紅茶の名産地をつなぐオンライン茶園ツアーを実施 おうちで紅茶づくりの裏側を見学、現地で採れた紅茶の香りと味も体験
~ 観光客激減で苦しむスリランカの茶園と老舗紅茶メーカー三井農林による新たな取り組み ~
三井農林株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役社長:佐伯 光則 以下、当社)は、新設予定の体験型ECサイトのプレオープンイベントとして、セイロンティーの名産地・ヌワラエリヤ(スリランカ)を訪れるオンライン茶園ツアーを2021年3月27日(土)に実施いたしました。当日は15名が参加。オンラインで現地のペドロ茶園とつなぎ、生産者が茶園や紅茶づくりの裏側を紹介するヴァーチャル見学ツアーを敢行しました。参加者は事前配布された紅茶を楽しみながら、紅茶の世界を体験しました。
■セイロンティーの名産地・ヌワラエリヤのペドロ茶園について
ヌワラエリヤは、セイロンティーの名産地としても知られるスリランカの中央山岳地帯の最高地に位置しており、避暑地としても知られています。およそ2,000mの標高で採れるヌワラエリヤの紅茶は、ハイグロウンティー(高産地茶)に分類され、水色は淡く明るいオレンジイエロー。発酵が浅く、緑茶にやや似たすっきり爽快な渋みと優雅でデリケートな香りが特徴です。
ペドロ茶園はヌワラエリヤで紅茶を生産している数少ない茶園の一つ。観光茶園としても有名で、1日250人近くの観光客が訪れることもあります。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で今はその数がゼロに。
全世界への茶葉の輸出こそ続いていますが、スリランカの観光業においては苦しい状況が続いております。そのペドロ茶園と紅茶に100年近く向き合ってきた当社がタッグを組み、オンラインツアーという新たな取り組みを企画しました。
■広大な茶園をバックに摘採風景をヴァーチャル見学
ヴァーチャル見学ツアーには、ペドロ茶園のジェネラルマネージャーを務めるディラムさんと茶輸出会社のシニアアシスタントマネージャーのメヌカさんが出演。ペドロ茶園を中継でつなぎ、500ヘクタール以上にも及ぶ広大な茶園の映像をバックに、茶園の特長や今まさにクオリティシーズン(お茶の旬)を迎えた茶葉の摘採(てきさい、収穫のこと)風景などを紹介しました。
「摘採は7時30分から15時30分まで手摘みで行っている。」とディラムさん。生葉へのこだわりや、日本の茶葉との違いなどを説明してくれました。
■製茶工場の映像を通して“紅茶ができるまで”を学ぶ
続いて参加者は製茶工場の映像を見ながら、萎凋(いちょう)・揉捻(じゅうねん)・玉解き・篩(ふる)い分け・酸化発酵・乾燥・仕上げといった、紅茶ができるまでの一連の工程を学びました。
「1日に8,500kgの量を加工します。製茶された茶葉は最終的に2,100kgほどになる」と語るのは、工場ツアーを担当するカレバニーさん。深夜にかけてまで行われる紅茶づくりの裏側を語ってくれました。
■テイスティング風景も公開
ツアー後半には、ディラムさんとメヌカさんが実際のテイスティングを実践。スプーンですくった紅茶を、ズズーっと空気を含ませながら吸い込み、香りや風味を確かめる姿も見ることができました。
■現地で採れた出来立て紅茶の色や香りを味わいながら
より紅茶を楽しんでいただく工夫として、参加者にはセミナー直前の2月にペドロ茶園で製造されたばかりのクオリティシーズンの「フラワリー・ブロークン・オレンジ・ペコ(FBOP)」が事前に配布されていました。参加者たちは、ゴールデンイエローに輝く水色(すいしょく)、グリーンノートの強い香りを手元で味わいながら、オンラインツアーを楽しみました。
ツアー中には参加者からの質問が飛び交い、現地の方々が答える場面も。
紅茶を通して、生産者・消費者・作り手が国境を越えてつながるツアーとなりました。
<参加者のコメント>
・なかなか旅行ができないので、実際に茶園を見せていただき、スリランカの空気が感じられてとてもよかったです。
・スリランカ旅行した時に茶園ツアーには行けなかったので、今回の臨場感ある撮影とても良かったです!
・現地のお二人のお茶への情熱と愛を感じました!
・現地感満載で大変面白かったです!
■オンラインツアーの今後の予定
今後は、世界の茶園を巡るツアーや、当社の工場見学ツアーも予定しています。オンラインツアー以外にも紅茶の淹れ方講座やお客様と共に進める商品開発の機会も提供していく予定です。近日オープン予定の体験型ECサイトで、今後の詳細情報を発信していきます。また、今回のツアーで参加者に配布した「FBOP」は、2021年夏ごろに同サイトで発売を予定しています。
三井農林は今後も、お茶を通して人々の生活にくつろぎ、やさしさ、おどろき、感動に満ちたライフスタイルをお届けできる会社を目指します。
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