地域と企業副業人材の共創で生まれる新しい学びの形
― 2024年度「未来の教室」実証を経て、3地域に「リソース・コーディネーター」が本格着任 ―
一般財団法人 地域・教育魅力化プラットフォーム(所在地:島根県松江市、代表理事:岩本 悠、以下「CPF」)は、「リソース・コーディネーター派遣プログラム」において、2025年度、3名のリソース・コーディネーターが新たに各地域に正式着任したことをご報告いたします。

本プログラムは、2024年度の経済産業省「未来の教室」実証事業で、企業人材を対象としたリソース・コーディネーター研修や自治体とのマッチングイベント等を実施しました。その結果、2025年度より、地域活性化起業人制度や交付金等を活用して3つの自治体が受け入れた3名のコーディネーターが、各地域での活動をスタートいたします。任期は、最長で3年、または年度ごとの契約更新となっており、各地域の状況に応じた形で着任しています。
※地域活性化起業人制度とは、総務省が実施する制度で、自治体が外部人材を一定期間受け入れ、地域課題の解決や地域活性化を図るものです。
地域における教育課題の解決と、企業等の副業・兼業人材の経験や専門性の活用を両立する新たなスキームとして、都市部企業・自治体・学校の三者連携による新しい学びのエコシステムの構築を目指しています。
現在、人口減少や地域教育の人材不足が進む中、外部人材の力を活かす仕組みの構築は急務であり、その実現を担うのが、教育現場の充実のために必要なリソースを獲得・活用できる専門人材「リソース・コーディネーター」です。
彼らは、教育現場のニーズを的確に把握し、必要な人的・物的リソースを引き出す調整役として、また、自治体DXの広報業務、地域ビジョンの策定、教育分野への資金調達など、幅広い業務を担います。地域の内と外をつなぎ、教育の質の向上と持続可能な地域づくりに貢献する存在として、活躍が期待されています。
【2025年度に着任するリソース・コーディネーター】
■ 安藤 一郎(あんどう いちろう)
● 所属:株式会社ニコン日総プライム
● 派遣先:北海道池田町(北海道池田高等学校)
※地域活性化起業人(派遣型)
■ 金子 彩(かねこ あや)
● 所属:パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社
● 派遣先:宮﨑県えびの市 (宮崎県立飯野高等学校)
※地域活性化起業人(副業型)
■ 永倉 賢二(ながくら けんじ)
● 所属:パーソルホールディングス株式会社
● 派遣先:島根県隠岐島前(派遣先:(一財) 島前ふるさと魅力化財団)
【実証事業の成果報告とガイドラインについて】
2024年度「未来の教室」実証事業では、「意志ある社会資源」の循環形成を通じた学校・地域の枠を越えた多様な学びの実現を通じた、企業人材の地域派遣による社会資源獲得推進モデルを検証しました。事業の詳細や成果については、実績報告書にてご覧ください。
また、自治体側が企業人材を地域に受け入れる際に参考となる『企業人材受入ガイドライン』も併せて策定しています。企業人材を地域の教育現場に受け入れる際の手順やポイントを整理したものであり、今後のさらなる連携促進に向けて自治体担当者だけでなく、企業・団体にとって有用な情報となっています。
▼成果報告書:「意志ある社会資源」の循環形成を通じた学校・地域の枠を越えた多様な学びの実現
https://www.learning-innovation.go.jp/verify/r215/
▼企業人材受入ガイドライン(自治体・学校担当者向け)
https://www.learning-innovation.go.jp/verify/r215/#guideline
【今後の展望】
本プログラムは、地域と企業の協働による持続可能な教育支援モデルとして、今後さらに複数地域への展開を予定しています。2025年度以降は有償での提供も視野に入れ、スキーム設計や研修体制の充実を進めてまいります。
また、引き続き下記のようなパートナーのご参画を広く募集しています。
● 地域の教育課題解決に関心のある自治体・学校
● 副業・兼業人材の活用に関心のある企業・団体
● 教育・地域連携に関わる中間支援組織や財団等
【関係者コメント】
岩本 悠(一般財団法人 地域・教育魅力化プラットフォーム 代表理事)
「2024年度の『未来の教室』実証事業では、企業人材と地域の教育現場が連携する可能性が新たに見えてきました。今回の3名の着任はその成果をもとにした実装第一歩であり、今後さらに地域に根差した共創の輪を広げていきたいと考えています。」
自治体ご担当者 (えびの市役所企画課 定住対策係 川野 聡様)
「えびの市ではこれまで、地域の魅力を活かした持続可能なまちづくりに取り組んできましたが、このたび、都市部の専門人材と連携し、飯野高等学校を起点とした新たな挑戦が始まります。多様な経験と広い視野を持つ方が、地域に寄り添いながらも全国・海外への発信力を高めてくれることを大いに期待しています。」
派遣元企業ご担当者(株式会社ニコン日総プライム 営業部 共創プランナー 岩崎 裕子様)
「弊社では『働き続けられる社会を創造し日本の豊かさを取り戻す』をパーパスに掲げ、シニア人材が持つ豊富な知識と経験を活かして社会に貢献したいと考えております。高校生と弊社シニア人材が出会い、共創することで、これからの時代を担う若者に大いなる夢と希望を与え、地域の活性化につながることを期待いたします。」
未来の教室について
経済産業省が2018年度から推進する「未来の教室」は、Society5.0時代に対応した新しい学びを実現する教育改革プロジェクトです。「個別最適化」と「自律化・協働化」を軸に、ICTやEdTechの活用、多様な人材や地域との連携を通じて、子ども一人ひとりの可能性を引き出す学びへの転換を目指しています。「未来の教室」では、学校の内外における多様な人材・企業・地域との連携を重視しており、教育と社会を結びつける新しいエコシステムの構築を目指しています。今回のリソース・コーディネーターのような取り組みも、その具体的な実践のひとつです。
一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム
「意志ある若者にあふれる持続可能な地域・社会をつくる」をビジョンに、2017年に島根県で設立された教育事業団体です。公立高校への国内留学を支援する「地域みらい留学」を中心に、高校魅力化コーディネーターの採用・研修、魅力ある高校づくりに関する研究事業などを展開。全国の自治体や教育機関と連携しながら、地域創生と若者の育成に取り組んでいます。
●所在地:島根県松江市東本町二丁目25-6 みらいBASE2階
●代表理事:岩本悠
●設立:2017年3月
●事業内容:地域みらい留学の企画・運営をはじめ、地域や学校と連携した教育魅力化プロジェクト各事業の推進、教育人材の育成
【本件に関するお問い合わせ】
一般財団法人 地域・教育魅力化プラットフォーム
担当:広報・ブランディングチーム
Email:pr@c-platform.or.jp
お問い合わせフォーム:https://c-platform.or.jp/otoiawase/
すべての画像
- 種類
- イベント
- ビジネスカテゴリ
- 財団法人・社団法人・宗教法人政治・官公庁・地方自治体
- ダウンロード