2025年大阪・関西万博 全国の認知度上昇、関心度は横ばい
地域の期待に合わせた機運醸成施策を
1.調査結果のポイント
(1)認知度:全国で上昇
大阪・関西万博に対する認知度(※1)は、全国で上昇傾向。前回調査の85.1%から2.5pt上昇し、87.6%となった。
他の地域に比べ認知度が低いその他東日本で、前回調査の79.9%から4.2pt上昇し、84.1%となった。
図1 2025年に大阪・関西万博が開催されることの認知度の推移(地域別)
出所:三菱総合研究所
(2)関心度:全国で横ばい
大阪・関西万博に対する関心度(※2)は、全国で31.5%と、前回調査の31.3%から横ばい。
図2 2025年に大阪・関西万博が開催されることの関心度の推移(地域別)
出所:三菱総合研究所
(3)来場意向:全国で横ばい
万博開催期間中の会場への来場意向(※3)は、全国で30.9%と、前回調査の31.0%から横ばい。
図3 2025年大阪・関西万博への来場意向推移(地域別)
出所:三菱総合研究所
(4)万博への期待:地域によって期待する内容は異なる
地域別に万博への期待(※4)をみると、京阪神圏では「新しい技術や、製品・サービスが生まれること」への期待が最も高く、次いで「中小企業やスタートアップ企業のビジネスチャンスが広がること」への期待が高い。
一方、首都圏では、「新しい技術や、製品・サービスが生まれること」への期待が最も高く、次いで「世界の文化に触れたり、日本の文化を世界に発信できること」への期待が高い。
また、中京圏では、他の地域に比べ、全体的に万博への期待度が低くなっている。
図4 関心層の万博への期待(地域別)
出所:三菱総合研究所
(5)機運醸成における課題と示唆
今後、万博の機運を高めていくには、万博の認知を関心につなげることが重要である。
そのためには、関心層が関心を持った経緯を把握することや、関心層の期待に応える施策が必要である。
例えば、京阪神圏では、中小企業やスタートアップの参画について、一般の人々にも伝わるように発信すること、首都圏では、参加国・地域の情報を伝えることが有効と考えられる。また、中京圏では、愛知万博との違いや大阪・関西万博ならではの新しさを伝え、期待を高める施策が必要である。
※1:2025年に大阪・関西万博が開催されることについて、「知っている」を選択した人の割合
※2:2025年に大阪・関西万博への関心について、「大いに関心がある」「まあ関心がある」を選択した人の割合
※3:2025年大阪・関西万博の開催中の会場について、「行きたい」を選択した人の割合
※4:2025年大阪・関西万博に関する各項目への期待について、「大いに期待している」と「まあ期待している」を選択した人の割合。回答者は、万博に関心がある層(n=945)
2.調査概要
対 象:全国20-60歳代の男女3,000名
時 期:2023年4月
方 法:WEBアンケート調査
項 目:2025年の大阪・関西万博に関する認知・関心、参加意向等
エリア区分と回答者数:
・首都圏:埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県
・京阪神圏:京都府、大阪府、兵庫県
・中京圏:岐阜県、愛知県、三重県
・その他東日本:上記以外で、新潟県・長野県・静岡県以東
・その他西日本:上記以外で、富山県以西
各エリア600名
※なお、調査結果は、エリア別・性別・年齢別の人口構成比に合致するように、重みづけ(ウエイトバック)して集計しています。
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