた割合は女性が高くなっています。
 また、女性では「帰り道に後ろから車やバイクが近づいてくる」(36.0%)、「エレベーターで知らない人と乗り合わせる」(34.4%)といったシチュエーションでも不安を感じている割合が高く、男性より20ポイント以上高い結果となりました。
 不安を感じたことがある割合は女性で特に高くなっているものの、下記のいずれかのシチュエーションを経験し不安を感じたことがある割合は全体76.8%、女性82.4%、男性71.2%となっており(全体から「特に不安を感じるシチュエーションはない」回答者を除いた割合)、男性も7割以上が何らかの不安を感じたことがあると分かります【図11】。


商品紹介・解説
身近な犯罪被害の不安対策に!セコムの見守りサービス
セコム IS研究所 研究員・濱田に聞く、「犯罪被害の実態と対策方法」

■暗い夜道でも安心の「ココセコム」
 GPSを使った位置情報提供システムです。大切な人や物の位置が確認できるほか、ボタンを押すだけで万一の時はセコムへ通報でき、要請に応じて警備員が駆け付けます。暗い夜道などで不安なときは自動通報機能「みつめてセコム」をセットすると安全な場所までセコムが見守ります。

<料金>
・加入料金         :4,500円(税込4,950円)
・基本料金(月額)      :1,200円(税込1,320円)
・位置チェック料金
  ‐インターネットで検索 :基本料金(月額)に含む
  ‐オペレーター対応   :200円(税込220円)/回
・セコムかけつけ料金    :10,000円(税込11,000円)
<サービス詳細>
https://www.855756.com/
 

■「セコム防犯ブログ」

防犯、防災などご家庭の安全に役立つ情報をお届けする情報サイトです。セコムIS研究所でリスクマネジメントに関する研究を行う研究員・濱田がモデレーターを務めています。

<ウェブサイト>
https://www.secom.co.jp/homesecurity/bouhan/ 

■セコムIS研究所の研究員・濱田宏彰が対策を紹介
 今回さまざまな視点で「不安」をひも解いてきましたが、本文に載せきれなかった調査結果も数多くあります。不安への対策方法に先んじて、まずはその内容についてご紹介します。
 最近何かに不安を感じているという人が57.0%に上りましたが、不安を解消するための対策をしている人は29.8%と3割にも満たなく、多くの人が「自分だけは大丈夫」という心理が働く「正常性バイアス」によって対策を講じられていないと読み取れます。
 防犯対策をしていない人は61.8%と例年と大きく変わらず、対策をしない理由では対策方法が分からないという人が40.5%で最も多いことから、まずは具体的な防犯対策の例を知ることが重要と言えます。実際に犯罪被害にあったことでは「痴漢・迷惑行為」(10.0%)、「ストーカー」(4.6%)が上位で、女性の回答が全体を押し上げているほか、女性の20代、30代では「答えたくない」と回答した人も20.0%以上いることから何らかの被害にあっていると推察されます。20代では、防犯対策をすることで「周囲の人を不快にさせそう」(39.0%)と考える人がほかの年代に比べて多く、「犯罪被害の不安は身近な人にも話しにくい」という人は全体で43.8%にも上りました。
 何らかの犯罪被害にあった場合、金銭的・身体的な被害だけでなく、精神的にも大きなダメージを受けてしまうもの。前述の「正常性バイアス」や周囲への気遣いから対策を講じられていない人もいると考えられますが、「安全・安心」な日常のために防犯対策は不可欠です。まずは自宅や通勤エリアなどの身近なところでどのような犯罪が発生しているか、ニュースや自治体・警察等が発信しているSNSなどから情報収集をして“自分ごと化”することが防犯対策への第一歩。その上で、自宅ではごみ捨てなどの数分でも施錠をするほか、外では歩きスマホをせず周囲に気を配りながら歩くことなど、できることから取り組んでいただきたいと思います。


セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ 研究員・濱田宏彰

シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事

 


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本社所在地
東京都渋谷区神宮前1丁目5番1号
電話番号
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代表者名
尾関 一郎
上場
東証1部
資本金
664億円
設立
1962年07月