【埼玉県狭山市】誰もが安心して利用できる窓口へ。視覚障害者対応の「体験型研修」を市職員向けに初開催。
「見えない不安」を知り、より安心できる窓口へ

狭山市では、令和8年6月18日(木)、狭山視覚障害者の会の方々を講師に迎え、職員を対象とした特別研修「視覚障害者への対応」を実施いたしました。狭山市役所として初の試みとなった本研修には、多くの職員が参加し、実践的なコミュニケーションとサポートのあり方を学びました。
研修実施の背景
近年、市役所を訪れる市民の方々のニーズは多様化しており、誰もが安心して利用できる環境づくりの重要性が高まっています。障がいのある方も円滑にサービスを受けられる窓口を目指し、職員が視覚障害についての理解を深め、適切なサポートスキルを習得することを目的に本研修を企画しました。
研修のハイライト
講師を務めたのは「狭山視覚障害者の会」の方々です。単なる座学による視覚障害への基礎知識の習得にとどまらず、職員がアイマスクを装着し、実際に「誘導する側」と「誘導される側」の両方を体験することで、適切なサポートのあり方を深く学ぶプログラムを実施しました。
■ 講師が語った「視覚障害のある方の日常」
講師から、日常生活における工夫や当事者としての想いを伺いました。


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多様な見え方
視覚障害といっても、全盲の方だけでなく弱視の方など、その見え方は一人ひとり異なります。「困った時に周囲の方から助けてもらえるように」と、日常生活において常に笑顔で丁寧な言葉遣いを心がけているという講師のお話は、『誰もが安心して利用できる窓口とは何か』という接遇の本質的な問いに対し、改めて考えさせられる貴重な時間となりました。 -
「できること」の裏側にある、日常の努力
調味料は必ず元の場所に戻す、光を頼りにその日の服を選ぶ。講師の日常での工夫を伺う一方で、何事も視覚を頼りにする場合の約1.5倍の時間を要するという現実や、家事の判断の難しさといった葛藤も共有いただきました。「できないことも自分を許すしかない」という講師の切実な言葉からは、当事者が日々積み重ねている葛藤と努力が伝わりました。 -
「ミッション」として挑む日々の移動
電車やエレベーター、階段の利用は、当事者の方々にとって「ミッション」であるといいます。実践講義では、移動の際に「壁を背にして立つことで得られる安心感」や、「椅子の背もたれの有無」など、誘導する側が持つべき細やかな配慮について、当事者の視点からご教示いただきました。
■「見えない」を体験する――誘導の実践ワークショップ
座学の後、実際にアイマスクを装着し、白杖を使用して歩行する実体験を行いました。



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「見えない」不安を体感
職員からは「曲がる時の角度や距離感がつかめず、空間をイメージすることの難しさを痛感した。」「声かけ一つで安心感が全く違うことがわかった」といった声が上がりました。
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実践的な誘導技術の習得
講師の方々から、自然な誘導方法や場所を伝える際の具体的な言葉選びなど、日常業務ですぐに活かせる実践的なアドバイスをいただきました。
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コミュニケーションの質向上
ワークショップを通じて、障害の有無に関わらず「相手が何を求めているのか」を想像し、積極的にコミュニケーションを取ることの大切さを再確認する場となりました。
■ 参加した職員の声
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「『知らない場所を歩く』ことのハードルの高さを身をもって知った。この経験を実際の業務での案内に活かしたい。」
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「普段できない貴重な体験ができた。白杖の重要性や理解が深まった。」
■ 講師からのメッセージ
研修の最後には、講師の方から「今回の学びを今後の業務や日常にいかしてほしい。今はスマホの光や紫外線など目に悪いものも多いので、うまく保護をして、普段から目を大事にしてください」と、温かいエールをいただきました。
今回の研修は、職員が「誘導する側・される側」の双方を体験することで、相手の目線に立ったコミュニケーションの大切さを再認識する貴重な機会となりました。
配信元
狭山市役所
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