LinkedIn、筑波大学体育スポーツ局と包括的連携協定を締結
多様なキャリア構築の支援から、学生のキャリアオーナーシップ強化に貢献
ビジネスに特化した世界最大のプロフェッショナルネットワークであるLinkedIn(リンクトイン、日本法人所在地:東京都港区、日本代表:田中 若菜)は、国立大学法人筑波大学体育スポーツ局(所在地:茨城県つくば市、局長:高木 英樹)と2025年3月18日に包括的連携協定を締結しました。本協定により、LinkedInは筑波大学体育スポーツ局と連携し、学生が自身の将来を見据えてキャリアを形成し、最大限の可能性を引き出せるキャリア構築のサポートを行うことで、グローバルで活躍する人材の育成実現に貢献します。
■協定の背景について
筑波大学は、日本の国立総合大学として唯一「体育・スポーツ」の学群を保持しており、スポーツ科学および体育教育において日本を代表する大学の一つです。特に、体育スポーツを一元化した組織として2023年4月に発足した「体育スポーツ局」では、「最高の学校スポーツプログラムを創り、日本社会の未来に貢献する」ことをビジョンに掲げて、学生スポーツはあくまで「課外活動」であるという日本の考え方を刷新し、日本の学校現場の課題解決と次世代のための新たな学校スポーツの発展に寄与しています。
同局では、スポーツを通して、主体性・社会性を基盤として未来を作り出す力を生涯にわたって養い、世界で活躍できる人材の育成を行うことも目的としています。在籍する学生はスポーツ活動に力を入れるだけでなく、「スポーツを学ぶ」という観点からスポーツと学業の両立を実践しており、前例のない物事に挑戦するチャレンジ精神や主体性を持った姿勢はグローバル基準で役立つキャリアと考えています。LinkedInは、世界中の企業とつながるプロフェッショナルプラットフォームとして、多くの学生や企業を支援している実績を活かし、体育スポーツ局に在籍する学生の自律的キャリア形成を包括的に支援するために今回の協定を締結しました。本協定を通して、学生が自身の可能性を拡大できるキャリアを構築し、グローバルでの活躍を実現できるようサポートを行うことで、同局が掲げる「日本社会における学校スポーツの発展」に貢献していきます。
■主な取り組みの概要
筑波大学体育スポーツ局の学生のキャリア形成や、グローバルに活躍できる多様な人材育成の支援に加えて、課題解決の一助ともなるよう、LinkedInは「キャリア形成の段階的支援」と、「キャリアオーナーシップ強化」を行います。
・キャリア形成の段階的支援
筑波大学体育スポーツ局の学生は、日本の主要都市との物理的距離や課外活動との両立などの地理的・時間的制約を抱えています。加えて、オリンピックに出場する学生や大学院に進学する学生など、多様なバックグランドを持つ学生が在籍しており、各々のキャリアを理解、形成していくためには専門的なサポートが不可欠です。そこで、学生が自身のキャリアの展望を主体的に考えるための意識付けを行い、正しくキャリア形成していくために段階的な支援を行います。
実際に2024年4月より、筑波大学体育スポーツ局の学生を対象に、キャリアセミナーの開催とLinkedInアカウント作成のサポートを開始しています。セミナーでは、キャリアのエキスパートであるLinkedInの社員が「LinkedIn」の利用方法や活用事例などを説明し、早期からキャリア構築を取り組むことの重要性を強調しています。LinkedInというプラットフォームを通して、地理的制約がもたらす情報格差を払拭し、また、海外の学生やグローバル企業など外部の環境を知ることで、学生が早期にキャリアを考えるきっかけを作り、自身のキャリアの理解と形成を行えるようサポートを行っていきます。さらに、LinkedInラーニングを活用し、学生が将来のキャリアを見据えたスキル形成や更なるキャリアアップの支援も今後検討していきます。
・キャリアオーナーシップの強化
学生にとって、在学中だけではなく、卒業後も見据えたキャリア構築を継続的に行うためには、キャリアオーナーシップの強化を支援することも重要です。例えば、スポーツに取り組んできた学生は、メンタルコントロールやタイムマネジメント力、チームで動く力などに強みを持っており、将来を見据えたキャリアに必須であるソフトスキルを既に習得している傾向にあります。そこで、学生が自身の強みやスキルを理解した上で正しく効果的に外部に発信を行うことで 、LinkedInを活用したブランディングに繋がるようサポートを行っていきます。さらに、LinkedInを通して、日本はもちろん海外の企業や海外で活躍する卒業生などと繋がり、自分のロールモデルを探すことや、プロフェッショナルなネットワークの構築を行うことが可能です。加えて、筑波大学の課題である卒業生のネットワーク構築に向けた解決の一助となることも見込めます。
■今後の展望について
LinkedInは、日本の労働市場におけるスキルギャップ解消に貢献し、人々のキャリア構築やビジネスチャンス創出の支援をしていきます。
