「誰もが宇宙で生活できる世界」目指すElevationSpace、シリーズAラウンドで14億円超の資金調達を実施。累計調達額は21億円に
宇宙環境での実証・実験環境提供を足がかりとした日本初の”有人宇宙技術”獲得につなげるため、エンジニア体制を大幅強化
宇宙で実証・実験を行ったあと、地球に帰還可能な宇宙機を開発する株式会社ElevationSpace(代表取締役CEO:小林稜平、本社:宮城県仙台市、読み:エレベーションスペース、以下「ElevationSpace」)は、シリーズAラウンドにおいてBeyond Next Ventures株式会社(代表取締役社長:伊藤毅、本社:東京都中央区)をリード投資家とした第三者割当増資に加え、金融機関等からの融資により総額14億円超の資金調達を実施しました。
これにより、2021年2月創業以来の累計調達額は約21億円に達しました。
今回の資金調達を受け、現在取り組んでいる宇宙環境利用・回収プラットフォーム「ELS-R」開発体制を大幅に強化します。
また、「誰もが宇宙で生活できる世界を創り、人の未来を豊かにする」というミッション実現に向けて、宇宙から地球への帰りの便となる「ELS-RS」事業や、国内のモノづくりの力を結集して日本の宇宙開発競争力を高めることを目指す「Co-Creation」事業をさらに加速し、将来的な有人宇宙技術獲得を見据え、日本経済の発展に貢献することを目指します。
開発体制強化のため、8月10日(土)にオンライン採用説明会を実施します。詳細は下記URLをご参照ください。
https://peatix.com/event/4041440
■資金調達概要
調達金額 : 14億円超
調達方法 : 第三者割当増資、融資
引受先一覧 :
-
Beyond Next Ventures3号投資事業有限責任組合
無限責任組合員 Beyond Next Ventures株式会社宇宙フロンティア2号投資事業有限責任組合
無限責任組合員 スパークス・アセット・マネジメント株式会社 -
ニッセイ・キャピタル13号投資事業有限責任組合
無限責任組合員 ニッセイ・キャピタル株式会社 -
ニッセイ・キャピタルサステナビリティ課題解決ファンド1号投資事業有限責任組合
無限責任組合員 ニッセイ・キャピタル株式会社 -
FFGベンチャー3号投資事業有限責任組合
無限責任組合員 株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ -
CSP2号投資事業有限責任組合
無限責任組合員 有限責任事業組合CSP2
組合員 合同会社CSP2 -
グローブアドバイザーズベンチャーズ
融資:
-
仙台銀行
宮城第一信用金庫 他
▼関連プレスリリース
”ポストISS”を見据えた宇宙環境利用・回収プラットフォームを開発するElevationSpace、NEDO「ディープテック・スタートアップ支援事業」に採択(2023年12月26日)
https://elevation-space.com/posts/news_20231226
宇宙での実証・実験環境提供で民間企業の宇宙参入促進を目指すElevationSpace、「地域復興実用化開発等促進事業費補助金」事業者に採択(2024年6月24日)
https://elevation-space.com/posts/news_20240624
■「誰もが宇宙で生活できる世界を創り、人の未来を豊かにする」
2021年、その年の民間宇宙旅行者の数が職業宇宙飛行士の数を上回るという歴史の転換点となった年に、私たちElevationSpaceは創業しました。
以来、宇宙関連ビジネスを行う民間企業の台頭などにより、その市場規模は加速度的に拡大しており、2016年時点で約40兆円だったグローバル宇宙関連市場規模は、2040年までに約150兆円規模になると試算されています。(※)
このような時代の流れを受け、宇宙で経済活動を行うことが当たり前の世界が訪れ、さらに多くの産業が宇宙に参入していくと考えられます。
そのためには、「宇宙に人や物を運ぶこと」、そして「あらゆる製品やサービスを宇宙空間で利用可能にすること」が欠かせません。
ElevationSpaceが開発する「ELS-R」は、様々な産業が宇宙に参入していくために欠かせない、宇宙に物を運び、宇宙空間で利用可能にするための実証や実験を、高頻度かつ気軽に行うことができるプラットフォームです。
