【導入事例】福井県「災害発生時に、ビジュアルデータで現場の状況を迅速に把握」
AI x SNS、リアルタイム危機管理情報サービス『Spectee Pro』を活用し災害対応を効率化
福井県では、2019年から県の災害・危機管理対応として『Spectee Pro』を正式導入しています。そこで、『Spectee Pro』の導入のきっかけや、実際に活用する現場の声を伺いました。
- 『Spectee Pro』を導入したきっかけ
2018年2月の豪雪で、現場の情報を入手するのに5時間かかった
県内で災害が発生し、県庁として対策の必要があるときに、被害があるかどうかの把握もすごく重要なんですが、今どうなっているかという状況をまず知らないと判断ができません。これまで現場の状況確認は、県庁から職員が現場へ行って写真や映像を撮って、それをメールで送るという方法を取っていました。これでは時間がかかってしまっていて、そもそも現場に行っているのでは間に合わない。一般の方からの情報を入手するにはやはりSNSが一番早いのではないかと考えていたときに「スペクティ」のことを知りました。速報性が高く、AIの解析によって数ある投稿から無駄を排除して情報を得られるということで、われわれ行政にとってもありがたいサービスだなというところで導入に至りました。
2018年2月に福井県を中心に北陸では大雪となり、福井市では140cmを超える積雪を観測。その際に、福井県の交通の要である国道8号で、最大1,500台程度の車がスタックし、雪の中で長期間の渋滞を起こしたのですが、その情報を県が入手するのに時間を要したことが導入のきっかけの一つとなりました。
- 『Spectee Pro』の利用シーン
絞り込みやメール配信で、近隣県も含めて情報を収集
現在は、防災担当部局と土木部局で利用しています。危機対策・防災課では福井県と石川県、富山県、滋賀県など近隣県で絞り込んでスペクティのホーム画面をテレビに常時表示しています。他県で起きた事象も福井県に影響がある可能性があるためです。
土木部では、災害対応を担当する部署が複数にまたがっており、、1つのモニター上で全員が情報を確認することは難しいため、今は主にメール配信を合わせて利用しています。実は、導入したときはメール配信が必要かどうか懐疑的なところがあったのですが、使ってみるとこれが大変便利で。メールで入ってきた情報を自動的に庁内のチャットツールに展開して、誰がどう対応したかまで確認できるようにして活用しています。
- 『Spectee Pro』を導入してみて
ビジュアルデータを迅速に入手できるので、現場に行く頻度が減った
現時点では導入してからは大きな災害は発生していないのですが、2019年6月に永平寺町で工場火災があった際に、スペクティに火災現場の写真が配信されていて、幹部職員への報告や職員間での情報共有がスムーズにおこなわれました。
発生の第一報が早いのが何よりも効果的だなと思っていまして、火事などがあったときには通常は最初に消防から連絡があるのですが、ある程度時間がたってから報告が有る場合もあります。それがスペクティを使うことで、自分たちでいち早く覚知できて現場の状況がわかる。そこからすぐに情報収集する体制に移れるというのはすごく効果的だなと思います。
災害発生時にはまずは被害状況がどうなっているのかという情報が必要になるので、現場の様子がわかる写真や映像があるのとないのではかなり大きな差になっています。
また、地図表示機能も、紙の地図を開く手間が省けるようになったので助かっています。第一報は口頭で場所を聞くことが多く、土地勘がないと住宅地図のどこかを探すのにも時間がかかるため、だいたいの場所をひと目で確認できるのはありがたいです。
道路管理者が異なる道路情報をすばやくキャッチ
地方では自動車利用率も高いので、大規模な交通事故や土砂崩れ、浸水といった道路の障害情報をスペクティで確認できるため、県道の管理者としての対応を素早く行うことができると感じています。
今は、メールの通知も、福井県に加えて隣接する石川県や滋賀県の情報も届くようにしていただいてます。たとえば福井県を通る国道8号の付近で火災や大規模の事故が発生したときに、一部が止まってしまうと福井県まで影響があることもあるので、主要な幹線道路などの状況確認に使っています。実際に、北陸自動車道において大規模な交通事故が発生し、通行止めになったという情報をスペクティで覚知したということがありました。
また、2018年2月豪雪の際には、NEXCO中日本、国土交通省、福井県で通行規制等の情報共有がスムーズにできていなかったという点が課題の一つでしたので、ほかの道路管理者の道路で発生した事故などの情報収集に役立てています。
- 今後の展望
県民のSNS利用率の低さが課題。クローズドな情報の収集も視野に
北陸ではスマホユーザが全国平均と比べて少ないという事情もあるんですけれども、県民性もあってか、なかなかTwitterなどをオープンに使っているひとは少ないんです。そのため、やはりクローズドのコミュニケーションサービスからの情報も併せて扱えるようにしたほうが良いなという思いもあります。
ただ、一方で被害情報がたくさん来るだけでは職員の数も当然限られているので処理しきれない。そういう部分でたとえばスペクティの技術を生かしてフィルタリングされた情報を受け取れると、精度も高く、かつ情報量も今よりも福井県の場合ぐっと上がると思います。一般の方からもより身近な情報をより気軽に送ってもらえるのではないかと思うのでそういったところもできると良いかなと思っています。
現在、福井県では災害情報システムを再構築しているところで、それと連携してスペクティの情報も取り込み一目でわかるようなのができると、より迅速に災害対応にあたることができると考えています。
『Spectee Pro』無料トライアル受付中
国内契約社数 No.1、自治体採用数 No.1
AIリアルタイム危機管理情報サービス『Spectee Pro』は、AIを活用し、SNSから災害・危機管理情報を、どこよりも速く、正確に、100以上のカテゴリーの情報を地図表示とともにわかりやすく通知します。また、スペクティでは、デマや誤情報、情報の重要度などを的確に分析するとともに、24時間対応の専門オペレーションチーム(情報分析官)による情報の精査も合わせて行うことで、現場の最前線で働く職員の方々が情報に惑わされないように、万全の体制をお客様をサポートしていきます。現在、国内殆どの報道機関で採用され、多くの自治体や官公庁、鉄道、航空、道路、電力やガスなどのインフラ企業、多くの店舗を持つ流通・小売企業、複数の工場を持つ製造業、保険・金融機関など様々な企業で導入が進んでいます。
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- 日時:2020年3月実施
- 安全環境部危機対策・防災課 危機対策・国民保護グループ 高橋拓磨 様
- 土木部 政策推進グループ 山本大貴 様
■ 株式会社Specteeについて
多くの企業や自治体で採用されているAIリアルタイム危機管理情報サービス「Spectee(スペクティ)」を中心に、AI等の最先端技術を活用し、SNSやカメラ・センサーなどを解析し、災害関連情報、感染症情報、企業のリスク情報などをいち早く正確に提供を行っています。すべての人が安全で豊かな生活を送れる社会の創造を目指しています。
<会社概要>
会社名 : 株式会社 Spectee (スペクティ)
代表取締役 : 村上 建治郎
会社設立年 : 2011年
資本金 : 約7億円(資本準備金含む)
事業概要:AI等の最先端技術を活用した災害・危機管理情報サービス
本社所在地 :東京都千代田区五番町 12-3
ホームページ: https://spectee.co.jp
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