LinkedInの最新調査によると、調査対象のうち、Z世代の60%は、仕事に必要なスキルの半分以下しか理解していないと回答しています。また、日本のHR担当者や人材開発責任者は、リーダーシップやマネジメントスキルを持つ人材(調査対象の49%が回答)や、コミュニケーションや問題解決といったソフトスキルを持つ人材(調査対象の35%が回答)の採用が困難であると感じており、日本におけるスキルギャップの顕在化が浮き彫りとなっています。ギャップの解消をするためには早い段階からのキャリア開発が重要であり、学生のキャリアプランニングや専門的な発展を行うために、教育機関がより構造的な指導を提供する必要性がますます高まっていることも示唆しています。
本協定は、このような日本の労働市場における課題を解決へと導く一歩となります。 HRが求めているスキルをスポーツ教育を通じて強みとして持つ体育スポーツ局の学生が、多くの人と企業を繋げる世界最大のプラットフォームであるLinkedIn上で、企業に見つけてもらい、効果的にネットワーク構築できるようサポートを行います。筑波大学の様々な学部とも連携し、持続的な取り組みを通して学生のスキルアップとキャリア形成を支援することで、グローバルで活躍できる多様な人材育成を推進します。
今後も、日本の学生たちがキャリアオーナーシップを強化し、LinkedInを活用した適切な機会の創出に加えて、企業が求めるスキルを備えた人材との出会いを得られるサポートを続けることで、日本の労働市場における深刻なスキルギャップ解消に取り組んでいきます。学生の多様なキャリア発展を持続的にサポートし、日本の労働市場におけるグローバル競争力を高めることに貢献していきます。
■筑波大学体育スポーツ局 局長 高木 英樹のコメント
筑波大学は、大学スポーツの改革に向けた取り組みとして、米国の大学スポーツ局の研究を踏まえ、2018年に学内の運動部を一元的にマネジメントする「アスレチックデパートメント」を設立しました。2023年には組織を拡大し、「体育スポーツ局」を発足させましたが、私たちの根幹にある「最高の学校スポーツプログラムを創り、日本社会の未来に貢献する」というビジョンは、創設当初から変わることなく受け継がれています。こうした発展は、本ビジョンに共感し、支援してくださった企業や自治体の皆様のご協力によるものです。今回、LinkedInとの包括連携協定を締結することで、スポーツを通じたグローバル人材の育成をさらに加速できると確信しています。本協定を通じて、学生が自身の可能性を広げ、世界とつながりながらキャリアを築いていける環境を整えることができるのは、非常に意義深いことです。今後も、学校が責任を持つスポーツ活動の確立と人材育成に努め、「学校にスポーツがあることの価値」を最大化する貢献事業を創造し、全国の各種学校と連携して新たな学校スポーツの在り方を共に創り上げることで、日本の「学校スポーツの未来」を切り拓いてまいります。
■LinkedIn 日本代表 田中 若菜のコメント
筑波大学体育スポーツ局の学生の皆様が多様なキャリアの形成や実現、そしてスキルアップを行えるよう、LinkedInの提供するサービスが貢献できることを大変光栄に思っております。世界最大のプロフェッショナルネットワークであるLinkedIn上では、日々世界中の多くの人々が繋がり、専門知識やビジネスチャンスを共有しています。筑波大学との提携を通して、学生の皆様がこの強力なネットワークにアクセスし、AIの進展により急速に変化する職場で成功するために、必要なスキルを獲得できるよう支援していきます。さらに本協定は、日本の学生が未来のキャリアを主体的に切り開いていくための重要な一歩となります。今後も、日本の次世代の人材を支援し、学生と企業の間に有意義なつながりを構築することに貢献していきます。
● LinkedInについて
LinkedInは、世界200以上の国と地域に10億人以上のメンバーを有し、毎秒7人が新たに登録する世界最大のプロフェッショナルネットワークです。世界中のプロフェッショナルをつなげることで個人と組織の生産性を高め、さらなる成功に結びつけると同時に、企業における採用、マーケティング、営業などの分野に変革をもたらします。LinkedInは、世界中で働くすべての人々に経済的なチャンスを作り出すことを目指しています。
● 筑波大学体育スポーツ局について
アスレチック(=競技スポーツの)デパートメント(=部局)の意味で、米国の大学スポーツ局の研究を経て、2018年に筑波大学で設立されました。「学校でスポーツを行うことの意味と責任」を明確にし、「学校内のガバナンス」「安全対策」「人材育成」そして「貢献事業の開発」を担い、それらの取り組みを教材化することを通して、全国の小学校・中学校・高校・大学を含めた「日本社会における学校スポーツの発展」に貢献することを使命としています。
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