私たちは、誰もが宇宙にアクセスでき、宇宙を利用しやすい場所にすることが、「人の未来を豊かにする」ことにつながると考え、その第一歩である宇宙環境利用・回収プラットフォームである「ELS-R」の開発に取り組んでいます。
しかし、実際のビジネスの現場では、まだまだ宇宙領域への参入障壁は高いと言わざるを得ません。
ElevationSpaceにも、「宇宙ビジネスへの参入に関心はあるものの、どのように参入すればよいか分からない」「自社の既存事業とのシナジーを見込める領域がどこにあるのか分からない」といった声が寄せられています。
そこで私たちは、宇宙での実証・実験プラットフォームを提供するだけでなく、その前段階からのサポートとして、宇宙ビジネスへの参入を新たに検討する企業向けの「宇宙ビジネス研修サービス」を行うなど、「Co-Creation」事業にも力を入れています。
また、「ELS-R」の大気圏再突入・回収技術を応用し、宇宙から高頻度に物資を持ち帰ることができる「ELS-RS」事業など、宇宙をアクセスしやすく利用しやすい場所にするための様々なソリューションを展開していきます。
そして、私たちは、こうした取り組みの先に「誰もが宇宙で生活できる世界」、すなわち、「有人宇宙技術」を見据えています。
人が宇宙に行って帰ってくるための技術を、人が気軽に宇宙に滞在できる世界を、宇宙で様々な経済活動が行われる未来を、日本のモノづくりの力を結集して引き寄せる。
――そんな”豊かな未来”を実現するハブ(結節点)となるべく、ElevationSpaceはこれからも、技術と事業の両面で開発を進めてまいります。
※ A New Space Economy on the Edge of Liftoff | Morgan Stanley
https://www.morganstanley.com/Themes/global-space-economy
▼関連プレスリリース
ElevationSpaceとJAXA、 「地球低軌道拠点からの高頻度再突入・回収事業」に関する共創活動を開始(2023年4月27日)
https://elevation-space.com/posts/news_20230427
業界初「宇宙ビジネスに関する法人研修サービス」を提供開始 ~宇宙産業市場100兆円時代に向け企業の新規参入を促進、勉強会から事業化までを一気通貫で支援~(2023年7月6日)
https://elevation-space.com/posts/news_20230706
エレベーションスペースがISS「きぼう」後継機検討事業で三井物産に協力、高頻度サンプル回収サービス検討パートナーとして参画(2023年9月21日)
https://elevation-space.com/posts/news_20230921
国内初、宇宙機メーカーが監修する「最新宇宙情報講座 Season1」開講決定! 異分野企業の宇宙領域参画を支援(2024年2月15日)
https://elevation-space.com/posts/news_20240215
■コメント
Beyond Next Ventures株式会社 代表取締役社長 兼 マネージングパートナー 伊藤 毅 様
Beyond Next Ventures株式会社 投資部門 蔭山 裕行 様
世界の宇宙産業のさらなる発展には、地球と宇宙空間との往還を支える技術が不可欠です。これまで宇宙産業は宇宙に打ち上げるロケット産業から先行して発展してきましたが、宇宙空間から物資を回収し地球への帰還を実現する技術はまだまだ未成熟です。ElevationSpace社は、世界最先端の再突入・回収技術を開発しており、独自のスラスタ技術を内製化するなど、ユニークな技術的優位性を持っています。この分野で日本を代表する宇宙スタートアップであり、ビジョナリーな小林CEOを中心に、世界トップを目指せる技術・経営チームを有しています。この度リード投資家として参画し、日本政府の宇宙戦略にアラインさせながら当社のさらなる成長に貢献してまいります。
スパークス・アセット・マネジメント株式会社
宇宙投資チーム ヴァイスプレジデント 長谷川 翔紀 様
