ノーベル経済学賞 ダニエル・カーネマン教授推薦! 最新刊『「洞察力」があらゆる問題を解決する』
ホワイトハウス、米空軍省で導入された理論が日本初上陸!
◆ノーベル経済学賞、ダニエル・カーネマン教授推薦!
「ゲイリー・クラインは、応用心理学の効果がどれほど有益であるかを実証してくれる、生きた手本だ」
◆マルコム・グラッドウェル(「ティッピング・ポイント」の著者)推薦!
「ゲイリー・クラインほど、人間の意思決定の複雑さと不思議さについて詳しく教えてくれる人はいない」
著者のゲイリー・クライン氏は、これまで実験室で研究されてきたスタイルを打ち破り、全米で一大ブームを巻き起こした「現場主義的意思決定理論(=NDM理論)」を生み出した認知心理学者。そんな著者が、個人や企業における「人の目には見えない物事の本質を見抜く問題解決法」について迫る1冊です。
個人にしても、企業にしても、これまで「いかにミスをなくすか」という部分にウエイトを置いてパフォーマンスを向上させようとしてきました。しかし、実際には「見えない問題を見抜く力」を高めるほうが、よりパフォーマンスを発揮でき、論理的や分析的な方法よりも重要といいます。
NDM理論を応用した問題解決法は、現場から「見えない問題を見抜く力」を検証し、その正体に迫っています。
それゆえに、本書には現場からのさまざまな出来事の事例が掲載されています。
・山火事で迫りくる炎から生還した消防士
・真珠湾攻撃を編み出した山本五十六
・サブプライム問題で異変に気づいた5人の人物
・エイズを発見したゴッドリーフ医師
・デジタル革命に乗り遅れてしまったコダック社の悲劇
・品質向上を目指して失敗した「シックス・シグマ」
・イラクのミサイルを着弾1分前に気づいた将校
など、ほかにも多くの事例を検証しながら、「IT管理における限界」や「組織が抑圧する原因」などを指摘し、どうすれば個人や組織が「見えない問題を見抜く力」を伸ばすことができるかという解答を導いていきます。
本書に書かれているゲイリー・クラインの理論は、個人や組織の新しい問題解決法として、技能・性能・生産性のパフォーマンスを向上させる大いなるヒントとなるはずです。
【著者紹介】
ゲイリー・クライン(Gary Klein)
米国認知心理学者。1944年、ニューヨーク市出身。1969年にピッツバーグ大学で実験心理学の博士号を取得。
1989年、「現場主義的意思決定(Naturalistic Decision-Making, NDM)理論」を構築したことで世界的名声を博す。オークランド大学助教授、ウィルバーフォース大学准教授を経て、米空軍省に研究者として勤務。1978年にR&D企業クライン・アソシエイツを創業。2005年に同社を売却。現在、マクロコグニション社の上級研究員。ホワイトハウス・シチュエーションルームのリーダーの1人として活躍した経験がある。米国心理学会、米国人間工学会の各役員。2008年、米国人間工学会よりJack A. Kraftイノベーション賞を受賞。
【目次】
PART1 目には見えない問題を見抜くための扉 ~問題解決の「引き金」をどう引くのか?
CHAPTER1 見えない問題とは何かをつかむ
CHAPTER2 洞察力を導く5つの認識パターン
CHAPTER3 出来事のつながりから見抜く方法
CHAPTER4 偶然の一致と好奇心から見抜く方法
CHAPTER5 出来事の矛盾から見抜く方法
CHAPTER6 絶望的な状況における、やけっぱちな推測による方法
CHAPTER7 「見えない問題を見抜く」ための別の方法
CHAPTER8 問題発見への3つのプロセス
PART2 見えない問題を見抜くための「心の扉」を開ける ~私たちを邪魔するものの正体は何か?~
CHAPTER9 自信を持って誤る偽りの発見
CHAPTER10 問題を見抜く人、見抜けない人
CHAPTER11 厳格なITシステムが直感を鈍らせる
CHAPTER12 組織は「見えない問題を見抜く力」をどのように抑圧しているのか?
CHAPTER13 結局、人が問題を見抜けないのはなぜなのか?
PART3 目には見えない問題を見抜く「心の扉」を開け放つ ~問題解決法を身につけることができるのか?
CHAPTER14 「見えない問題を見抜く力」は自分自身を救う
CHAPTER15 「見えない問題を見抜く力」は人を救う
CHAPTER16 「見えない問題を見抜く力」は組織を救う
CHAPTER17 見えない本質を見抜く人になるためのヒント
CHAPTER18 「見えない問題を見抜く力」という魔法
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