「FUKUVI 3D Printing Hub」創設に関するお知らせ
−廃棄物を価値ある製品へ再⽣する独⾃の3D造形技術で循環型社会の実現に貢献−
フクビ化学⼯業株式会社は、⾃社が⻑年培ってきた樹脂材料開発技術および成形加⼯技術を活⽤し、廃プラスチックや⾷品残渣などの未利⽤資源を価値ある製品へと再⽣する新たな取り組みとして、「FUKUVI 3D Printing Hub」を創設いたします。従来は廃棄されていた資源を原料化し、3Dプリンティング技術によって家具、建材、モニュメントなどのオーダーメイド製品へアップサイクルすることで、企業や⾃治体が抱える廃棄物課題の解決と資源循環の促進を⽬指すものです。フクビが⻑年培ってきた異形押出成形技術に加え、新たに3Dプリンティング技術をラインナップ化し、⽤途や要求仕様に応じて最適な加⼯⽅法を選択することで、量産品からオーダーメイド品まで幅広いニーズに対応いたします。

■創設の背景
当社は第7次中期経営計画において「循環型ビジネス拡⼤」を重点戦略の⼀つに掲げ、「Revalue(再価値化)」を推進する⼀⽅で、当社のコア技術である異形押出成形は、⾼品質かつ⼤量⽣産に優れる反⾯、⼩ロット・特注デザインへの対応、複雑な三次元形状の実現、リサイクル材料の柔軟な活⽤といった市場ニーズに対して制約がありました。
こうした課題を解決する技術として着⽬したのが3Dプリンティングです。⾦型を必要とせず、⾃由度の⾼い製品設計が可能であることから、多様化する顧客ニーズに応える新たな製造⼿法として検討を進めてきました。
■FUKUVI 3D Printing Hubの特徴
1.未利⽤資源を価値ある製品へアップサイクル
廃プラスチック、⽊粉、コーヒーかすなどの未利⽤資源を原料として活⽤し、オーダーメイド製品を 製造・提供します。単なるリサイクルに留まらず、顧客が抱える廃棄物課題を新たな価値へとつなげるソリューションビジネスを展開します。
2.原料開発から製品評価までの⼀貫体制
当社は樹脂配合技術を活かし、バイオマス材やリサイクル材に最適化したオリジナルのペレットやフィラメントの開発・製造が可能です。また、設計、プログラミング、造形、評価まで、3D造形によるものづくりに必要な⼯程を⼀貫して実施できる体制を整えています。
3.⾃由度の⾼いデザイン表現
デジタル設計技術により、従来⼯法では実現が困難であった複雑形状や意匠性の⾼い製品設計が可能です。顧客ごとのニーズに応じたカスタマイズ製品を提供し、新たな価値創造に挑戦します。
■開発事例
⽊粉⼊りフィラメント
⽊質素材と樹脂を組み合わせた独⾃の⽊粉⼊りフィラメント。⽊のぬくもりを感じられる⾃然な質感と成形⾃由度を兼ね備え、インテリア製品や⽣活雑貨向け製品への展開を進めています。フクビが培ってきた樹脂配合技術を活かし、市販材料では実現できない独⾃素材として開発しています。

コーヒーグラウンズ⼊り樹脂ペレット
コーヒーの搾りかす(コーヒーグラウンズ)を配合した樹脂ペレット。従来は廃棄されていた⾷品残渣を新たな原料として活⽤することで、資源循環と廃棄物削減に貢献します。フクビ独⾃の配合技術により、⾷品残渣を含みながらも安定した成形性を実現しており、⼤型3Dプリンターによる製品製造にも対応可能です。企業が抱える廃棄物課題を「価値ある素材」へ転換する象徴的な取り組みです。

⽊質バイオマス素材を活⽤したベンチ・プランター
⽊質バイオマス素材を含む材料を⽤いて⼤型3Dプリンターで製作したベンチとプランター。従来の⼤量⽣産向け⼯法では難しい⾃由なデザインや⼩ロット⽣産に対応できることが特徴で、公共空間や商業施設などに新たな価値を提供します。材料そのものに環境配慮性を持たせるだけでなく、設計から製造までデジタル化することで、資源使⽤量の最適化にも貢献します。今後は地域資源や顧客由来の廃材を活⽤するアップサイクル製品への展開も⽬指しています。



■今後の展望
「FUKUVI 3D Printing Hub」は、企業・⾃治体・教育機関などとの共創を通じて、地域や産業が抱える廃棄物課題を新たな価値へ転換するプラットフォームとして発展させていきます。廃棄物を単に処理するのではなく、「地域資源」や「新たな原材料」として捉え直し、素材開発から製品設計、3D造形、評価までを⼀貫して⾏うことで、循環型社会の実現に貢献します。フクビが⻑年培ってきた樹脂材料開発技術や成形加⼯技術と、3Dプリンティングの⾼い設計⾃由度を融合することで、これまで活⽤が難しかった未利⽤資源にも新たな可能性を⾒出していきます。
今後は、廃プラスチックのアップサイクル、⾷品残渣の有効活⽤、林業由来の⽊質バイオマスなど地域資源を活⽤したプロダクト開発を推進するとともに、3Dプリンティングによる⼤型屋外家具や景観分野向け製品への展開を進めていく予定です。また、企業や⾃治体が抱える廃棄物課題に対して、原料開発から製品化までをトータルで提案するソリューション型ビジネスを拡⼤し、それぞれの地域や企業に最適な循環モデルの構築を⽬指します。
当社はこれからも、「技術で価値を再創造する」企業として、持続可能な社会の実現と新たな事業機会の創出に挑戦し続けます。そして、「FUKUVI 3D Printing Hub」を通じて、資源循環とものづくりをつなぐ新たなプラットフォームを構築し、環境課題と産業課題を同時に解決するイノベーションの創出を⽬指します。
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