「ELS-R」と「ELS-RS」の2つの事業を実現し、日本が得意としてきた「小型回収カプセルによる再突入技術」の社会実装が期待されることから、出資をいたしました。ポストISSを担っていく商業サービスとして確立し、本邦宇宙産業のフロンティアを切り拓けるように、全力で支援いたします。
ニッセイ・キャピタル株式会社
投資部 チーフキャピタリスト 笠井 智之 様
宇宙産業市場は今後飛躍的な拡大が期待される領域のひとつですが、そのためにはElevationSpace社が開発に取り組む「ELS-R」のような地球と宇宙を何度も行き来することを可能にする技術の確立が不可欠です。ElevationSpace社にはJAXA、大学、研究機関から人工衛星開発や大気圏再突入技術で第一線級のメンバーが集っておりますので、「ELS-R」プラットフォームの技術確立を信じて中長期的なご支援をしたいと考えております。
株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ
投資事業部 マネージャー 大原 未流斗 様
この度、CEO小林さんが掲げる「誰もが宇宙で生活できる世界を創り、人の未来を豊かにする」という壮大なミッションに共感し、ご出資できたことを大変嬉しく思います。
ElevationSpace社は最先端技術の事業化に果敢に挑戦しており、グローバルでも戦える大きなポテンシャルを秘めています。開発は順調に進行しており、次の宇宙実証に向けて胸が高鳴ります。ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)一体となって、今後のさらなる成長と発展のために全力で伴走してまいります。
株式会社ココナラスキルパートナーズ
インベストメント・マネージャー 梅田 華衣 様
国際宇宙ステーション運用終了に加え、安全保障確保や豊かな経済・社会活動の実現に向けた、世界的な宇宙空間利用の高まりを受け、持続的に利用可能な実証・実験の場が求められています。ElevationSpaceは、唯一無二の大気圏再突入・回収技術により、小型人工衛星で軌道上に物を運び実証・実験を行う「ELS-R」の開発に取り組んでおり、今後は有人大型低軌道拠点から輸送連携する「ELS-RS」の開発に繋げることで、あらゆるニーズに対応する宇宙環境利用プラットフォームの提供を目指しています。このELSシリーズが、既存のアカデミア等のみならず民間企業の宇宙市場参入を促し、ひいては日本の宇宙産業の競争力強化を牽引することを期待し、弊社として今後の同社の事業成長を全力でご支援いたします。
グローブアドバイザーズベンチャーズLLP
代表パートナー 後藤 拓 様
宇宙に人工衛星などを「送る」サービスを提供、開発をしている会社はいくつかありますが、当社は宇宙からモノを地球に「戻す」サービスを開発している数少ない会社の一つです。人類に残されたフロンティアの一つ、宇宙を活用するために必要不可欠なものとなると思われるサービスを開発している当社とともに、誰もが宇宙を行き来し宇宙で生活できる未来を見たいと考え、今回出資させていただきました。宇宙関係の開発は想定外のことが起きる可能性も高いと思いますが粘り強くサポートさせていただきます。大学でこれまで積み上げてきた研究、優秀なスタッフ、国内の他の機関との共創により、近い将来グローバルで戦えるサービスを作り上げられると確信しております。
仙台銀行
取締役営業本部長兼地元企業応援部長 丹野 俊敬 様
スタートアップ企業を含む中小企業の創業支援に注力している当行は、東北から世界へ羽ばたこうとする当社の熱い想いに共感し、支援を決定させていただきました。当社が実用化を目指す「ELS-R」は、中小企業を含む多くの企業が宇宙ビジネスに参画できる可能性を広げてくれるビジネスモデルです。本サービスの供給を通じて、地元宮城県の活性化にも大きく貢献してくれるものと期待しております。
宮城第一信用金庫
業務部 課長 冨田 大伸 様
「誰もが宇宙で生活できる世界」に向けた一歩として、シリーズAラウンドの資金調達が無事に進んだことにお祝い申し上げます。
地域社会に軸を置く信用金庫は宇宙産業にこれまであまり接点がない業界だったと思います。しかしながら、大気圏再突入・回収技術というものは山積する社会課題解決の糸口になるものであり、地域課題を解決する大きな可能性を秘めています。まさに信用金庫が掲げている「地域経済の発展に貢献する」という経営理念に共通する面がございます。
