東工大発・プロテオミクス技術ベンチャーのaiwell株式会社、北洋SDGs推進2号ファンドを引受先とする第三者割当増資を実施
<資金調達の背景について>
2018年1月に創業したaiwellは、国立大学法人東京工業大学(以下、東京工業大学) 生命理工学院 林宣宏研究室とタンパク質の次世代解析技術 “AIプロテオミクス”に関する共同研究を2018年10月より開始。2019年12月には東京工業大学発ベンチャー認定企業となり、“AIプロテオミクス”を関する研究開発とその実用化、社会実装を進めて参りました。
本研究開発では、生体内の遺伝子産物を網羅的に解析するプロテオミクスの基盤技術である二次元電気泳動法を用いて、画像化された血中タンパク質のデータをAIで解析することに成功。様々な病気や怪我を起こす一歩手前の状態を発見できる技術として、2022年12月に国内で特許を取得。人、動物、植物等、あらゆる生き物の健康状態を予測するサービスとして実用化を進めています。
aiwellは2022年7月より北海道札幌市に支店を設立し、世界に先駆けて “AIプロテオミクス”の実用化に向けた様々な取り組みを開始。道内の競走馬や家畜、農業の生産現場において、病気や怪我の早期発見等への利用が進められています。
本増資を契機として、道内における“AIプロテオミクス”の実用化を迅速に推し進め、北海道から当社の次世代サービスを国内、海外に発信していく予定です。
なお、aiwell では“AIプロテオミクス”のさらなる利用現場の拡大を目指し、研究所の拡大、人材採用のため、今後も国内外で資金調達を進めてまいります。
<資金調達の概要について>
・調達方法:第三者割当増資
・新規引受先:北洋SDGs推進2号ファンド
・資金使途:調達資金は北海道内における当社サービスの企画・開発、それを担う人材採用等に充てる予定
<株式会社北洋銀行コメント>
株式会社北洋銀行 地域産業支援部 主任調査役 堀 直紀
生体から取り出したタンパク質をデジタル画像化し、AI技術を用いて病気の早期発見や薬の効果判定を可能にするaiwell株式会社様の技術は、将来の健康社会実現に向けた取り組み意義の大きな事業であると考えます。
また、北海道を重要活動拠点とし、競走馬、畜産、農業の分野においてもタンパク質解析の技術を活用し様々な取り組みが行われており、道内産業の発展にも貢献されていることから北洋SDGs推進2号ファンドを通じて出資致しました。地域金融機関として、aiwell株式会社様の今後の事業拡大のサポートをして参ります。
<aiwell株式会社 コメント>
馬渕 浩幸
aiwell株式会社 代表取締役
北海道におけるaiwellの取り組みは、バイオテック市場で世界的なトレンドとなっているタンパク質解析技術の実用化です。世界から見ても最先端な当社のタンパク質解析技術“AIプロテオミクス”はすでに事業としての展開段階にあり、道内の様々な分野で利用が推し進められています。まずは北海道が産業の中心である、競走馬をはじめとする家畜、農作物への応用から、最終的には人々の健康管理まで、様々な取り組みを、この北海道を皮切りにスタートする予定です。その取り組みの評価の一つとして、この度、北洋SDGs推進2号ファンドからのご出資、大変光栄に、嬉しく思います。これを機に、今後も北海道から生まれる世界を変えるタンパク質技術にご期待頂ければ幸いです。
<AIプロテオミクスとは>
東京工業大学 生命理工学院 教授 博士(理学)林 宣宏氏が発明した、生体の状態をプロファイルする次世代特許技術。二次元電気泳動技術の(大量の検体を扱うための)ハイスループット化と(微量な検体でも分析を可能とする)高感度化に成功。血中タンパク質の二次元電気泳動画像をAIが学習することにより、様々な病気や怪我になる一歩手前の状態を発見する画期的な研究として注目されています。敗血症においては、98.2%の精度で的確な判断を可能にしました。
<北洋SDGs推進2号ファンド概要>
名称 北洋SDGs推進2号投資事業有限責任組合
運営管理者 株式会社北海道二十一世紀総合研究所
出資者 株式会社北洋銀行
設立 2022年6月30日
HP 株式会社北海道二十一世紀総合研究所 https://htri.co.jp
株式会社北洋銀行 https://www.hokuyobank..co.jp
会社名 aiwell株式会社(アイウェルカブシキガイシャ、英文表記:aiwell Inc.)
代表者 代表取締役 馬渕 浩幸
設立 2018年1月23日
所在地 東京都千代田区二番町9−3 THE BASE 麹町
東工大発ベンチャー認定企業。2018年、AIプロテオミクスの実用化を進めるための共同研究を東工大と開始。2019年4月には協働研究拠点を東工大の学内に設立。
病気や怪我の自覚症状が出る前、そして重篤化をする前にAIの画像判断による診断支援や遠隔診療支援、創薬支援が可能になる技術として2022年12月に特許を取得。
現在、本技術の利用拡大、社会実装を進めるため、大手製薬会社、大学、各研究機関などと共同開発し、“AIプロテオミクス”の社会実装を進めています。
会社HP https://www.aiwelljapan.com
AIプロテオミクス(現サービス名称“ai-PoP”)紹介動画
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