エイシング、類似度判定ソフト『AiirDTW』をリリース
~時系列データのばらつきを吸収しながらパターンマッチング~
■ 『AiirDTW』の開発経緯
エイシングではマイコンにも組み込める省メモリで、オンデバイス追加学習も可能なAIを独自に開発してきました。しかしながら、より付加価値の高いソリューションの提供を目指し、AI(機械学習)データの前処理や後処理に使用できるアルゴリズムとしてDTWに着目して開発に着手しました。そしてこの度、パターン類似度を算出するアルゴリズムであるDTWを、ユーザーが簡便に利用できるようにするためのソフトウェアとして『AiirDTW』の開発を完了したため、2023年7月末に評価版をリリースしました。
■ エイシングのAiiRシリーズ
エイシングはこれまでに省メモリなAIをAiiR(AI in Real Time)シリーズとして独自開発してきました。今回リリースする『AiirDTW』は、機械制御向けAI 『MEMORY SAVING TREE』、異常検知向けAI 『MSAT++』、画像認識AI『AiirDNN』に続く新しいAiiRシリーズのラインナップです。
■ 『AiirDTW』の特徴と利用の流れ
組み込み機器で使用し、センサからの入力データを解析することでデータの傾向を把握したり、異常が発生していないかを確認したりといった適用が考えられます。登録した波形と入力された波形の類似度、振幅や位相のずれ、間延びなどを判定することで、高い精度でのパターンマッチングを実現します。
■ 『AiirDTW』の活用シーン
工場等さまざまな騒音が発生している環境においても、登録した波形と似ている特定の入力波形(音やセンサデータ等)を判別することができます。
例1) 検査工程において、製品や荷物の異常や正常の判別を自動で行える
例2) センシングデータの信号強度を判別してセンサの劣化を検知できる
株式会社エイシング
長年にわたる機械制御とAIに関する研究成果を基に2016年12月設立。2021年10月「CEATEC AWARD 2021」にて部門賞グランプリを受賞。2018年8月「大学発ベンチャー表彰2018~Award for Academic Startups~」における、経済産業大臣賞を受賞。2018年3月「起業家万博」にて総務大臣賞、2017年2月株式会社日本総合研究所主催「未来2017」最終選考会にて日本総研賞など、数多くのベンチャーアワードを受賞。末端機器で推論を行うエッジAIの中でも、推論に加え学習も可能で、より省メモリなエンドポイントAIを開発・提供している。
代表取締役CEO:出澤 純一
所在地:東京都港区赤坂6丁目19番45号赤坂メルクビル1F
設立:2016年12月8日
資本金:899百万円(資本準備金含む)
コーポレートサイト:https://aising.jp/
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