ElevationSpaceが取り組む、宇宙への物流や利用を可能にする「ELS-RS」事業はもちろんのことながら、宇宙ビジネスへの参入ハードルを下げることのできる「Co-Creation」事業を、初号機である「あおば」の愛称にも込められたように、この東北・仙台の地から発信できる取り組みに今後も期待しております。
■代表コメント
株式会社ElevationSpace 代表取締役CEO 小林稜平
この度の資金調達にご協力くださった皆さま、ElevationSpaceの事業に共感し新たに参画いただいた投資家・金融機関の皆さまに、心より感謝申し上げます。
当社は2021年の創業以降、「誰も宇宙で生活できる世界を創り、人の未来を豊かにする」というミッションの下、日本が世界に誇る再突入・回収技術をベースとした宇宙空間での研究開発・実証プラットフォームELS-Rの開発に取り組んできました。当初は2人で始めた会社も、気が付けば30人の素晴らしい仲間に恵まれ、描いていた図面が衛星として形になりつつあります。現在、初号機「あおば」のフライトモデル製造に向けた地上試験・詳細設計、ならびにサービス化に向けた事業共創に取り組んでおり、今回の資金調達はこれらを力強く加速させるものになります。
引き続き、素晴らしい仲間と株主の皆さま、いつも支えてくださっている関係者の皆さまと共に、地域、日本、そして地球全体の人の未来を豊かにするために挑戦し続けて参ります。
■初開催!株式会社ElevationSpaceオンライン会社説明会を8/10(土)に実施
ElevationSpaceは、開発体制強化とさらなる事業成長のため、エンジニアを中心とした全ポジションで積極採用を行っています。
この度、代表・小林と、CTO・藤田から、企業や業務に関するオンライン会社説明会を開催します。
宇宙業界の経験がなくても、「誰もが宇宙で生活できる世界を創り、人の未来を豊かにする」というミッションに共感いただける方であればどなたでもご参加いただけます。お気軽にお申込ください。
日時 : 2024年8月10日(土) 14:00~
方法 : オンライン(Teamsを予定)
参加費 : 無料
申込方法 : Peatixイベントページからお申し込みください
https://peatix.com/event/4041440
■ElevationSpace概要
ElevationSpaceは、誰もが宇宙で生活できる世界を創り、人の未来を豊かにすることを目指している東北大学発の宇宙スタートアップです。東北大学吉田・桒原研究室でこれまで開発してきた15機以上の小型人工衛星の知見・技術を生かし、無重力環境を生かした実験や実証などを無人の小型衛星で行い、それを地球に帰還させてお客様のもとに返す宇宙環境利用プラットフォーム「ELS-R」を開発しています。
会社名 :株式会社ElevationSpace(英文表記:ElevationSpace Inc.)
所在地 :〒980-0845 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1 東北大学マテリアル・イノベーション・センター401号室青葉山ガレージ
設立 :2021年2月
代表者 :代表取締役CEO 小林稜平
ホームページ:https://elevation-space.com/
事業内容 :宇宙環境利用・回収プラットフォーム事業、宇宙輸送事業、宇宙建築事業
■「ELS-R」とは?
これまで基礎科学的な実験から産業利用まで幅広く利用されてきた国際宇宙ステーション(ISS)は、構造寿命などの関係から2030年末に運用を終了することが決定しており、宇宙環境利用の”場”の継続的な確保が課題になっています。
ElevationSpaceは、「ポストISS時代」を見据え、宇宙環境利用プラットフォーム「ELS-R(読み:イーエルエスアール)」の提供を目指しています。
「ELS-R」は、無重力環境を生かした実験や実証を、無人の小型衛星で行い、それを地球に帰還させてお客様のもとに返す国内初のサービスです。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像