NanoFrontier、文部科学大臣より科研費の「研究機関」に指定
東北大学発スタートアップが科研費への応募資格を取得──科研費で研究する研究者の採用を強化
NanoFrontier株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役:井上 誠也、以下「NanoFrontier」)は、2026年6月26日付で、文部科学大臣より科学研究費補助金取扱規程第2条第4項に規定する「研究機関」として指定されたことをお知らせいたします(機関番号:91304)。
本指定により、当社に所属する研究者は、大学等の研究者と同様に科学研究費助成事業(以下「科研費」)へ応募することが可能となりました。あわせて当社は、現在科研費による研究課題を実施中の方、およびこれから科研費の取得を目指す方を対象とした研究者採用を強化いたします。

指定申請の概要
科研費は、人文学・社会科学から自然科学まで全ての分野にわたる学術研究を支援する、国の競争的研究資金制度です。大学や国立研究機関等に所属する研究者が主な応募者ですが、民間企業に所属する研究者が科研費に応募するためには、所属機関が文部科学大臣の指定する「研究機関」となる必要があります。指定にあたっては、研究を目的とする機関であること、研究に専従する研究組織が確立されていること、研究者が自発的に研究計画を立案・実施し、研究成果を自らの判断で公表できる環境が制度として整備されていることなどの基準を満たすことが求められます。
今回の指定により、当社はこれらの基準を満たす研究機関として、科研費に係る各種手続きを行うことが可能となりました。
指定申請の背景
当社が取り組むナノ材料合成は、材料科学・化学工学・情報科学が交差する学際領域であり、短期的な製品開発だけでは探究しきれない基礎的・学術的課題が数多く残されています。当社は、事業活動と並行してこれらの課題に中長期の視点で取り組むため、本指定の取得を申請いたしました。
科研費を活用して取り組みたい研究領域として、当社は以下を想定しています。
① ナノ粒子の構造制御メカニズムの解明
ナノ粒子の粒径・形態・表面特性を精密に制御するためには、合成プロセスにおける反応条件と生成物構造の関係を系統的に明らかにする必要があります。経験的知見に依存してきたこの領域を、学術的アプローチにより体系化します。
② AI・シミュレーションを活用したナノ材料設計プロセスの最適化
当社が保有するAI駆動型の研究開発自動化パイプラインを基盤に、材料データの生成・収集手法、特徴量設計、予測モデルの構築と検証を、学術的な厳密性をもって研究します。
③ 環境・エネルギー分野への応用に向けた基盤研究
PFAS(有機フッ素化合物)の高感度検知技術、次世代電池材料へのナノ粒子応用、熱流体分野におけるナノ材料の機能発現メカニズムの解明など、社会課題の解決に直結するテーマの基礎的知見を蓄積します。
研究者の採用について
科研費は、研究者の自由な発想と知的好奇心に基づく学術研究を支援する制度です。その対象に企業が含まれるということは、基礎研究は大学だけが担うものではなく、企業もまた新たな知を創造する主体であるという考え方が、制度として認められていることを意味します。当社は、この考え方を体現する企業でありたいと考えています。
本指定により、当社に所属する研究者は科研費への応募・実施が可能となり、学術研究と事業活動を両立できる環境が整いました。当社では本指定を機に、以下のような研究者の採用を積極的に行ってまいります。
現在科研費の研究課題を実施中の研究者の方 ― 所属ではなく、テーマでキャリアを選べるように
所定の手続きを経ることで、進行中の研究課題を当社で継続いただくことが可能です。手続きの可否や進め方は研究種目・時期等の条件により異なりますので、まずは個別にご相談ください。
企業においても学術研究を継続できる環境が整うことは、大学・企業・研究機関の間の人材流動性を高めます。研究者が「どこに所属しているか」ではなく「どのような研究テーマに取り組むか」を軸にキャリアを選択できる状態こそが、真の意味でボーダーレスな産学連携の基盤になると考えています。
これから科研費の取得を目指す研究者の方 ― 企業に所属しながら、研究者であり続ける
当社を応募機関として、若手研究・基盤研究等への新規応募が可能です。研究計画の立案から応募手続きまで、経営陣・事務局が一体となって支援します。
当社は、研究者が自発的に研究計画を立案・実施し、研究成果を自らの判断で公表できることを社内規程として明文化しており、企業に所属しながら研究者としての自律性とキャリアを維持・発展できる環境づくりに取り組んでいます。
基礎研究と事業開発の両方に関心のある方 ― 知的探究が、社会実装まで届く場所へ
東北大学片平キャンパス内という立地を活かし、大学との連携のもとで、基礎研究と事業開発の双方に携わる研究キャリアを構築できます。
学術研究は、必ずしも短期的な実用化を目的とするものではありません。しかし、だからこそ、知的探究から生まれた成果が企業を通じて円滑に社会実装されたとき、学理・原理に裏打ちされた技術として、長期的な利益と持続的な技術革新を生み出すと考えています。当社は、基礎研究と社会実装を分断せず、一体のものとして推進します。
採用に関するお問い合わせ・ご応募は、当社採用サイトよりご連絡ください。
採用サイト:https://careers.nanofrontier.jp/
代表コメント
「このたびの研究機関指定を大変光栄に思います。当社は東北大学のナノ粒子生成技術を基盤とするスタートアップであり、事業化と並行して、その土台となる学術研究の蓄積を大切にしてきました。本指定により、科研費を活用しながら基礎研究と社会実装を一体的に推進する体制が整いました。現在科研費の課題を実施中の研究者の方、これから応募を目指す研究者の方にとって、当社が研究キャリアの選択肢の一つとなれるよう、研究環境の整備と採用に取り組んでまいります。」
(代表取締役 井上 誠也)
科学研究費助成事業(科研費)について
科研費は、人文学・社会科学から自然科学まで全ての分野にわたる「学術研究」(研究者の自由な発想に基づく研究)を格段に発展させることを目的とする、国の競争的研究資金です。文部科学省および独立行政法人日本学術振興会が実施しており、ピアレビューによる審査を経て、独創的・先駆的な研究に対する助成が行われます。
文部科学省 科研費ページ:https://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/main5_a5.htm
日本学術振興会 科研費ページ:https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/
会社概要
会社名:NanoFrontier株式会社
代表者:代表取締役 井上 誠也 取締役兼CTO 岡 弘樹
所在地:宮城県仙台市青葉区片平2-1-1 東北大学産学連携先端材料研究開発センター215号室
設立:2025年4月7日
事業内容:
有機ナノ粒子化技術を用いた試薬品・機能性材料の研究開発、製造および販売
有機ナノ粒子の製造受託および関連技術の提供
有機ナノ粒子化技術分野における技術ライセンスの供与および技術コンサルティング
公式サイト:https://nanofrontier.jp
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